カテゴリ:七つ森界隈( 36 )

2月も中旬を過ぎ日の出の時間が早くなってきた。
という事は6時ころには山のほうに向かえるってこと。

早朝の七つ森の麓には
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フキノトウが顔を出し始めていた。
季節は確実に春に向かっているのですね。

少し森の中を歩いてみる。
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ケモノ道に仕掛けられたくくり罠は、まだ残っていた。

本来、狩猟期間は11月15日から2月15日までなのだけれど、イノシシとニホンジカに限っては狩猟期間の延長が認められている。
ここ大和町も「第三期宮城県イノシシ管理計画」において重点地域に指定されており、イノシシに限っては、狩猟期間は3月31日まで延長される。

===以下、第三期宮城県イノシシ管理計画から抜粋===

(2) 個体数管理の方法
① 狩猟期間の延長
狩猟による捕獲圧を高め,個体数の低減を図るため,重点区域のイノシシ の狩猟期間を延長し,11 月 15 日から 3 月 31 日までとする(通常 11 月 15 日から 2 月 15 日まで)。ただし,延長された期間の内 3 月 1 日から 3 月 31 日までの間の猟法は,事故防止のため「わな猟」及び「当該わなに掛かった イノシシを止めさしするための銃器の使用」に限るものとする。また,2 月 中旬以降,山野等での人の活動が活発となることから,事故及びトラブル防 止のための広報活動を行う。
※ 止めさし=わなに掛かった捕獲物を確実に捕殺する行為
(宮城県公式ウェブサイトより)
===================
ほかにも、条件が整えば鳥獣保護区がイノシシに限っては捕獲が認められるように検討するとか、登山道や遊歩道以外を歩く場合は気を付けないといけない事柄が増えた。

詳しくは↓↓↓「宮城県イノシシ管理計画」↓↓↓

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管理計画の中で、「2 月 中旬以降,山野等での人の活動が活発となることから,事故及びトラブル防 止のための広報活動を行う。」とあるけれど・・・

僕は知らなかった。皆さん知ってました?
今朝、残されたくくり罠を見て「あれ?狩猟期間って終わってるんじゃない?」って思って調べてみた結果です。
大和町は平成25年4月策定の「第二期宮城県イノシシ管理計画」で地域指定されていたのですね。

広報活動って、どんなふうにしてるか県の担当部署に電話して聞いてみた。
「インターネットで公示していて、地方振興事務所にリーフレットを置いている」そうだ。

フキノトウ採りに行く年配の方がインターネットで狩猟期間を確認するでしょうか?地方振興事務所に足を運ぶ機会ってあるでしょうか?

広報活動の改善を要望し、リーフレット配布とか協力の申し出をしときました。


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by mt1500funagata | 2018-02-21 09:04 | 七つ森界隈 | Trackback | Comments(2)

自由に使える半日の時間を使って、大和町の七つ森の奥にある蘭山(あららぎ山)に登ってきた。
蘭山っていうと泉ケ岳の前衛峰って言われ方をするけれど、大和町に住む僕にとっては七つ森の奥にある山なのである。
今まで、何回か登っているけれど全て大和町アララギスキー場を起点としている。

今日もアララギスキー場からのスタート。
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こんなのぶら下げて登りはじめる。
えっ!?蘭山でしょ?そう蘭山!

表題の通り楽しく登るなら
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ここ↑は外せない。

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スキー場の車止めには先行者があり、こりゃー途中までは楽できっかな?と思ったのもつかの間。
途中から道を逸れて難波森のほうに向かっていった。

全行程、ひとりラッセルが確定した。
スキー場ゲレンデを少し登って、△678へ直接乗り上げるつもりで、東の尾根に取りつく。
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いい具合の積雪量ですね。大和町には大雪警報が発令されていて、早朝から家の周りの雪かきをして、やっと車を出してきたんだ。
でも、この積雪量は今日の目的地である、痺れるような足が震えるような場所ではきっと味方になってくれる筈。

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けっこう急ですよー!

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けっこう雪深いですよー。
この東斜面は岩がゴロゴロしていて、油断してたら岩のあいだの吹き溜まりにつかまって、こんなふうになる。

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標高が上がってくれば、埋まっている岩を避けるような歩き方をしなければならない。

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暫く蘭山に足が向かなかった。
前回登ったのは、十数年も前になるだろうか?
この東斜面をはじめ北側の尾根状のところは、いろいろ歩いてみた。
一番楽に山頂の行けるルートも分かってはいるけれど、今日はこのルートを歩きたかった。

仲間内での吾妻連峰での新年会もパスした。なかなか山に登れない日が続く。
僅かな時間でも、深い雪を掻き分けて緊張感のある山登りがしたいと思った。
だから、裏山とも言える蘭山の、このルートを選んだ。

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雪に埋もれた大岩が目についてくれば、急登の終わりは近い。

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△678へ向かう尾根に乗り上げたようだ。

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尾根に乗り上げてしまえば、今までと比べたら散歩みたいなもの。
でも!この先に冒頭の〇印の場所が待っているのだ。

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△678。へー、ここにも来る人いるんだ。どっちから来たのかなあ?


