人気ブログランキング |

船形山は初冠雪

船形山は初冠雪。
昨年より10日ばかり早い。
c0294658_08375583.jpg
僕は急いで山に向かった。
初冠雪の船形山を眺めるのは「あそこ」がイイ!
失敗した。
カメラを構えスイッチを入れたら・・・「カードが入っていません」
気の毒がる訳でもなく、無機質にカメラは僕にそう言った。
c0294658_08380525.jpg
しかたなく、ポケットに入っていたスマホで撮った。

急いで家戻り、七つ森をバックに写真を撮ろうと思った時には・・・遅かった。

でも、早朝だけの晩秋の儚い冠雪の船形山を見ることが出来た。
よかった。

去年の初冠雪の頃・・・
僕の母なる樹は無機質な部屋で横たわっていたけれど、呼吸をしていた。
一年が経つのは、早いなあ~。


-

by mt1500funagata | 2014-10-29 08:50 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(0)

♪~ため息のでるような
   ♪~ブナの森の木漏れ日に
c0294658_18461143.jpg
♪~甘い恋を夢見る山男のこころよ
 ♪~金色に輝く紅葉の森のなかで
♪~ブナに恋をしよう
c0294658_18462457.jpg
3週続けて訪れたブナの森。
ちょっと立ち寄っただけではわからない森の声も聞こえるようになった。

僕は、艶やかな姿を水面に映す森を見てため息をもらし、
c0294658_18463685.jpg
青空に映える森を見上げてため息を漏らした。

c0294658_18465362.jpg
先週見つけた「ちいさな泉」
c0294658_18471720.jpg
この水の珈琲を飲みにきたのだ。
c0294658_18473286.jpg
美味い珈琲を飲むのだ。この水のためにスペシャルな豆を準備した。
美味しさに、またため息が漏れる。
c0294658_19372788.jpg
ふかふかに苔むしたテーブルと椅子でランチタイム。
小さなキノコがいいねえ~!
c0294658_19374184.jpg
目の前を遮る低木もなく、四方にブナの単相林が広がる。
c0294658_19375561.jpg
何度も何度もため息を漏らし、「きれいだ」とつぶやいた。

あと何週間かすれば、この森はモノクローム。
c0294658_19380740.jpg
もうすぐやってくる初雪のころにまた来てみよう。
墨絵のような森の風景に、ため息をもらすことだろう。


-








by mt1500funagata | 2014-10-25 20:00 | 桑沼周辺 | Trackback | Comments(4)

ナグサメの滝と鍋滝

ナグサメの滝へ・・・(先週の話ですが)
命名者である色麻町のH坂K男さんと。
c0294658_23294744.jpg
御歳73才になるH坂さんですが、山を歩く姿は50代?石の上をぴょんぴょん飛んで歩く。
一連のナグサメの滝探索の最終章としてやって来た。
同行していただくのはH坂K男さんが一番ふさわしい。

●過去のナグサメの滝に関するリンクは↓↓↓コチラ
    <<< ブナの便り 2014年8月17日 >>>
●ナグサメの滝探索のきっかけを与えてくれたマロ7さんのページ↓↓↓コチラ
    <<< マロ7のページⅢ >>>

c0294658_23300962.jpg
約40年前のある日のことを昨日のことのように、この場所で話してくれた。
(上記のリンク先参照して下さい)
「Y山さんと休んだのは、あの辺りだったんだ」
「冗談で言ってたナグサメの滝が地図にまで載るとは思ってねがったなや~」
「誰が何つったつってもナグサメの滝はこごっしゃ~」
って訳で
c0294658_23302224.jpg
H坂さんと一緒に滝名板を設置してきた。

