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「今日はカモシカと会えるといいねえ~」
「足跡見つけたら追いかけるのもいいんじゃない?」
「出て来てくれるといいねえ~」
「あっ!いた!」
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ここは七つ森の奥、赤崩山。
早朝の奥山は深雪で登山口まで車を乗り入れることすら出来なかった。
やむを得ず入った里山ではあったけれど、僕らの会話の途中、すごいタイムリーな場面で目の前にカモシカが現れた。
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ウンチし終わったとこだったみたい。
僕らと目が合っても怯えるふうでもなく、ふつうな感じで静かに歩いていた。
「林のほうに行くのにスノーシューとか履かなくても大丈夫なの?」
「・・・・・・」
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「ほら、言ったそばから後足とられちゃったじゃない」
「・・・・・・」彼はバツが悪そうな顔をして僕を見つめた。
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「ヨシコさん来るまで待っててよ。」
「・・・・・・」僕の言葉が分かったんだかどーだか?しばらくその場に立ち止まっていてくれた。
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「この辺もイノシシ多くなって大変だねえ、食べるものとか大丈夫なの?」
「・・・・・・」黙して語らず。
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「元気でいろよー!」
「・・・・・・」彼がゆっくり黙々と斜面を登って行くのを僕らはずっと見ていた。

深雪のラッセルに身体を慣らすために今日も山に入った。
来月初めの県外山行の計画打ち合わせが先日行われた。大御所の話では、ひどい所は腰から胸くらいのラッセルを強いられる山のようだ。
ここは大した標高ではないけれど、今日の赤崩山は膝上くらいのラッセルが必要で、適度な急登もあるので身体を慣らしておくには手ごろな場所だった。
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取り付きから山頂まで休憩なしで一気に登った。
何度も登っている山だし、これといった見所もない。お楽しみは山頂からちょっと下ったところにある。
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雪と風を避けて張られたツエルトの中では・・・・
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お餅が入った小豆汁がコトコトいってます。
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クライマー御用達のCLIF BARをかじりホットワインを飲みながら出来上がりを待ちます。
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お待たせしましたあ~!森の甘味処「赤いち」の小豆ぜんざいセット。
小雪の舞う森の中であつあつのぜんざい!  うまいねえ~!
ラーメンより簡単に作れます。
奥に見えている「日本一うまいバウムクーヘン」を食べながらコーヒー飲んで、お腹も気分も満足した。

下山は一気。下山は深雪のほうが時間が掛からない。30分と掛からず取り付き地点へ戻った。

林道をぷらぷら歩きながら
「今朝カモシカいたの、この辺だったよねえ~」
「そうね。また会ったりしたらおもしろいねえ~」
「あっ!いた!」
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「あの厚いクチビル!今朝の彼だ!」
同じカモシカに行きと帰りに会えるなんて!なんて素敵なことだろう!
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彼は僕らの存在を分かっていたけど、気にしないでウンチした。
朝と同じ場所だった。カモシカには溜め糞と言う習性があって同じ場所でウンチする。
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「ウンチするとこだったのねえ~。ゴメンネ」
「・・・・・・」いいよ、べつに。とでも言うように知らん振りして、静かに谷のほうへ下りていった。
足跡を目で追ったけれど、見つけることは出来なかった。

「いや~!ホントにまた会っちゃたねえ~」
「ほんとねえ~、私たちのこと覚えてたかなあ?」
昨年は一度もカモシカと会っていない。しばらく振りで出会ったカモシカは、僕らから逃げるでもなく自然な接し方をしてくれたことが何よりも嬉しかった。

「前にここで見た足跡は彼のだったんだね。」
「そうね、いつもこの辺にいるんだろうね。」
「また会ったりして?」
「まさかあ、もうどっか行っちゃったでしょ。」
「あっ!いた!」
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僕らから5~6m下の沢にいた。
「また会っちゃったねえ。」
「・・・・・・・」特徴のある、まん丸い口元がカワイイ。
「もう僕らのこと覚えてくれた?」
「・・・・・・」わかった、って言うように僕らのほうをじっと見つめて動かない。
「じゃあ、僕らもう行くね。バイバイ。」
「・・・・・・」僕らが立ち去るのをカモシカは動かずに見送ってくれた。

