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小雨降る朝、船形山へと向った。
でも今日は山頂へは行かない、升沢避難小屋まで。

時間に余裕がある訳で、行きがけにモリアオガエルに会いに行った。
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今の季節、雨が降れば面白いものを見ることが出来る。
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沼の水辺の樹上、モリアオガエルの泡状の卵隗からオタマジャクシが沼へと向う。
卵隗の下の水中にはアカハライモリが落ちてくるオタマジャクシを狙って待ち構えている。弱肉強食ってアフリカのサバンナだけの話ではないのだ。
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沼の周りは卵隗がオーナメントみたいに沢山あって、「カタカタカタ・・・・」とモリアオガエルの大合唱が響き渡る。
ここはモリアオガエルの森。

さて、次はブナの森へと向いましょう。

その前に!
旗坂から大滝キャンプ場へ向う「小荒沢林道」ですけど、この林道については僕に問い合わせのメールをくれる方もいるし、ブログ等で取り上げている方も多い。
そして、その中には整備されていないヒドイ悪路なんて表現をされているのも散見されますが・・・
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そもそも、小荒沢林道の入り口には↑↑↑こんな看板が設置されています。
本来は一般通行禁止、そこを開放して使わせてもらっているだけなのです。
だから(宮城県北部森林管理署の話によると)一般車向けの道路整備はしていないし崖崩れ防止の対策も万全を期したものではない。
大滝キャンプ場への道しるべが無いのも当たり前、だって本来一般通行禁止なのですから。大滝キャンプ場へのアプローチは色麻町の保野川林道が兼用林道として正規ルートなのです。(現在は保野川林道通行止め)
使わせてもらえるだけ感謝しましょう。

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大滝キャンプ場から三光の宮そして升沢小屋へと最短ルートをストックの代わりに草刈鎌を持ち、4時間かけて歩いた。まあ、今日は自分の楽しみのための山歩きではない。

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瓶石沢の瓶はちょうど水がたまり、汗を流すのにちょうど良かった。

升沢小屋へは管理人として巡視とメンテが目的です。
ここで!このブログ記事をよんで下さっている方(特に男性)に協力のお願い!
升沢小屋のトイレがオガクズを利用したバイオトイレであることはご存知の方も多いと思いますが、水分が多すぎると上手く機能しないんですね。
そこで、男性の方(小)の場合は、小屋のトイレまで我慢しないでそこいらへんで・・・・。

前回歩いたときに五枚葉のツクバネソウを見つけた近くで、今日は二株並んだ五枚葉のツクバネソウを見つけた。
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これって珍しいんですか?四葉のクローバーみたいに幸運が運ばれてくるんだろうか?

下山して温泉寄って、帰り道は暗い道。
蛍の様子を見に行った。
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飛んでた。分るかなあ~?けっこう沢山飛んでるんですけどね。
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南川ダムの周辺で車に乗ったままでも結構飛んでいるのが見えます。
梅雨時の夕方、蛍を探しに七つ森の奥のほうにドライブに行ってみたらいかがですか?
■蛍を見つけて停車する際は速やかにライトを消してエンジンも停止してくださいね。

道路の脇の草むらからテンやキツネも顔を出すかも知れませんよ!



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by mt1500funagata | 2016-06-25 23:37 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(0)

今朝、カッコーは鳴かなかった。
小雨が降る早朝、僕は森の動物に会えるのを期待して家を出る。
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僕はニンゲンの中では相当早起きのほうだと思っているけれど、森の動物達にはかなわない。
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ツキノワグマは一昨々日以来、この桑の木に度々やってきていたようだ。
カイシャインであり自由人でない僕は、限られた早朝の時間にしかここに来ることが出来ない。ツキノワグマと出会える機会は限りなく少ない。
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イノシシは家族で来ているのか?
森のみんながここにやってくる姿を想像しながら、僕はいつもの場所で誰ががやってくるのを待つ。