さて、いよいよ今日の目的地に到達した。
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痩せた岩稜。
以前、雪の付き方がいやらしく、ここで撤退したこともある。

左右に細い樹木はあるけれど、落っこちたら僕の体重を止められるほどの強度はないだろう。
どちらに落ちても数十メートルの滑落は免れないと思う。
そんな訳で、50mロープとセルフビレイの準備をしてきた。
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際どい通過だったけれど、一歩一歩、岩の雪を払い足場を確かめ、岩に跨るようにしながら慎重に通過した。(もちろん通過中に写真撮る余裕はなかったです)

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当然、吹きっ晒しな訳で今まで感じなかった風をもろに受ける。

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今日は雪が味方になってくれて、風が強くなかったので何とか一人でも通過することが出来た。
ここは絶対ロープ張るべきだし、強風や雪の付き方とか条件によっては撤退も必要な場所だと思う。

今日はラッキーだった。

この岩稜を越えてしまえば、あとは消化試合みたいなもの。
尾根伝いにただ歩けば山頂や三角点へは簡単に行ける。

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北斜面を一直線に下山し、途中からは林道を利用してスキー場へと戻った。
深雪の下山は早い。登りは林道から2時間10分かかった高低差を20分で下った。

里山だけど、緊張感を持って楽しく歩けた蘭山でした。


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by mt1500funagata | 2018-02-12 19:56 | 七つ森界隈 | Trackback | Comments(4)

七つ森、ふもとの大規模造林地
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右奥に見えているのは、七つ森のひとつ松倉山。

こんな荒涼とした伐採地の写真を最初に持ってくれば、森林破壊の現状を訴える記事のように思われるかもしれないけど、実はそうでもない。伐採される前、ここは杉の造林地で、ちゃんとした林業の施業計画に基づいて管理された造林適所だったと言える。
奥山の不適格造林地とは違う。

僕はカモシカとの出会いを期待して、度々出かけている。
このような更新された幼齢造林地は付近の森に棲むカモシカの重要な餌場となるのだ。日当たりが良く下草が茂るこんな場所を縄張りに持つカモシカは、食餌の60%をこんな幼齢造林地に依存するという観察記録もある。豊富な食料を得たカモシカが個体数を増やすのに一役を買っているとも言える。
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カモシカは確実にこの場所に生息している。

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仙台市内と直結する国道のすぐ5m脇にはカモシカの通り道があるのだ。

春になり、下草が茂りだす頃には複数のカモシカを観察することができるだろう。
今日は、見渡せる範囲にカモシカを見つけることはできなかった。

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カモシカの足跡を追って林の中へと向かう。
林の中では、カモシカだけではなく、いろんなケモノの足跡が入り混じり明確なケモノ道が出来上がっていた。

その道を辿り、斜面を下ったところに「くくり罠」があった。
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米ぬかで誘因しイノシシを狙った罠だった。
アブナイ!アブナイ!
ぼーっとして歩いていたら僕が「くくられる」ところだった。

大和町内では、今までほとんど見たことがなかった「くくり罠」が目につくようになって来た。
イノシシが増えたせいだろう。
狩猟期間中に登山道や遊歩道を逸れて歩く際には、気を付けなければならないことが、また一つ増えた。
皆さんも気を付けてくださいね!

=======

話は変わり、ところも変わって仙台駅。

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福島の小学生が、駅構内を歩く人に声をかけて手作りのパンフレットを配る。
「ちょっと良いですか?僕らは福島○○小学校の4年生です。福島の食品は安全で美味しいです。ぜひ食べてください。」
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カモシカの棲み処の森に、イノシシが爆発的に増えた。
奥山ともいえる船形山登山口の升沢でもニホンジカの生息が確認された。
福島の小学生が仙台駅で、福島の食の安全を訴える。

前記事に書いた、30年以上前に「船形山のブナを守る会」の小関代表が語った言葉を思い返す。

・・・便利さだけを追い求めて行くと迷路に入り、ひずみが生じます。・・・(中略・・・中略)・・・クマやカモシカも自然の中でしか生きられない。それを壊すのは人間のおごりです。・・・

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何の責任もないイノシシやニホンジカが悪者扱いされ、何の責任もない小学生が原発事故の尻拭いをしている(させられている?)。なんか、「ひずみ」を感じる。



