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北泉ヶ岳の御秘所 黒滝

北泉ヶ岳、北斜面を水源とする大倉沢。
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この沢の水は船形連峰縦走路である長倉尾根の水場「水源」の上部を源頭とし、氾濫原へ至り地中に消える。

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氾濫原には行かなくなった。ほとんど知る人がいなかった頃を思えば、変わったなあ~ってしか感じられなくなってしまった。
でも、その上流の沢には行く。

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岩盤を伝い流れる岩清水。僕が初めて来た25年くらい前と同じように同じ場所で流れる。

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今日のニュースでは梅雨時の猛暑という話題で持ち切りだったけれど、清らかな水に浸って、こんな優しい沢を歩けばほとんど汗をかくことも無かった。

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この沢は美しい。今の時期は岩盤の苔が瑞々しく、もうちょっと早い季節にはシロヤシオやムラサキヤシオの花びらがナメ床に散らばり、紅葉の季節には色とりどりの木の葉が水面を流れたりうず巻いたり。

やがて二股になり右股は長倉沢、左股は大倉沢。
この二股に出るのは少々やっかいだ。ミニゴルジュのような場所があって、手掛かりの少ない草付きを慎重にトラバースしなければならない。
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これは帰り足の写真だけれど、僕の左前方にロープがフィックスされているのが分かるかな?この崖を上り下りしなくちゃ行けないところ。
空身で行ったら苦労する。もっとも苦労した経験がフィックスロープにたどり着く訳だけれど。

二股から上部は渓相が変わる。たおやかなナメ沢から荒々しゴーロに変わる。
そのゴーロ帯を越えると、、、
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黒滝が姿を現す。周りには大きな岩が累々と重なり合い、何年前からここにあるのだろう大きな樹が根を張った岩もある。

氾濫原はここ数年で変わったって言ったけど、この黒滝周辺は何万年かけて変わって来たのだろう?って思う。

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沢床の大岩は、この黒滝を半円形に囲む断崖から崩れてきたもの。

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この大岩が、黒滝の右岸の断崖から剥がれて崩落したのは2011年3月のこと。
そう、あの東日本大震災の時に崩落した。僕はそれ以前にこの岩がここになかったことを知っている。そして震災4ヵ月後の7月3日に来た時に右岸の崖の真新しい崩落痕跡を見た。

二股から上部のゴーロの岩は、こんな地震や大水が繰り返された結果なのだと思う。

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踏み跡など人によって変わる自然環境。地震など自然の力によって変わる自然環境。

氾濫原から黒滝まで歩くと、双方を見ることが出来る。

北泉ヶ岳山頂から北西およそ2kmの場所にある黒滝。容易に人を近づけない北泉ヶ岳の御秘所と言っていいところだと思う。



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by mt1500funagata | 2022-06-27 00:28 | 泉ケ岳周辺 | Trackback | Comments(0)