H坂さんの話は面白い。
・・・・
昭和35年湯谷地に自費で温泉施設を建設しようとした爺様がいたそうだ。
色麻村の林務課に就職したばかりのH坂さんは県庁に道路建設のための許可申請の使いっ走りをしていた。爺様の先は短いってことで許可取得は急いで行わなければならない。たまたま高校の先輩が県庁の担当官だったので、今では有り得ないが下の書類を上に回してもらうなどして優遇してもらった。
急いで許可をもらったのだけれど、爺様はもっと急いで先に行って(逝って)しまった。
掘削のボーリング作業が一度失敗したなどの要因もあり、爺様の念願であった温泉施設は結局作ることはできなかった。大滝キャンプ場の小屋の近くには、そのとき折れた掘削用のドリルの一部が今も埋まっているのだそうだ。
林道から大滝キャンプ場へと続く舗装道路は、その時の許可があったから出来た。
そしてその道を利用してキャンプ場が建設され人命水の水場も整備された。
僕らがとても便利に使わせてもらっている大滝キャンプ場でありますが、温泉施設を夢見た爺様がいたおかげだったのです。・・・・・

ほかにも沢山のおもしろい話を聞いた。

極めつけはこれ。ナグサメの滝の上流にある12mの滝。
c0294658_23303642.jpg
この滝の名前は「鍋滝」
c0294658_23305018.jpg
明治39年の文書を昭和11年に書き写し、宮城県庁に提出された船形山の伝説・名所をまとめた資料の一部。H坂さんの自宅にコピーが保管されていた。
大滝の上に五丈余の滝はこれ以外にない。だから、この滝が「鍋滝」なのだろう。

「鈴沼」も「清水沼」から訛って「スミズ沼」それが「すず沼」そして「鈴沼」となったのだろう。

H坂さんは見たことがあるらしい。
「山ノ北端ニ当ル」薬師森には3mには届かないが大きな石があるそうだ。
「少彦名命ヲ奉祀セシナリ」とある。
少彦名命(スクナビコナ)は「天乃羅摩船」に乗って海を渡ってきた神様。
「天乃羅摩船」なんて読む?=「アメノカガミフネ」
薬師森の下にある「鏡ケ池」、ホントは「羅摩ケ池」???


H坂さんとの出会いによって、僕の船形山はいっそう深い山になった。


-





by mt1500funagata | 2014-10-21 01:02 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(2)

桑沼の源頭 小さな泉

十数年ぶりだろうか?こうして色麻大滝と向かい合うのは。
c0294658_18375978.jpg
あることを確認したくて、秋晴れの船形山周辺にやってきた。
「あること」については、別記事で書くつもりでいます。待っててね!
色麻大滝に来たのは、どっちかって言えば「ついで」(失礼)。
色麻大滝大龍神は、秋の彩りを添えて美しく荘厳に保野川の水を豪快に落としていた。

その足で向かったのは・・・
c0294658_18461416.jpg
先週に引き続き「スズ沼」
先週より今週のほうが沼周辺の彩が冴えていると思ったから。
来週のほうがイイかもね?来週も来てみようと思う。

さて、ここスズ沼が桑沼の水源であることはご存知の方も多いと思います。
沼のまわりを一周しても、桑沼には流れ込む沢がありません。
ここスズ沼は畔から良く見れば、水が湧き出ている所を何箇所か確認することが出来ます。その水が地下伏流となって桑沼に流れ込んでいるらしいんですね。

今日はさらに、その上流。
c0294658_18462492.jpg
スズ沼に流れ込んでいる沢を源頭まで行ってみた訳です。
c0294658_18463403.jpg
僕も初めて足を踏み入れた平坦なブナ林のなかを静かに流れていた。
沢登りの対象となるような沢のように、標高を上げるにつれてだんだん細くなって、最初の一滴に行き当たる・・・ではないと思った。
この先に水が湧き出ている小さな「泉」があるのだ・・・と思った。と言うか確信に近い思いだった。
c0294658_19132003.jpg
確信は当たっていた。
苔むした太い倒木の先に、その「小さな泉」はあった。
c0294658_19133723.jpg
この倒木の左端の窪みに「小さな泉」はあった。
c0294658_19134781.jpg
直径30cm程度の水溜りは水素のように透明で、小さく湧き出る水が沈んでいる落ち葉の形をゆらゆらと揺らすことで、その水の存在を示していた。
そっと手を入れてみると、確かに地表から湧き出る水が心地よく僕の手のひらを上へと押し上げた。

