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船形山の山頂直下に水場はあるのか・・・?
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旗坂キャンプ場付近や
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小荒沢林道あたりのブナ林の紅葉が美しくなってきた休日、幻の水場を探すために山にやってきた。

今の時期を1年待った。
話は昨年の秋に遡る。
ナグサメの滝の命名者である色麻のH坂K男さんから興味深い話を聞いた。
「おらが若いころ船形詣さ行ってだオンツアンだぢの話だど、湯谷地がら登って山頂さ行ぐ少し前に水汲んで上がったって言うんだけど、どごさあんだべね?」
H坂さんが若いころオンツアンだった方々は現在ご存命であれば100歳は越えている。と言うことは、この話は昭和20年以前、戦前の話なのだろう。

参考になるようなヒントをいくつかもらい、僕はひとつの見当をつけていた。
詳しい内容は面倒くさいので省略するけれど・・・。

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大滝キャンプ場から登り始め、眺望所を過ぎて少し行くと涸れた沢を横切る場所がある。
今日はこの涸れた沢を遡って水場を探しに行くのだ。
探すっていうより見に行くのだと言った方が感覚的には近かかったと思う。だって僕は今までの考察で水場があるって言うのは確信に変わっていたのですから。
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少し遡っても水のある気配はない。
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さらに遡っても水の気配はない。
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もっと遡っても水の気配はない。
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あら!沢の形状が消えて崖になっちゃいました。
でも!
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僕は確信しているわけですから、登っちゃうんです。
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どんどん登ります。
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登ってみれば結構な高度感。後続のためにロープを出した。

ここが一番の難所でしょ!あとはそんなにヒドイとこないだろうね!
なんて言いながらしばらく行くと・・・
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目の前に、滴り流れ落ちる水に黒く光る岩盤が現れた。
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水場であります!
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持参した空のペットボトル500mlはすぐにいっぱいになった。

標高およそ1350m、山頂までの直線距離600m地点。
山頂直下と言うには少し無理はありますが、山頂の手前の山中に確かに水場はあった。
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岩盤上部の大岩の下から水は流れ落ちていた。
そして岩盤のすぐ下に小さな水溜りを作るのみで、水は下流へ流れて行くことなく地中へと姿を隠す。

船形山の山頂直下を源とし、6~7mの岩盤を流れ落ちる時だけ姿を現す幻の水。
この水に出会えたこと、手に触れられたこと、飲んだこと、長いこと船形山に通っていますが、また新しい出会いと発見の機会に恵まれました。

そして、何よりも記憶に残るのはこの幻の水場の滝の音でした。
岩盤を静かに伝い流れてくる水ですから流れる音が聞こえるはずはないのです。
でも・・・。
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岩盤の内側から水が流れる音が聞こえるのです。
流れる音というよりも小さな滝壺に小さな滝の水が落下するような音。
まるで水琴窟(*)のように、岩の内側から微かに聞こえる水が奏でる音でした。

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水琴窟(すいきんくつ)
日本独特の庭園文化のひとつで、地中に伏せ甕(かめ)をして空洞を作り、伏せた甕の底に溜まった水面に落ちる水滴の音が甕の空洞に反響して、琴の音色に似た心和ませる僅かな音を響かせる仕掛け。仙台市野草園や秋保天守閣自然公園にあります。



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by mt1500funagata | 2015-10-24 23:40 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(4)

桑沼あたりの紅葉がイイ感じになってきた。
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東北の山の稜線付近の紅葉は終わり、桑沼周辺の紅葉がキレイなこの時期は山登りしてる場合じゃあない。(あくまでも僕のことです)
いろんなものをトリに行かなくちゃならない。

最初のトリはヤマドリでした。
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ふてぶてしく逃げもせず僕を睨みつけている。
このヤマドリ、なんか強そうな感じしませんか?

ヤマドリさんに挨拶済ませたら、次はヤマブドウトリ。
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今年はブナやナラ、ナナカマドとか、山の木の実が豊作の年。
ヤマブドウも例外ではない。でも、このヤマブドウが手ごわい。
たわわに生ってるところは高さが5m以上あって、手を伸ばしてってのはもちろん、高枝切バサミ程度では届かない。自然の防衛力の凄さに手をこまねいて、ただ眺めるだけ。
・・・ってのは僕は違うんだなあ。秘密の道具を使って
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およそ5kgの収穫。
このヤマブドウを密閉型のビンに潰していれて、発酵させて自家製のワインなんかを作るのは法律で禁じられているので絶対にしてはいけません。
ジャムかジュースにしましょうね!

このあとキノコトリを目論んだのだけど、キノコ汁一回分しか採れませんでした。
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ちなみに、フライパンで肉と一緒に炒めてあるのは、僕の家庭菜園でアサトリの青梗菜。

あとは桑沼やスズ沼のシャシントリ
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午後の光が反射して水面が輝く。紅葉や黄葉の木々も輝く。
桑沼ってポピュラーな場所だけど、やっぱ良いトコロだと思う。
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あまりポピュラーではないスズ沼。
うーん、何回来ても良いトコロ!