霧雨で風のないこんな朝は、誰かは必ずやってくるのだ。

ほらほら!来ましたよ!
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今朝はタヌキですね。
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ツキノワグマが派手に枝を折り地面にクワの実を沢山落としていてくれた。
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望遠レンズに交換してズームアップ。
僕はこのタヌキのことがすごく気に懸かった。
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毛並みが悪く、お尻からシッポにかけて毛が抜け落ちている。
病気なのかも知れない。僕は疥癬症のタヌキやキツネを何度も見ている。
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彼らは動物病院に行く術を持たない。
このタヌキは発症して間もないのだろうけれど、彼らは発症してしまった運命を受け入れるしかない。

森が好きだ、森の動物が好きだ、森の仲間になりたい、自然保護だ、野生動物を守りましょう・・・でもタヌキの彼には・・・何もしてあげられない。

枝を折り実を落としてくれたツキノワグマがいる。
森の仲間同士で助け合って暮らしている。
邪魔だけはしないようにしたいと思った。
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実が少し小ぶりなヤマグワ
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生食だとちょっと渋みを感じるグミの実

僕は手を伸ばして実を何粒か口に入れた。


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by mt1500funagata | 2016-06-24 07:34 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(2)

朝、カッコーの鳴き声で目覚める季節がやってきた。
♪カッコー・カッコー 森のほうへ行っといでよカッコー~
僕は森へ向う。森の動物たちが集まる場所へ。
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住む人の居なくなった嘉太神地区、動物たちは沢山棲んでいる。
僕はここで鳥の囀りとモリアオガエルが奏でるカスタネットの音を聞きながら誰か来るのを待つ。

ひときわ大きい虫の羽音
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最初にやって来たのはオオスズメバチ。クマよりヤバイ!
日本ではスズメバチによる死亡被害のほうがクマによるものより遥かに多い。じっと静かにしてたらいなくなった。偵察蜂は僕のことを見逃してくれたらしい。

おっ! 誰かやってきましたよ!
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今朝はテンがやって来た。
むこうのブロック塀の上を伝ってこっちに向ってくるのが見えたので、望遠レンズをセットして近づいてくるのを待った。
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彼の目的地がここってのは分かっていた。
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ここでは森のみんなが協力しあってエサ場を作っているのだ。
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あら!僕に気づいたか?
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立ち上がって僕を威嚇するのか?
ぜんぜん怖くないよ!
立ち上がって僕をよく見ようとしているのか?
大丈夫、邪魔しないよ!
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彼は気にしないで食事を続けた。
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ツキノワグマは木に登って枝を落とし、小さいケモノが食べやすいようにしてくれる。
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イノシシは下草を踏み均して、落ちた実を見つけやすくしてくれる。
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今朝、最初に来たのはツキノワグマ。
ごちそうさまのサインを残して次のケモノに場所を譲る。
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次にやって来たのはイノシシ。
ごちそうさまのサインを残して次のケモノに場所を譲る。
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タヌキもやって来る(昨年6月撮影)
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キツネもやって来る(昨年6月撮影)
みんながこの桑の木を大切にしている。

けれどもニンゲンは仲間になれない。
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桑の木へ向かう途中の森(昨年8月撮影)
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こうなった。

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森のみんなが食べに来るクワの実。
ツキノワグマ、イノシシ、キツネ、タヌキ、テン、そして撲。






by mt1500funagata | 2016-06-21 08:03 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(2)

ブナの会で三峰山へ

船形山のブナを守る会、今年の初夏山行は三峰山
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雲の上の稜線を30数名の参加者が三峰山を目指した。

今回は僕のブログをきっかけに4名の方が初めて参加してくれた。
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32年前に、船形山のブナを守ろうと始まった自然保護団体なのだけれど、現在は林野庁VS自然保護団体という対立構造はなくなった。

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山登りだけだったら個人山行のほうが時間も行程も自由だし気楽に出来る。
でも、このような会山行に参加するのは別な深い意味を持つ。
そのひとつが「伝承」