以前訪れた割山大滝の源頭もこんこんと湧き出る泉だった。
(リンク:ブナの便り平成14年4月29日参照)
その湧き出る水は桑沼からの伏流水だろう。
この「小さな泉」は、どこからやってくるのだろう?
c0294658_19391148.jpg
ブナの森でつながっている水と水。
そして、水は僕らの命とつながっている。




by mt1500funagata | 2014-10-19 19:45 | 桑沼周辺 | Trackback | Comments(6)

コン・コン・コンニチハ・コン・コン・・・
c0294658_22401827.jpg
茂みの中から、コン・コン・コン・・・
c0294658_22403172.jpg
彼は僕のことを恐れずに近づいて来てくれた。
僕は普通に声をかけた「怖くないの?」
c0294658_22404557.jpg
「森の仲間はみんな言ってるよ、チバさんは怖くないって!」
な~んて言ってくれてるのかな?
c0294658_22405753.jpg
純粋な眼差しで僕を見つめた。
c0294658_22411029.jpg
オイオイ! ニンゲンの前でそんなにリラックスしちゃっていいの?
c0294658_22412368.jpg
手のひらに食べ物を置いて差し出せば、自然に食べてくれるんじゃないか?って思うくらい人懐っこい仕草で僕の周りを歩き回っていた。

この写真の前後も草むらから出たり入ったり、草のかげから僕をじっと見て「おーい、出ておいでよ」って声をかけたら出てきてくれたりしていた。
彼との距離はほんの3mくらい。コンデジカメラの普通のズームで撮影したノートリミング写真。
僕は普通の人より圧倒的に野生動物との出会いが多いと思うのだけれど、こんなに近くで肉食獣と長い時間を共有したのは初めてだった。
この好奇心の強さは、おそらく親離れしたばかりの若いキツネなのだろう。
近づいてきた初めての冬を無事に過ごせますよ~~に!ガンバレよ!

c0294658_22423393.jpg
今年のブナ林は例年になく綺麗に黄葉している。
c0294658_22430077.jpg
ブナの実は全くの不作。
その代わりに精一杯の色づき。
c0294658_22424507.jpg
最後に一首
・・・ブナの葉よ 生きの証しに精一杯 色を見せませ 散り敷く前に・・・

パクリじゃないよ。コン・コン・コン!

-



by mt1500funagata | 2014-10-16 23:36 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(0)

森で休日を・・・

ゆっくり過ごしたいと思った休日の朝、森へ向かった。
c0294658_18373325.jpg
森の中の癒しの庭園。
もちろん道はない。
c0294658_18374697.jpg
とっても美しい場所。
もちろん誰もいない。
c0294658_18375788.jpg
水が少なくなって周囲をぐるっと一回りできるようになった桑沼。
沼の周りを2時間かけて、ゆっくりゆっくり歩いた。
庭園は桑沼の遊歩道からヤブの中に分け入り、しばらく歩くとそこにある。
スズ沼って言います。
数年ぶりに行ってみたのだけれど、以前と変わらない美しさで森の中にあった。

c0294658_18381029.jpg
周辺のブナ林は秋の装いをはじめていた。

c0294658_19253328.jpg
水際に立つカツラの巨木。沼の水位が平常だったら近づくのは容易ではない。
比較するのもがないので大きさを伝えるのは難しいけれど、大きく張った根は僕の家の庭には収まりきれないほどの大きさ。
巨木と向かい合った僕は「てんで歯がたたないなあ~」ってフレーズで頭がいっぱいになった。
具体的に表現できないけれど、「てんで歯がたたない」のだ。