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by mt1500funagata | 2015-10-17 23:50 | 桑沼周辺 | Trackback | Comments(0)

ツキノワグマは朝日の当たる暖かい斜面で、落ちたドングリを拾うのに夢中になっていて、僕が近づいたことに気づかなかったようだ。
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今日は升沢小屋へバイオトイレ用のオガクズを荷揚げに行くのです。
大滝キャンプ場から升沢小屋までの往復だけなので、荷物は重いけど距離的には楽チンなのです。
急いで登山口に向かう必要はない・・・
そんな時はツキノワグマを探しに行きましょう。
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居るんですよ!近くに。ただ気づかないだけ。
って言うか、ツキノワグマはなるべく気づかれないようにひっそりと暮らしている。
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僕は登山が好きだ。でも僕は登山道をスタスタ歩くだけが登山じゃないと思っている。
こうしてツキノワグマに会いに来て、食事の痕跡を観察したり森へ帰る足跡を追いかけてみたり。
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足下の小さな光が作り出すこんな作品を見つけてみたり。

そんな登山もイイんじゃない?
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船形山の紅葉もどんどん下のほうへ下がってきました。
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ブナ帯の紅葉が見ごろです。
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升沢小屋の周辺は、もう晩秋の雰囲気。
ナナカマドは葉をすっかり落とし、まっ赤な実だけがたわわに実っていた。
今年は山の木の実が大豊作のようだ。
ツキノワグマはもちろん、一番喜んでいるのはネズミたちだろう。
船形山に限らず、山で一番生息個体数が多いのはネズミの仲間たち。
ネズミが増えればキツネやテンも大喜びだろう。

升沢小屋に重い荷物を降ろしたあとは空身みたいなもの。
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ナグサメの滝へ行ってきた。
およそ40年も前、大滝キャンプ場が整備される以前のH坂さんとY内さんの何気ない会話の中で名づけられたこのナグサメの滝が忘れ去られないように、僕はナグサメの滝の写真をアップする。
<関連記事>→クリック→本当のナグサメの滝
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鍋滝へも行ってきた。
明治時代に記された船形山の名所一覧の中にある鍋滝。
ガイドブックにも地図にもその名前はない。
この鍋滝が忘れ去られないように、僕は鍋滝の写真をアップする。
<関連記事>→クリック→ナグサメの滝と鍋滝


下山して夕暮れ間近、朝にツキノワグマと出会った場所へ行ってみた。
どこに居るのか姿を見ることはなかった。


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by mt1500funagata | 2015-10-12 22:24 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(10)

今日は「船形山のブナを守る会」毎年秋の恒例行事、山頂避難小屋へストーブ用の薪の担ぎ上げの日です。
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遠路はるばるこの日の為に駆けつけてくれた「千葉支部」の皆さんや、初参加の方を含め総勢32名で軽トラック1台分の薪を担ぎ上げた。

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会の記録をめくり返せば今年で12年目。
この活動は遠くアラスカの山に眠るKさんの発案で始まった。
僕はその時のKさんをはっきり思い出すことが出来る。
「体験林業で除伐間伐した間伐材を山頂小屋のストーブにくべる薪として使ったらどうか?」
その場に居合わせた全員が賛同し、各方面との調整が始まった。
体験林業は国有林を借りて行っているのだから、間伐材といえども国有財産にあたる。そこで森林管理署からの許可が必要になる。避難時の国民の生命を守るという名目であること、決して自分達の利益のための利用ではないこと等々。
小屋を管理する船形連峰御所山連絡協議会とも調整を図った。

こうして12年前の10月、薪揚げ山行の活動がスタートしたのでありました。
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僕も毎年10月初めは薪を担いで船形山に登る。12年目になるのかあ~って改めて思う。
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御来光岩から薬師森方面を望む。先般の強風でドウダンやナナカマドの紅葉はずいぶん飛び散ってしまったようだ。
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左から、北泉ケ岳、泉ケ岳、三峰山、蛇ケ岳、後白髪山。
稜線上は10mを越す強風だったけれど、5mも稜線から下れば風を感じることもなく、秋晴れの下の山歩き。

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下山途中で、升沢避難小屋のバイオトイレのし尿を担ぎおろす。
し尿を含み分解培養したオガクズを1年間乾燥させれば匂いも全くなくなる。

でも、ここで二つの提言。
男性の(小)の場合はなるべくバイオトイレを使用しない。
トイレットペーパーの使用は最小限に留める。
この二つであります。
おっと!トイレットペーパー以外は捨てないってのはジョーシキって考えてくださいね!



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by mt1500funagata | 2015-10-04 21:05 | ブナの会行事 | Trackback | Comments(4)