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by mt1500funagata | 2018-02-08 23:35 | 七つ森界隈 | Trackback | Comments(3)

1月23日早朝、七つ森を眺めに行って来た。

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雪面から湧き上がる靄が麓の道路や人工物をうまく隠してくれていた。
凛とした早朝の空気の中で見る七つ森は厳かな気持ちにしてくれる。

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休日の一日を山で遊ぶことに使うことが出来ない現状の僕は、こうして早朝の時間を使って山に向かう。
登るばかりが山じゃあない・・・って自分に言い聞かせ、七つ森と向かい合う。

僕はこのブログでも七つ森を始めとする山岳信仰や修験道のことに時々触れているけれど、本を読んだりネットで検索したり・・・ってばかりでは知識は得られるだろうけど、「心」まで分かることは出来ないんじゃあないかな?って思っている。
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自分でやってみる、体験してみるのがいい。
厳冬の2月に滝に打たれてみたこともある。

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般若心経の元である大般若波羅蜜多経の写経をしてみた。
全600巻あるうちの一巻。僕にとっては2巻目にあたる。

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1巻あたり1万と数百字、千日回峰行を行う修験者が真言を10万回唱えるのから比べれば、全然大したことない。

でも、やってみる。
今回は、ある人のことを想い、その想いが成就するのを願い、修験の寺院に納経した。

山に登る、山で遊ぶ、登ったついでに山頂の神社や祠に手を合わせる。
もう少し、その先を知ることが出来ればいいと思っている。

登山の対象としての山とは別な目線で、山を見ること知ることも必要だなあ~って思う年齢になったってことでしょうか?



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by mt1500funagata | 2018-01-23 23:01 | 七つ森界隈 | Trackback | Comments(6)

昼からの僅かな時間のすき間を縫って、七つ森笹倉山へ向かった。
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今日は笹倉山(大森山)の黒岩の上に立つつもりでやって来た。
この写真を撮った場所までは家から車で8分。
時間のすき間を縫ってって程度で来られる身近な山なのである。

麓の伊達山林道の途中から黒岩目指して歩き始める。
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1月のくせに小春日のような天候。特にここは南斜面なので雪もなく、受ける日差しが暖かく感じられる。

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10分も歩けば黒岩の基部に行きあたり、岩っぽい斜面を簡単に登れそうにみえたけれど・・・

写真では伝わりにくいけど、登るとすればかなり危険なところだ。
昨年1月に、ここ黒岩ルートを登った時は、向かって右側にトラバースし黒岩の右側(東側)を登って国見崎へとたどり着いた。
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今日は、左にトラバースして黒岩の左側(西側)の尾根状になっている斜面を登って黒岩の上に腰掛けるってことを考えていた。
最初に結果を言えば、無理!無理!一人で行けるようなところじゃなかった。

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笹倉山の岩場って麓から見れば一枚のように見えるけれど、実際に現地に行ってみると下からは木立に隠れて見えない一段目の岩場がある。
易しそうなところに目を付けて手をかけてみたけれど、下で確保してくれる人がいなければ行き詰った時にどうしようもなくなりそうだった。
一段目も巻いて、上部の岩場の下へ。

今日はこのまま真っすぐ、岩場の下を西に向かってトラバースした。


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振り返るとこんな感じ。


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下を見ればこんな感じ。ゴロゴロした岩とすき間のぬかるんだ土の上に落ち葉が積もり、滑ったら止まれそうにない。

こんな急な斜面をスタスタと歩くカモシカがいる。
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カモシカの踏み跡を利用させていただいた。

カモシカが横に逸れた後の直登も…急!
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浮石でないのを確かめ、手の力も借りて上を目指す。
実はこの少し前に浮石に手をかけてしまい、危ない思いをした。
足場を固め次に手掛かりになる岩や木立を確認したうえで、次の一歩を踏み出すようなきわどい登りが続いた。

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ふう~、やっと一息付けるような尾根状のところまで登って来た。
腰を下ろして一休み。

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こうして取りついた尾根だけれど、登る人はほとんどいないだろうと思う。
「黒岩尾根」って名付けていいっすか?
距離はちょっとしかないし、この記事みてここに来る人も多分稀だと思う。
「笹倉山 黒岩尾根」でいいっしょ?

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野ウサギの足跡をたどって登るヤセ尾根も上のほうは雪が残っている。

この辺から東に向かってトラバースして行けば黒岩の上部に行き当たると思って、すこし歩を進めてみた。
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止めといたほうがいいね!