ブナの会では、船形山登頂700回を超えるK氏、かつて未踏だった朝日連峰の幾多の沢を初遡行し伝説的ともいえるZ山の会のメンバーだった面々、50年以上前から船形山に通っている長老・・・等々の話が直接聞ける。
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ブナの森では、見ることが出来たら幸運と言われるほど珍しい植物を見ながら(ところが船形山の特定の地域では、それほど珍しくない)、その植物についての深い話を聞き、草原では古の修験者が修行したであろうと推測される古い記録の深い話を聞いた。
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でも、これらの話はブログに書けない。
話した本人がネット上で取り上げられるのを望まない。
いずれ本人が文書として発表するまでは、対面で自分の口から伝えるだけにしたいと言う。
僕は、そりゃそーだ!と思った。
僕は大和町のチバと名乗っているけれど、ほとんどのブログはハンドルネーム。
よーするに、どこの誰が言っているのか分らない話になってしまうのはイヤなのだ。
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三峰山へ向う稜線からは眼下に「夜叉ケ池」が見下ろせた。(*当初「夜叉沼」と書いていましたが、正しくは「夜叉ケ池」でした。6/15訂正)
人が訪れることはない沼の畔では、モリアオガエルが卵を産みツキノワグマやキツネが水を飲みにくることだろう。
カモシカは水を飲みに来ない。(カモシカってほとんど水を飲まないらしいデスヨ)

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蛇ケ岳草原の道端に沢山のトキソウが緑の蕾をつけて開花の準備を始めていた。

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森の中には5枚葉のツクバネソウ。
四葉のクローバーを見つけたような、ちょっぴりシアワセな気分で下山した。

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船形山のブナを守る会の行事に興味がある方、参加を希望される方はご連絡下さい。
mt1500funagataアットマークyahoo.co.jp
(迷惑メール対策で@をカタカナ表記しています)
大和町チバ宛、お名前と大体の住所は記載してください。



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by mt1500funagata | 2016-06-12 23:18 | ブナの会行事 | Trackback | Comments(4)

三つめの「すず沼」

船形山界隈には、三つの「すず沼」がある。

船形山麓、大滝キャンプ場近くにある「鈴沼」
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北泉ケ岳山麓、桑沼近くにある「スズ沼」
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七つ森の奥にある「すず沼」
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早朝、クレソンを摘みに行ってきた。
この沼の存在はずっと前から知っていたし、ここにクレソンの大群生があることも知っていた。でも、名前を知ったのはつい近頃のこと。
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今の季節のクレソンは花が咲き食用としての旬ではない。
カッコーが鳴くようになったらセリの季節は終わりと言われるとおりだった。
(クレソンはアブラナ科ですが・・・)

今年4月のある日、僕はクレソンを摘みにこの沼へやってきた。
一人の爺様が先に来てクレソンを摘んでいた。
「どごさ行ぐのや~?」と爺様
「クレソン摘みに来たんです」と僕
すると爺様は少し声を高めて、「誰がら聞いで来たのや?」
僕はこの辺りを歩きまわっていて自分で偶然見つけたのだと答えた。
「見つけで貰うど困んだなや~!」

ずいぶん高飛車な物言いだったので、僕はこの爺様、何様のつもり?って思いながら会話は続いた。
よくよく話を聞けば、爺様は何様どころか地主様だったのである。
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少しの時間で地主様の爺様は僕の自然観を分ってくれた。
そして僕はここのクレソンを摘むことのお墨付きを地主様の爺様から頂いた。

そして、この沼を「すず沼」と呼んでいるということを聞いた。
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「ほれ!こごの水、” すず ”がら来てっぺ!んだがら「すず沼」つーんだ」
確かに、この沼はほんの数十メートル先の清水が流れ込んで出来ている。
過去記事=甘い水とクレソンの森
    =ミステリーの後はクレソンの森へ

宮城県中部では清水(湧き水)を訛って「すず」と呼ぶ。
(他の地域でも「すず」と呼ばれているかは分りませんが・・・)

鈴沼も水源は清水(すず)
過去記事=鈴沼の源頭 純粋な泉

スズ沼も水源は清水(すず)
過去記事=桑沼の源頭 小さな泉

すず沼とは、もともと清水が流れ込んでいる沼を指す普通名詞だったのかも知れない。

僕は地主様の爺様との約束どおり、今日家族で食べる分だけのクレソンを摘んで、三つめの「すず沼」をあとにした。





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by mt1500funagata | 2016-06-08 23:23 | 鈴沼 | Trackback | Comments(2)