野生動物との出会い。僕は多くの経験があるけれど、普通は動物のほうが先に立ち去る。さよならを言い手を振ってニンゲンのほうが先に立ち去るってのは初めての経験だった。
僕らは多くの言葉を掛け、彼は黙ったまんまだったけど・・・・。
僕たちは間違いなく会話した。

僕が暖かい部屋で音楽を聴きながらPCに向かっている今も、彼は赤崩山の麓の森にひとりで外にいる。何をしているのだろう?寒くはないのだろうか?お腹はすいていないのだろうか?・・・
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「カモシカを見たよ」こんな一言で終われない。今日のカモシカは僕の中で特別な存在になった。

また会いに行こう・・・。きっと会えるだろう・・・。


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by mt1500funagata | 2014-02-22 22:17 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(2)

外遊びは何も出来なかった・・・。
家の雪かきのあと、北泉ケ岳にでも行ってくっか~って出掛けたのだけれど。
スプリングバレースキー場のずっと手前でスタックした車があって大渋滞、Uターンして帰ってきた。
アララギスキー場に向かったけれど、道幅分しか除雪されていなくて車を停めるスペースは無かった。

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七つ森の麓のカフェへ。臨時休業かな?って思ったけど灯りがともっていた。

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ほかにお客さんはなかった。
「こんな日はチバさんが来るんじゃないかなって思ってましたよ」と店員のしめじさん。台風で大荒れだった日、僕が唯一の客だったこともある。

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モカ店長も今日は店の中。

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古民家の造りだけどいろいろ工夫してあって薪ストーブひとつでとても暖かい。
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ラッセルしたりスキーで滑ったりするだけが雪の楽しみ方じゃないなあ。
雪景色を眺めながらカフェでまったり過ごす午後も悪くない。

こんな大雪の日にもストーブ焚いて待っててくれる店が七つ森の麓にある。
ウレシイねえ!


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by mt1500funagata | 2014-02-15 21:21 | 七つ森界隈 | Trackback | Comments(2)

やんだぐなった

よし!
厳冬期の鈴沼を見に行こう!
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冬山へ入る時は日帰りでも入山届けは提出しましょうね。船形連峰の遭難事故は、ほとんどが日帰り登山。特に今日は一般ルートから大きく外れる予定。

厳冬期の鈴沼は、まだ訪れたことがない。
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初冬(12月中旬)の鈴沼や
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残雪期(4月初旬)の鈴沼は訪れたことがある。

一昨日の大雪でラッセルのトレーニングにはもってこいの山模様になっていることだろう。
と言うのは、来月初めに県外の厳しい山に行くことになっている。
昭和50年前後に、未踏だった朝日連峰の多くの沢を遡行し岳人大賞を受賞したZ山の会。その当時若手として活躍した面々も今ではとうに還暦を過ぎている。そんな大先輩からラッセル頼むと誘われれば僕にNOの答えはない。

そんな訳で、冒頭のように鈴沼までのラッセルを思い立った。
膝上から腰までとか、思い通りの深雪具合だった。
思惑通り?思い通りに歩が進まない。鳴清水あたりまで進んだところで、予定の時間に鈴沼到着は無理だと思った。そのとたん「やんだぐなった」。(標準語では嫌になった)

へとへとになっても予定通りの行程をこなす山行もアリだと思う。けど今日の僕は「もう、やんだぐなった」来月の山行はどうにかなるだろう。
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のんびりと新雪のブナ林を楽しむことにした。雪面に映るブナの影が美しい。
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金崎平(かなさきだいら:わかる人ごく少数)まで下りた素敵な場所に食事処が開店した。
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大倉山の断崖と北泉ケ岳が望まれる一等地。
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森の食事処「茶漬け専門店かなさき」限定の一品、高級紅鮭茶漬け。
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うまいですう~まいうう~ですう~。
実はこれ、以前のブログに載せた「クレソン亭」のステーキよりもお値段張ります。吉野家の牛丼大盛りよりも高いです。

厳しいトレーニングのつもりで出掛けたけれど、結局いつものように山にメシ喰いに行ってきたってコトになった。これもアリでしょ!