黒岩の上に立ったら、そのまま降りるつもりで今回もロープやら下降器やら装備してきたけど無理みたい。
来たルートをそのまま下山するのも危なすぎる。
山頂経由で下山するしか選択の余地はなかった。

仕方なく国見崎を目指して、これまた急な斜面を登ると藪が濃くなり、人の声が聞こえて来た。
「おーい!人だよー!ケモノじゃないよー!」って声をあげながら、国見崎の突端から顔を出した。

東屋には二人のかたが居られて、予想外の方向から現れた僕に期待通りのリアクションをプレゼントしてくれた。
得意になって話したかったんですよー!ここ登ってきたんですよー!って。

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一人の方にシャッター押してもらい、もう一人の方とは少しおしゃべりをした。
青葉区のSさーん!見てくれてますかー?

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山頂にあるお堂の名称は「大森薬師堂」。藩政時代に書かれた「七疑峰(七つ森)」の記述は「巨魁峯(ヲオモリ)」。
いつから笹倉山と呼ばれるようになったのだろう?
麓に生まれた歌人の原阿佐緒は、大正10年に「笹倉の秀峰(ほつね)・・・」と詠んでいる。
という事は、「笹倉山」の呼称が定着したのは、江戸末期~明治の間ということなのだろう?

大森薬師堂の薬師様に願掛けをした。
手を合わせ、ある人のことを想う。
今日は、そのためにここへ来たんだ。

でも、ちょっとだけ自分も楽しませてもらうことにして、黒岩尾根ルートの開拓をしてみた。

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泉・北泉を見ながら西斜面を直線的に伊達山林道へと下山した。

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一般ルートの真裏にあたる南斜面。
普通に登れるようなルートを見つけ、黒岩の上部に腰掛けられるようになるまで、あと何回かは来なくちゃいけないだろうなあ。

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by mt1500funagata | 2018-01-07 22:03 | 七つ森界隈 | Trackback | Comments(4)

日の出とほぼ同時に七つ森へ向かった。
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七つ森の古代岩クラ信仰のご神体に願掛けに行くのだ。

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地元の人々にとって七つ森は中世以前から信仰の対象だったであろうことは容易に想像がつくし、僕にとっても毎朝毎夕仰ぎ見ている心の依代なのである。

七薬師以前の自然信仰の源流。
某倉山の岩場を目指した。

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その場所へ行くために装備は万全を期した。
気軽に行ける里山ではあるけれど、七つ森の急斜面には苦労させられる。
今日はさらに厳しいところへ向かうのだ。

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ツボ足でずんずん歩ける程よい感じの積雪。

しばらく登山道を歩き
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ある地点から道を逸れる。
ちょうど一年前に探険した時は、いったん山頂に登ってから下降しトラバースして岩クラ下部に行き着いたけれど、今日は岩クラの上部に直接回り込むつもりだった。

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山腹を巻くように上を目指してゆくと、だんだん岩っぽくなってくる。

七つ森の登山道って急なほうだと思うけれど、こうして登山道以外のところを登っていると、やっぱり登山道は登るのに楽なところに付いてるんだなあって思う。

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足下、結構な急斜面。木立に掴まりながら見当をつけた岩クラの上部を目指す。

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あちゃー!ちょっと急斜面過ぎて、トラバースも危険を感じるほどになってしまった。
ダメだ!行けない!

直接岩クラの上部に立つのは諦めざるを得ない。
下るのも相当困難な場所まで来てしまった。
でも、そのために道具一式を担いで来たんだ。懸垂で降りることに決めた。

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50mロープをセットして懸垂下降の体勢に入る合間に、我が家のある大和町吉岡の町並みが望めた。
という事は、ここの岩クラも見えている筈なのだけれど、里から双眼鏡で覗いてもここの場所ははっきりしない。不思議な場所なのである。

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懸垂下降1ピッチ目。(2ピッチ目だったかな~?)

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いかにも僕は山ヤでっせー的な写真を撮って自己満足する。

何を求めて山へ向かうのか?
山に入って何を想うのか?
僕も一般の登山者であったり登山客として山に登ることも多い。
僕は山ヤと言えるほどのものではないけれど、今日の僕は、登山客でもなければ里山をハイキングするハイカーではなかったと思っている。

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お手軽で程よく登った感のある七つ森でも、場所を選べばこんな痺れるような斜面と触れ合うことが出来るのだ。

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50mロープを目いっぱい使った懸垂下降を結局4ピッチ。

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合計100m近くを懸垂下降で下りたことになる。

地に足がついたところで、今度は岩クラの下部へとトラバースして行く。
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結局、今日は岩クラの上に立つことは出来なかった。

