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朝のコーヒーと鳥の声

早朝の森へ。
朝のコーヒーを飲みに行くのだ。
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ナラ類が主体の雑木林だった場所。
今は伐採されて見通しの利く荒野となっている。
売れるくらい太くなってきたから・・・というのが伐採の理由らしい。

森がなくなってしまったのは寂しいけれど、里山の雑木林は伐採と再生を繰り返すのは仕方が無いし、僕にとって好都合なこともある。
森の動物って林縁を移動に使うことが多く、広く林縁を見渡せるこんな場所は動物を見るのに適しているとも言える。

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ピーッピーッーって叫びながら猛禽がやってきた。
クマタカだったらときめくのだけど、ノスリだしなあ~。
ノスリは僕の頭の上の空を飛び回り、すぐ後の樹上にとまり、また僕の上を旋回する。

わかった、写真撮ってやっから。
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ノスリは撮影しやすいように低くゆっくり飛んでくれた。
口開けて鳴いてる表情もよくわかる。
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カメラの前でポーズとって、写されたのが分ったんだかどーだか?
一通り写真撮ったらどっかに行ってしまった。

一日じゅうここで待っていれば、ツキノワグマとかカモシカとか出てきてくれると思うけど限られた時間の中では仕方がない。
1時間の朝のコーヒータイムに、少なくとも10種類以上の鳥の声を聞いた。

鳴き声で鳥の姿をイメージできるようになったら、もっと面白みが増えるんだろーな。


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by mt1500funagata | 2016-07-27 07:09 | Trackback | Comments(2)

・・・・・昼なお暗い密林の中のこの沢は、何処迄続くのであろうか終わりが無いようにさえ思われた。突然、水が無くなった。「伏流だね」・・・・・この辺は樹間から太陽の光が洩れていた。やがて滝の音が聞こえて来た。「これがマハナスの滝だな」・・・・・・・・
(南丸松保沢遡行 内海某 昭和28年8月15・16日/改訂版 船形連峰御所山案内に収録)
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船形連峰南丸松保沢へ
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6年ぶりに南丸松保沢を源頭まで遡行し、三峰山を目指した。
この沢は左右から湧き水を集め、とても清らかで冷たい水が流れている。
そして、とても珍しい沢の姿を見せてくれる。

冒頭の一文にもある、昼なお暗い密林の中を行くと、
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左手から厚い苔に覆われた支流が入る。どんなに大雨が降ったとしても、この枝沢は水量が変わらない。

この枝沢を過ぎると
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水は無くなる。
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左右に巨石庭園のような景色を眺めながら、滅多に人が入らない涸沢を詰めて行くと
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やがて滝の音が聞こえて来る。

「これがマハナスの滝だ」
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地表からは水の気配が全く感じられない涸れた沢を歩き続けたその先に、忽然と姿を現わす「マハナスの滝」
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地図にもガイドブックにもその名前は見当たらない。
冒頭の昭和28年の記録に僅かに残る滝名。
僕は滝名板を作る。その名前の記憶が風化されないように。
次にここへ人が来るのはいつのことになるだろうか?
そして、その人はこの滝の名前を「マハナスの滝」と知るだろう。
そして、その記憶が受け継がれて行くことを願う。

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高さは15mくらいか?
ホールド・スタンスがしっかりしているので、登るのに怖さは感じない。
でも、落ちたら大ケガでは済まない。
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滝の上部はシャワーゾーン。
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癒されるナメ滝
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つぎつぎに現れる滝
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小滝がいくつあったかなんて憶えちゃいない。
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唯一、直登を諦めた滝。ウエマツ氏はなんとかルートを見いだそうとしていたが・・・。
滝の写真はこれくらいにしとこう。全部載せたらキリがない。

そして、南丸松保沢の最初の一滴へ
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昭和28年8月、内海某もこの最初の一滴を口に含んだのだろうか?
六十数年前と変わらぬ味なのだろうか?
そして、これから先も変わらぬ味であってほしいと思う。

源頭から少しで三峰山山頂
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三峰山には先月も登っているけれど、登る道筋が違えば山そのものが違ってくる。
良い沢の源となっている良い山だ。