c0294658_19254601.jpg
苔むした倒木の上、ほんの数センチ四方の中にも宇宙が広がっていた。
小さな生命を育んでいる倒木はほとんどが土に埋まり、地表に出ているところは厚い苔に覆われている。
枝から落ちたブナの実が発芽し、幾多の生存競争に勝ち残り成長し巨木となった。
何百年ものあいだ沼のそばに黙って立っていたブナも歳を重ね太い幹には洞ができ、動物たちは何世代にもわたってこのブナの洞を休み場としたことだろう。
やがて朽ちる時がやってきた。
尾根から吹き降ろす風に身を任せ沼のほとりに悠然と横たわったのだ。
c0294658_21043418.jpg
倒れたブナのあとには新しいブナが生長し、倒木の上に何回も何回も落ち葉を降らせ、その葉は腐葉土となり倒木を埋めて行く。
木肌の苔もだんだんと厚みを増してゆき苔の上に落ちた木の実が発芽できるまでの厚さになった。

足下の僅かな小さい1コマのなかに、何百年という時間の流れを想像する。
森の時間に僕は「てんで歯がたたない」

c0294658_20165691.jpg
森のなかにあるお気に入りのカフェへ。
とっても素敵なお店なのだけれど、いつ行ってもほとんどお客さんはいない。
「お客さんも来ないだろうから、そろそろ閉めようと思ってたのよ~」
って、まだ早いんじゃない?
別な意味で、ここも森の時間だなあ。
c0294658_20171174.jpg
コーヒーだけ注文したのだけれど、ケーキも出してくれた。
テラスの向こうの森から拾ってきた栗を練りこんだロールケーキ。
「お客さん来ないから一番美味しいトコはワタシ食べちゃった」
って、森のカフェらしい?なあ~。
外の森を眺めコーヒーを飲む時間は、ゆっくりと過ぎて行った。

人がたくさんいる観光地に出掛けたり街での買い物や食事は、僕にとっては休日と言えないなあ。
森の中で静かに過ごす。
こんな休日の過ごし方、どう?


-










by mt1500funagata | 2014-10-13 20:45 | 桑沼周辺 | Trackback | Comments(0)

秋の船形山へ薪の荷揚げ

船形山のブナを守る会、秋の恒例行事となった山頂避難小屋へ薪ストーブの薪の荷揚げ。
21名の会員が集まった。
c0294658_20282527.jpg
それぞれの力量にあわせ無理しない程度の薪を担ぐ。
薪の荷揚げと大義名分はあるのだけれど、みんな紅葉の船形山を歩きたいのだ。
c0294658_20283961.jpg
例年より一週間程度早く始まった紅葉は、ブナ林まで下りてきていた。
森林限界を越えた稜線付近の錦秋の絨毯も美しいけれど、ブナがそこにあると奥行きと言うか、ここまで太くなったブナの周りで何百回と繰り返されてきた季節の移ろい、我々の時間の感覚とは全く違う森の時間の流れを感じる。

山頂は冷たい霧に覆われていた。
早々に荷降ろしと食事を済ませ、升沢小屋へ。
c0294658_20285594.jpg
バイオトイレの交換したオガクズをみんなで分担して担ぎ下した。
これが結構重い。

三光の宮の天然日本庭園へ。
c0294658_20292110.jpg
こんな景色を見て「日本庭園みたいねえ!」って言うのは間違い!
日本庭園で「三光の宮みたいねえ!」って言うのが正しい。・・・と思う。

c0294658_20293718.jpg
霧に包まれたブナ林はミステリアス。
どこまでもどこまでもこの森が続いているような錯覚を覚える。
昔の修験者が霧の中から現れたとしても違和感を感じないだろう。
c0294658_20294842.jpg
何百年もの間、同じところに立ち続けるブナ。美しい。

あなたはだんだんきれいになる。
あなたが黙って立っていると
まことに神の造りしものだ。
あなたはだんだんきれいになる。


最後は高村光太郎パクってみました。



-



by mt1500funagata | 2014-10-05 21:13 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(2)