この岩場が岩クラ信仰のご神体だったのかは分からない。
麓の石神山精神社の吉田宮司に尋ねても、言葉をはぐらかされ答えは聞けなかった。

でも良いのだ。裏付けなんて必要ない。
僕がそう思って、僕の心の中にあればそれでいい。

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僕にとっての依代である岩に五体投地して、ある人のことを想う。
今日はその為に、ここへ来たんだ。

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岩場を後にして、50分後には家に着いた。
僕にとって七つ森は、本当に身近にある「ふるさとの山」なのである。

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by mt1500funagata | 2018-01-04 19:05 | 七つ森界隈 | Trackback | Comments(6)


寒い日に凛とした空気に触れたいと思った朝、決まって向かう場所がある。

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七つ森の奥のほうにある「夢想の滝」

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僕には船形山界隈や七つ森界隈に、ここには神様がいるんだなぁ~って思える場所が何カ所かあるけれど、ここもその中のひとつ。


僕は同じ所へ何回も行く。
だからこそ感じることが出来る気配がある。
初めて行った場所では、感じることが出来ない気配がある。

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30年近くに渡って何度この滝の傍らに立ったことだろう。
少なくとも10や20じゃ全然及ばないと思う。

比叡山や大峯山での千日回峰行には到底及ばないけれど、同じ所へ繰り返し行くことで見えてくる何かがあるのだろうと思っている。

ところで、七つ森の七薬師は山好きな人を中心に、ご存知の方も多いと思いますが・・・
足腰に自信がなく七薬師掛けは難しいなあ~とか、山に登る気分じゃないなあ~なんて言う時には、七つ森界隈の「六地蔵掛け」や「四天王掛け」なんてどうですか?

めったに目にすることがない、こんな地図がある。
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六地蔵は、ネット検索してみればいくつかヒットしますが、四天王はおそらくどこにも出てこないと思う。
昭和48年七つ森観光協会発行の「緑の故里七つ森を語る」という本で四天王のことが触れられているけれど、現在この四天王を知る人は少ないって言うか、今の七つ森観光協会の重鎮の方も知らなかった。
僕は、この地図を頼りに四天王を巡ろうと思い立った。1か所だけは見当がついていて、すぐに見つかった。2か所目は周辺をぐるぐる回って自力で見つけた。あとの2つは、どうしても見つからず小さな鳥居を辿って森の小高い所へ行ってみれば山神様だったり、個人宅のお稲荷さんだったりした。

何人かの地元の人に尋ね歩き、ようやく四天王すべてを目にすることが出来たのは、1か月近くを過ぎたころだった。

七つ森四天王の写真がすべてそろった書物はないと思う。
上記の本にも四天王の写真はそろっていないし、大和町の資料室にも四天王の資料はなかった。
もしかして?本邦初公開!?


まずは六地蔵から

永屋敷地蔵
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草の川地蔵
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中野地蔵
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鍛冶屋敷地蔵
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水地蔵
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法性地蔵
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それぞれのお地蔵様の謂れは、観光協会が設置した看板に書いてある。


=宮床四天王=

山田天王
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要害天王
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新道天王
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芳の沢天王
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四天王は、享保3年(1718年)前後の建立とされ、七つ森山頂の七薬師仏より古い。
天王とは牛頭(ごず)天王であり詳しくは↓こちら

六地蔵は何とか行き着けると思いますが、四天王は相当難しいです。

映画「殿利息でござる」で有名になった大和町吉岡宿ですが、七つ森七薬師・六地蔵・四天王で新たな大和町の歴史観光スポットになるよう、各方面に働きかけているところです。


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by mt1500funagata | 2017-12-29 22:48 | 七つ森界隈 | Trackback | Comments(0)

大和町 七つ森の奥にある高倉山を南川ダムから望む。
朝の船形連峰は雪が降っていたようだ。白くかすんではっきりしなかった。
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昨日の朝は嘉太神ダム越しに高倉山を見ていた。
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僕にとって今年最後になるかもしれない山登り。
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高倉山で胎内くぐりを行い、一回死んで生まれ変わるってのが今年の最後を締めくくるには良いのかも知れない。
ある事情により山で遊んでいる場合じゃあないという状況になろうとしている。

maro7さん、ウエマツさん、ヨシコさんと僕の4人で高倉山を目指した。
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僕にとっては日常的に走っている高倉林道。雪景色に変わっていた。

僕らが勝手に名前を付けている「ヨシコ門」という入り口から一気に尾根に取りついた。
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この尾根をしばらく進むと胎内くぐりのある岩場に行きつく。

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ほとんど知られていない場所であるし、僕も積極的にこの場所をお知らせするつもりもない。
かつて、この場所を修行の場としていた修験者がいたのかどうかはわからないけれど、僕にとってはこの岩場の胎内くぐりはとっても神聖な場所なのである。