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ブナの婆様から沢山のおみやげをもらい、
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水源から大倉山を経由して下山した。



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当日ご一緒したmaro7さんのブログ「マロのページⅢ」
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by mt1500funagata | 2016-07-23 20:36 | イワナ&沢

船形山界隈を根城にするヒゲの写真家、桜井洋次氏の写真展(個展)が本日より開催されています。
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森の時間 ~船形山麓~
artgallery杜(もり)
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仙台市泉区明石南2-5-5
展示期間:7月22日(金)23日(土)24日(日)・29日(金)30日(土)31日(日)
10:00~17:00
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ヒゲの写真家が感じた森。森に対する想い。
僕は写真の中に森の時間を想像した。
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住宅街の静かな小さいギャラリー。
心地よい空間に心地よい時間が流れていた。







by mt1500funagata | 2016-07-22 17:30 | Trackback | Comments(0)

船形連峰升沢避難小屋へ。
今日はトイレットペーパーの荷揚げです。
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道すがら実をつけたタケシマランや
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ツキノワグマが引っかいたマツの幹を眺めながら升沢小屋へ向った。
ツキノワグマにとって松ヤニはネコにマタタビみたいなもので、臭いが好きならしいんですね。
ガッと引っかいて鼻を近づけ匂いを嗅いで、背中をすりすりして根本にゴロンとひっくり返ったりする。ツキノワグマの研究をしている方から七つ森の奥の方で撮影された動画を見せていただいたことがあるけれど、その姿はとーってもユーモラスだった。
登山道のすぐ脇で、ツキノワグマがこんなことしてる。
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升沢小屋の手前、ササがうるさかった道も僕とKさん3回の手入れで大分明るくなった。
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升沢小屋の周りに、でっかいツキノワグマの糞。
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相当大きなクマのようだ。周辺のササを貪り食っているのだろう。
小屋の前で3つ見つけた。小屋の階段下で寝てたんじゃね?って形跡も見られた。
升沢小屋に近づくときは、大きな声で「コンニチハー!」って声かけてやってくださいね。こんなこと書くと「升沢小屋怖ーい!」って声が聞こえてきそうですけど、ツキノワグマは船形周辺は何処にでもいますから。

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山頂には尾花沢から登山道整備のため大勢の人がやって来ていた。
今晩小屋に泊まり、刈り払いしながらクラビコースを下るのだそうだ。

当日中に下山する県と市の職員を先導して、
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夏のブナを眺め、
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夏のキノコを採りながら下山した。



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by mt1500funagata | 2016-07-18 22:35 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(4)

それぞれの草原

僕の好きな風景がある七つ森のずっと奥のほうの草原。
訪れる人は少ないけれど、この風景が大きく変わろうとしている。
この風景を眺めることが出来るのも、そう長くはないのだ。
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先週は県外の全国から人が大勢集まる草原を歩いていた。
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この草原というか湿原は、人と共存している。
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開発から逃れ、人による荒廃から立ち直り、今は多くの人を癒してくれる為にある。
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ニホンジカによる食害が問題視されているけれど、その原因はニンゲンが生態系のバランスを崩したからだと僕は思っている。
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歩き始めた初日は雨模様だったけれど、二日目は予報に反して好天に恵まれた。
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この高層湿原の周囲はシカ除けの柵に囲まれ、ニンゲンだけが鑑賞するためにある。
だから、ニンゲンの僕はとっても良い景色だと思っている好きな場所。


この有名な草原は、♪夏が来~れば思い出す~と唄われているけれど、

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僕が好きな七つ森の奥の草原は、近いうちに思い出すことしか出来なくなってしまう。
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冒頭の写真の位置から右、僕の思い出は重機によって破壊されている。
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早朝この丘に佇んでいたカモシカや蟻の巣を掘っていたツキノワグマ、ネズミ狩りをしていたキツネ。害獣として駆除されようとしている。
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夏でなくても、いつでも思い出すだろう、たくさんの思い出がある草原の丘や空。
遠い空になってしまうのも、それほど先ではない。

===関連記事「僕の好きな風景」===
http://bunatayori.exblog.jp/25356861/


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by mt1500funagata | 2016-07-15 06:20 | ほかの山 | Trackback | Comments(2)