黒滝
5月上旬はニリンソウやシラネアオイの群落を目当てに氾濫原を訪れる人は多いけれど、その上流にある黒滝を見たことがある人は少ない。
そして、黒滝の上部を歩いたことのある人はもっと少ない。
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僕が初めてこの黒滝を越えたのは平成12年7月のことだった。
16年ぶりに上まで行って来た。
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春の花が咲き終わった氾濫原はだんだん色が濃くなってきた緑一色に包まれていた。
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氾濫原は船形連峰の主稜線である長倉尾根を源とする大倉沢と長倉沢が合流した下部にあたる。氾濫原といえば沢の水が地中に消える伏流地帯として知られているけれど、この沢の伏流はここに始まったことではない。ずっと上流部でもその伏流を見ることができるのだ。

氾濫原の上流を歩くとき、いつも思い出すのは宮沢賢治が谷川の情景を描いた「やまなし」の一節。
・・・「クラムポンはわらったよ」。にわかにパッと明るくなり日光の黄金(きん)は夢のように水の中に降って来ました。波から来る光の網が白い磐の上で美しくゆらゆらのびたりちぢんだりしました。・・・
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白い岩盤の上に浮かぶ岩魚と光の網。賢治が伝えたかったのは、きっとこんな場面だったのだろう。
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沢登りとしての大した技術は要らない。穏やかな渓相の沢歩き。
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小さな岩盤の窪みにはまった小石。窪みから出られずに窪みの中で水に揉まれる。
小石は岩盤とこすれあい、窪みは丸あるい穴となり石はまん丸になって行く。
それが、直径32cmのこんな穴を作るまで、気の遠くなるような時間をかけ何度繰り返されたのだろう。
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黒滝を見に行くことは地球の動きと言うか、悠久の時間の流れを感じに行くと言うこと。手前にある3つの大岩のうち左の2つは5年前の震災の時に崩落した岩。
大地が叫んだときに出来た黒い絶壁。
大地が震えたときに移動した大岩。
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この巨大な岩も震災の時に崩落した。(と思われる。震災まえにこれらの大岩はありませんでした)

僕らニンゲンにとって東日本大震災は数百年に一度の大きな出来事だったけれど、黒滝にとっては僕らが日に何度かするクシャミみたいなものなのかも知れない。

さて、この絶壁に囲まれた黒滝をどうやって越えましょうか?
「安心してください!越えれますよ!」
とにかく元気に、
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崖を登って、ヤブ漕いで・・・
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ブナの爺様に挨拶すれば・・・
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黒滝の上流。
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やがて沢の水は無くなり伏流となる。
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再び水が現れたと思ったら
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また消える
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三度目に現れた水は(本来は最初の水ですが、、、)
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長倉尾根の重要な水場「水源」であります。

ここで昼メシを喰うのは船形歩きの王道な訳で、僕らもここで昼メシにした。
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メインは七つ森に棲んでいたけれど運悪くワナに掛かってしまったイノシシ。
僕もイノシシ肉の調理には大分慣れて来た。スライスしたイノシシ肉をニンニク、ショウガと一緒に赤ワインに漬けて2晩寝かせる。
珍しい食材というより、美味い食材と言える。
イノシシ増えて困ってるって言うなら、捕まえて喰ってしまえばいい。

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道の両脇を埋める白い花や
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木の上に咲き始めた花
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斜面いっぱいに咲き乱れる花を眺めながら下山した。

林道→遊歩道→沢→崖→岩稜→ヤブ→沢→涸れ沢→登山道→林道
無積雪期に歩けるほとんどのシチュエーションを歩いて来た。

やっぱり、こんな冒険的なピクニックは楽しいね!

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マロのページⅢ
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最後に、「船形山のブナを守る会」では、来週の日曜日(12日)三峰山への山行があります。参加を希望される方はwebサイトのトップに張り付けてあるアドレスまで、お名前・だいたいの住所を明記のうえメールしてください。詳しい案内を送ります。





by mt1500funagata | 2016-06-04 22:44 | イワナ&沢 | Trackback | Comments(0)