関連記事「高倉山の胎内くぐり」

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狭い岩場の隙間から入り、いったん死んで、
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生まれ変わる。
洞窟を胎内に見立てた疑似再生の行が胎内くぐり。

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maro7さんも

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ウエマツさんも

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ヨシコさんも疑似再生の行を行った。

一年を振り返る、来る年を新しい気持ちで迎える準備って言うなら、どっかのお店で酒飲んで美味しいもの食べて、ボーネンカイー!って盛り上がるのも大いに結構なことだけれど、チバ家の一大事に直面している僕にとっては、胎内くぐりでの疑似再生の行を山仲間と一緒に行うことが神聖な忘年会なのである。

ここの岩場を過ぎ、直線的で急な登りを終えれば東コブはすぐそこ。
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東コブは眺めがいい。
晴れていれば鳥海山だって見える。
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正面に高倉山の山頂を見ながら一旦鞍部に下り、写真正面の急斜面を直登し山頂へと向かう。

もちろん地図に載るような登山道はないけれど、急な斜面をとにかく上を目指せば山頂へ出るのは容易なのである。
ひどくガスった日の下山だけは気を付けないと道迷いを起こすかも知れない。

山頂からの船形連峰の眺めは一級品。
泉ケ岳から北泉、船形山頂から荒神山までが目の前に広がる。
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今日はここまで。船形本山はガスに隠れてみることが出来なかった。

下山後はちょっと寄り道して、クレソンうどんを食べに行った。
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ここは天然クレソンの大群生地。

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少し頂いてうどんを茹でている鍋に入れる。

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雪の上を歩いて来て冷えた体に、ゴマ風味仕立てのクレソンうどんはもってこいの食事だった。

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ご一緒したmaro7さんは旨味が凝縮された海苔の産地である七ケ浜町にお住まい、ウエマツさんは90年の歴史を誇る山梨の名門山岳会「白鳳会」の中心的メンバーのおひとりです。



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by mt1500funagata | 2017-12-02 22:20 | 七つ森界隈 | Trackback | Comments(0)

高倉山は春に行く山

七つ森の奥に三角の端正な山容の高倉山。
登山道が無いので、ほとんどの人は冬に登るけれど・・・僕は春に登る。

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今日は天気が良く風も無いので、絶好の登山日和。
多くの人が山へ向ったと思うけれど、全く人と会わない山歩きをした人は少ないんじゃあないかな?

人と会うよりクマと遭う確率のほうが高いかも知れない。
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ブナの幹には真新しいツキノワグマの爪痕。
爪先を数ミリ幹に食い込ませるだけで、あの重い身体で垂直に木登りする。
スッゲーよね!

今日は登山女子2名と一緒。
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のんびり藪を掻き分けノンビリ急な斜面を登る。こんな山歩きもイイ。

高倉山の胎内くぐり。
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一回死んだA子さんが生まれ変わった瞬間。

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高いところが好きな女子と苦手な女子。

岩場を過ぎれば、いよいよ今回の山歩きのお楽しみ!
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斜面いっぱいイワウチワ。
花を踏まないように気をつけて、少し登れば東コブ(△775m)
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東コブは見晴らしが良く、空気が澄んでいれば鳥海山まで見える。

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東コブの山頂は僕のお気に入りのヤッホーポイント。
ヤッホーは長谷倉川の谷から泉ケ岳へ駆け上り、北泉ケ岳を経て長倉尾根から船形山へ、そして吉田川を下降して種沢倉を掠めて僕のところへ戻って来る。

僕のヤッホーをどれだけの山の生きものが聞いたことだろう?
姿は見えないけれど、見渡す山々の森の中にはクマ、カモシカ、キツネ、タヌキ、テン、リス、ムササビ、アナグマ・・・・どれだけの命がうごめいているか計り知れない。
ピークに立って、眼下の森の中に息づく生きもの(植物も含めて)の息遣いを想像することが出来ますか?感じることが出来ますか?
あっちに見えるのは○○山、こっちに見えるのは□□山。この花は△△草、この木は××の木。地図見りゃ分る、図鑑見りゃ分る知識。
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・・・「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない・・・
(レイチェル・カーソン:The Sence of Wonderより)


高倉山の一番のお楽しみは、東コブとの鞍部。
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カタクリが足下いっぱい。道がないから早足では歩けない。
花の息遣いを感じながら歩く。

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スミレが足下いっぱい。道がないから早足では歩けない。
花の息遣いを感じながら歩く。

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ニリンソウが足下いっぱい。道がないから早足では歩けない。
花の息遣いを感じながら歩く。

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ササが足下いっぱい。道がないから早足では歩けない。
自分の息遣いを感じながら歩く。