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政治的なコトや原発のコトはここで論じるつもりはないけれど・・・・
こればっかりは、「やんだぐなった」と言うより
「やんだ!」
(標準語では「嫌だ」になります)


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by mt1500funagata | 2014-02-11 22:14 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(1)

滝の原不動明王

気温の低い日が続いている。
今朝もキリリと空気が冷たい。
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七つ森の奥にある滝の原の不動明王に会いに行くにはちょうど良い朝だ。
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この不動明王は、僕のことをよく知っている。僕の長男のこともよく知っている。
と言うのは、僕ら二人とも以前すごく怒られたことがあるのだ。要するにバチを当てられたことがある。
長男は小学生のころ、この滝の近くでバチ当りなことをした次の日、大ケガをした。僕もこの滝でバチ当りなことをした後、原因不明の激痛に見舞われた。
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3年前ですが・・・神様の滝にロープ張って岩トレと称して登っちゃたら・・・上部でビレーしてるのは僕、登っているTさんは3ヶ月も入院する大ケガをした。写真を撮ってるYさんは、この年2回も骨折した。
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僕の足の激痛は普通に歩くのもままならないほどだった。整骨院に行っても良くならない、整形外科に行ってもレントゲン検査の異常なしMRI検査を予約したときに気がついた。
~もしかしたら???あの滝登ったバチが当たったんじゃないのか???~
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次の日から毎朝、お供えを持ってお参りに行った。
何日か過ぎた頃。偶然なのだろうが偶然とは思えない不思議な出来事が連続して起こった。そして9日目、僕の足の痛みは消えた。10日目、お礼に行くときには完全に元通りの足取りで歩いて行けた。
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近くにある滝の原温泉「ちどり荘」の爺様に尋ねた。
「そこの不動明王とお稲荷さんのことなんだけど・・・」
爺様は言った。
「あそごの不動明王とお稲荷さんはなあ~・・・(あと秘密)・・・・・」
もちろん爺様は、僕の今までの経緯は知らない。

・・・やっぱり!

神様はいるんだね



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by mt1500funagata | 2014-02-08 09:46 | 七つ森界隈 | Trackback | Comments(2)

船形山からJAZZの便り

JAZZに心打たれた高校3年生の宮本 大は、
川原でサックスを独り吹き続けている。
雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。
「世界一のジャズプレーヤーになる・・・!!」
物語は仙台、
広瀬川から始まるーーーーー広瀬川の源流は船形連峰
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「BLUE GIANT」(公式サイト)
皆さんご存知の山岳漫画「岳」の作者、石塚真一さんが仙台を舞台にJAZZをテーマに新しい漫画を描いている。
僕のブログにJAZZは場違いではあるし、JAZZをネタに何か書けるほど詳しくはない。でも、JAZZは好きなんです。ブログ記事書いているときもJAZZは何時でも流れている。
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知ってる人は知っている仙台二高近くのパン屋さん「定進堂」も出てくる。
僕は子供の頃、広瀬川の近くに暮らしていたのだけれど、西公園の市民プールの帰り道には「定進堂」のピーナッツクリームをべろーんって塗ったコッペパンをよく食べていた。
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公園、トンネル、広瀬川。全部案内できる場所。
ほかにも、仙台市内の知ってるとこ沢山出てくるよ。
でも、七つ森や船形山は出てこないだろうけどね!

2週ばかり山に行けない週末が続くので、つなぎと思ってくださいね。



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by mt1500funagata | 2014-02-04 00:26 | Trackback | Comments(0)