最後の急登を登り、
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残雪を過ぎれば、

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高倉山山頂。

山頂では、
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進化した、焼きそばスープナポリタンを食べて、

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ササ茶を飲んで、

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ササ茶の原料摘んで、2時間を過ごした。

こんな山歩きもいいね!
高倉山って、やっぱ春に登る山だった。


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by mt1500funagata | 2017-04-30 23:28 | 七つ森界隈 | Trackback | Comments(4)

七疑峰(ななつもり)
其山形聳然として犬牙相列り。人常に指示す。何れの峯巒なる事を疑ふ。故に郷人七つ森と呼。
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===うん蓄 その1===

七つ森が「七つ森」と呼ばれるようになったのは、仙台藩4代藩主伊達綱村(1659年~1719年)以降のこと。

仙台藩の儒学者、佐久間洞巌が1719年に完成させた仙台藩の地誌である「奥羽観蹟聞老志」に登場する。
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ちょっと分りづらいですね。
「聞老志」の改訂版とも言える「封内名蹟志」(1741年)の書き下し版を見てみましょう。
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仙台藩地誌の最終版とも言える「封内風土記」(1772年)
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よーするに・・・・・

宮床村と吉田村に跨がり連なる七つの山があって、この地を訪れた先君肯山公(伊達綱村)が
「この山並みは牙のように列していて格好良いじゃん。そうだ!中国に九つ並んだ九疑峰って名勝があるらしいから、この地もそれになぞらえて七疑峰(ななつもり)って呼ぶようにしようぜ!」
「さすがは殿!素晴らしい思いつきでござる。郷の者にも七つ森と呼ばせることにしましょう」
こうして土地の人々はこの地を「七つ森」と呼ぶようになった。
   
                   ・・・・・ってことでしょ?

注)九疑峯=中国寧遠県南部にある名勝地。名の通り九つの峯からなる。中国五帝のひとり「舜」の終焉の地とされている。
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一通り、七つ森の名前の由来うん蓄を語り終えたら「九掛け」へと向いましょう。
ご承知の七峰+たんがら森を含めて八掛けを行う人も多くいるけれど、今回は「九掛け」なのだ。
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七つ森へ行くときは↑こんなシートを作って持っていくと楽しさが増す。以前は南川ダムの資料館でこんなシートを配布し完成した人には記念品を渡していた。

七薬師掛けを行う場合、信楽寺(しんぎょうじ)跡を起点として松倉山から登り始めるのが一般的だけれど、玉ケ池を起点として、たんがら森を経て遂倉山から登り始めるのが正しい(私的見解です)
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この順番は、七つ森に関わるもう一つの「朝比奈三郎伝説」に由来するのと同時に七仏薬師信仰を考えれば最終目的地の大森薬師堂に遠いところから始めるのが本来であろうと思う。

朝比奈三郎という大男が弓の的を造るため品井沼から大きな背負い篭(たんがら)で土を運び、タンガラからこぼれた土がタンガラ森となった(諸説あり、土地ごとに内容は変わる)朝比奈三郎とは実在の人物(鎌倉時代の猛将、朝比奈義秀)であり、その伝説は鎌倉時代へと遡る。

===うん蓄 その2===
国土地理院の地図に「たがら森」と記載されているけれど、旧称「龍ケ森」と書いて「たんがら森」と読むのが正しいのではないか?と思っている。
今回、九掛けって言ってますけど、九ってのは上記7つの倉山と「たんがら森」と「どんがら森」を足して九ってこと。
どんがら森って松倉山の南にある標高91.5mの山って言うよりこんもりした森。
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「堂ケ森」と書いて地元の人は「どんがら森」と読む。
手前の石碑は、鎌倉時代のものである「草野川碑」右奥は松倉山。上の「封内名蹟志」をもう一度見てください。草野川のことが書いてあるでしょう。
背負い篭のことを「タンガラ」と言い、中身がなくなって骨組みだけになったものを「ドンガラ」と言う。
つまり、朝比奈三郎が七つ森を作り終えて、空になったタンガラを置いた所が「堂ケ森=どんがら森」なんじゃないか?と僕は考察する訳です。
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玉ケ池のほとりにも鎌倉時代の石碑がある。
草野川もかつては風光明媚な場所であったのであろう。
様々な文献を調べ、地元に伝わる伝説や民話を聞いて回ると、鎌倉時代には玉ケ池と龍ケ森(たんがら森)、草野川と堂ケ森(どんがら森)がそれぞれセットになって、遂倉山から松倉山までを挟む中世以前の自然信仰があったのだろうとの推測が導かれるのである。

南川ダムの上流に「蛇石せせらぎ公園」ってあるのご存知ですか?
蛇石(じゃせき)ってのは、今はダムに沈んでしまったけれど大きな蛇の頭のような石があって、その蛇石は玉ケ池の大蛇伝説に由来する。
堂ケ森の近くには「蛇神様」が祀られていて、こちらも蛇。
蛇に挟まれた六つの岩山の磐座(いわくら)信仰。そこから見えて来るのは、古代自然信仰の神「アラハバキ」。(興味のある方はアラハバキでググってみてください)

七つ森って、古代から自然信仰の対象となっていて、それぞれのクラ山(磐座)に神や祖先の魂が宿ると考えたクラ山信仰に朝比奈三郎伝説が重ね合わされ、修験道と薬師信仰が習合し、さらに近世になって七疑峰と呼ばれるようになったのに合わせて七仏薬師信仰へと発展していったのだろう。(僕の私的見解ですが、あながち的外れだとは思っていません)

*関連記事「七つ森、信仰の源流を探る」(ぜひ読んでみてください)
http://bunatayori.exblog.jp/26300525/
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長くなりました。

いよいよ歩き始めましょうね!
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玉ケ池からたんがら森へと向う道にはイチゲの早咲きが一輪。
いよいよ春の兆しが現れ始めた。

急で岩のごつごつした斜面をひと登りすれば、たんがら森。
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  たんがら森の文殊菩薩

===うん蓄 その3===
たんがら森の麓(玉ケ池のほとり)に、かつては龍ケ森文殊堂ってのがあって、元々たんがら森は文殊様を祀っている山。
上記の七つ森(七疑峰)の由来を見ても分るとおり、ガイドブックに書かれている・・・旧来七つ森とはタガラ森を含めて七つだったのが笹倉山を入れて七つに変わった・・・ってのは誤りだってこと。
あと、笹倉山(大森山)の薬師堂に各山の薬師仏が合祀されたってのも違いますからね。文献調べれば、間違いにはすぐ気づくはず。大森薬師堂や尖倉(遂倉)、鎌索(鎌倉)薬師堂についての記述が出てくる。
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たんがら森から遂倉山への途中の岩場を眺めると、七つ森がクラ山信仰の対象であっただろうと思わせられる。
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20年くらい前までだったかなあ?遂倉山の山頂に薬師堂はあった。
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     遂倉山薬師如来

山頂に着いたら、スタンプラリーのスタンプを記録しましょう。
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山名板の柱のてっぺんを鉛筆でこすれば、
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スタンプってゆーか、スタンプなんでしょうね。

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      鎌倉山薬師如来
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南斜面ではカタクリがいつ花を開かせようかとじっと待っていた。
今年は3月の気温が低かったせいだろう、春の花の開花は遅れている。

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蜂倉山の磐座に登ってみた。
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     蜂倉山薬師如来

蜂倉山から大倉山への途中に
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     ネコノメ草

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    大倉山薬師如来

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エンレイソウを見つけたのは大倉山の下りだったか?

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撫倉山への登り道。標高300m前後程度の里山にしては、登山道として面白い。

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     撫倉山薬師如来
見晴らしの良い撫倉山山頂からは、麓にある僕の家が見える。(肉眼では無理だけど・・・)

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     松倉山薬師如来
一番若い顔をしていると思う。

七薬師掛け一般コースとして紹介されているルートを逆に辿ってきた訳ですね。

===うん蓄 その4===

七仏薬師信仰ってのは簡単に言うと、姿を変えた六つの薬師如来の世界を経て、本当の薬師如来の世界に到達するって考えに基づく訳だから、大森薬師堂を本地とするならば、遠くから始めてだんだん近づいて行くこの順番が正しいと僕は考えるのです。興味のある方は「七仏薬師信仰」でググってみてください。
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ここまでの、道々の案内は多くの方がブログ等で載せているので、道の詳細はそちらを参照してくださいね。


信楽寺跡の駐車場にデポした車に戻る前に堂ケ森へと向う。
駐車場から遊歩道と反対に歩き、道なりに右折。丁字路を直進しその先の細い私道を今度は左折すると赤い鳥居が目に入る。
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ここが堂ケ森の登り口。
標高91mなので、10分もかからずに頂上へ届く。
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    堂ケ森薬師如来
ほかの山の薬師様より年代は新しく、この薬師様は大森山を向いていない。

最後は笹倉山(大森山)薬師堂へ
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これで、七薬師掛け+たんがら森+どんがら森の「九掛け」の完成。
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スタンプラリーも完成した。

今回は長かったねえ~!
「うん蓄」も「歩き」も・・・
最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。



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by mt1500funagata | 2017-04-01 23:18 | 七つ森界隈 | Trackback | Comments(5)