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鳥海山の水巡り

6月1日~2日、鳥海山へ。
と言っても、山頂に立つことが目的ではなかった。

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早出してピストンだったら日帰りでも登れる山ではあるけれど、遮二無二ピークを求めたいという時期はとうに過ぎていた。山頂から眺める周りの山並みや景色よりも、山麓も含めてその山自体を知りたいと思う年ごろになったと言うことなのだろう。

今回の二日間で一番の目的は鳥海山からの伏流水。


最初に訪ねたのは「胴腹滝」
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地中から湧き出る豊富な水が二つの滝となって、苔むした岩の間を流れる。お約束の不動明王が祀られ、明治期まで修験行者の行場だったらしい。
冷んやりした空気と滝の音、足もとからは流れは見えないけれど地中を流れる水流の音が聞こえる。湧き出していると言うより噴出しているって感じ。麓の人たちにとっては、生きていくうえで欠かせない水を鳥海山が惜しげもなく与えてくれていると感じる場所だろう。祀られるのはもっともだ。



次は「丸池様」
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流れ込む沢はなく、湧水だけで出来ている丸池。薄水色の沼の底から水が湧き出ている所を見ることが出来る。

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僅かに砂が舞い上がり、水が湧いてきているのが分かる。
「鳥海湖とこの沼は水流が繋がっていて、湧き出ている水は鳥海湖の水と言われている。」との説明文もあった。一本で繋がっている訳ではないだろうけど、繋がっているんだろうなあ~。
この沼は「丸池様」と祀られ、沼そのものがご神体。

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近くを流れる牛渡川。以前、夏に訪れた時には、これでもか!ってくらいの梅花藻が流れに浮かんでいたのを思い出す。



「神泉の水」
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鳥海山の湧水は自然の中にあって祀られたりしているだけじゃない。今も生活の中で麓の集落の人々に利用されている。近くにいた爺様に尋ねた。「今もこの水は普段の生活に使っているんですか?」「うん、上から順に使う場所決まってんだ。」
湧水を山の神から普請して引いて来たことからこの名が付いたと言われ、水槽は用途別に六つに仕切られ人々は何代も前からしきたりを守り汚れを防ぎながら大切に使ってきたそうな。


「十六羅漢岩」
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何度か通るたびに気になっていた場所。摩崖仏好きとしては、見ておきたいところだった。
日本海の荒波で命を失くした漁師諸霊の供養と海上安全を祈願して、5年かけて明治元年に出来上がった摩崖仏群。

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岩礁を歩き、16の羅漢像を探したけれど13しか見つけられなかった。

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あとで説明看板を良く見たら、16の羅漢像と釈迦や菩薩の6像を合わせ22体が刻まれているらしい。改めて日本海に沈む夕日を背景に見てみたい。


山麓の見ておきたいところを巡ったり、美味しいもの食べたりしてゆっくり過ごし、暗くなる前に鳥海山五合目の鉾立山荘へ。

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平日だけあって、ほかに泊り客はなく貸し切りで希望の部屋に泊まることが出来た。

小屋の前まで車で行くことが出来るので、次に来るときは枕を持って来よう。事前に予約の電話して、9時の消灯前だったら8時ころまでに来れば良いと確認していたので、夕食は酒田まで戻って是非食べてみたいと思っていたものを食べてきた。


前の日たらふく食べてたので朝食はそこそこに、珍しく5時半に小屋を出た。

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日本海を眺めながら残雪の上を歩くのは気持ちがイイ。
「午後から雨の予報だけど、早く降り出しそうだから早く出たほうが良いんじゃない?」と管理人さん。交代で年間50~60日小屋泊まりしている人の言葉に間違いはなかった。

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登山と言うより、朝の散歩。
強い風が吹き雨が降るだろう稜線を頑張って歩くつもりはなかった。

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目を開き始めた鳥海湖を見られればイイなあーって思ってたけど、ちょっと早かった。

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後から思えば、一日のうちで青空が広がった一番いい時間だけを山歩きに当てたってことだった。

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山荘に戻る少し前、雨が降り始めた。

僕にとってこの雨は好都合。ずっと前から行きたいと思っていたところが雨の日だったら一層きれいに見えるはず。



「元滝伏流水」
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ずいぶん前、風景写真撮影を趣味としていた頃から行ってみたいと思っていた。写真雑誌や写真コンテストではお馴染みだった元滝伏流水。

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いやいや!こんなに美しいところだとは思ってもいなかった。写真で見るのと実際その場で見るのとでは大違いだった。

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雨に濡れた苔が鮮やかで、ひと際目に沁みる。

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行き帰りの遊歩道脇で雨の中草刈りをしていた人に声をかけられた。
「夕べ鉾立山荘に泊まった方?」昨夜の当番だった管理人さんが今日はここで草刈りをしていた。山小屋の管理、遊歩道の草刈り、他にもいろいろやっているのだろう。こんな人たちのおかげで僕らは景観を楽しみ登山を楽しむことが出来る。
そして、鳥海山から湧き出る水を崇めながら生活に役立てている人たちもいて、麓の農林水産すべてにかかわる鳥海山からの水。

改めて思う、森と水は命の源。



===第2部 鳥海山メシ巡り===

急いで山に登る訳ではないので、行きがけに大石田って町で朝食。
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次年子そばで有名な大石田町の「最上川千本だんご」。初めて来た時には驚いた。駅前も閑散としている町だけど、週末にはこの店の前だけ、どこから集まるの?ってくらいの行列が出来ていた。
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やっぱり最上川を見ながら食べるのが王道でしょう。「ずんだ」より少しお高めだけど「だだちゃ」に限る。


急いで山に登る訳ではないけれど、急いで酒田港のさかた海鮮市場には行かなければならなかった。
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「喰居来居や 和ん」の満腹ランチ。平日に酒田へ行くならこれ!握り20貫で、お値段1,100円!
11時開店だけど数が限定なので、開店前から列が出来ていた。間に合ってよかった~。


鉾立山荘に入る前に、わざわざ酒田まで戻ったのは、
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「平田牧場直営 とんや」。食べたかったのは酒田が誇るブランド豚である金華豚カツ重。今まで食べたカツ丼で一番美味しいと思った「氏金寿しカツ丼」と味比べをしてみたかった。さて、軍配は?。この店は5時開店から6時までの間はハッピータイムといって、とんかつ膳が660円で食べられる。


鳥海湖まで歩いて、鉾立山荘で食べたちょっと遅めの朝食。
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平田牧場の三元豚唐揚げ弁当。甘辛のタレが絡んだゴロっとした三元豚は食べ応え十分。これで550円、しかも前日夕方だったので3割引き。
とんかつが660円でカツ重が1500円、お弁当が385円。鉾立山荘の宿泊が1830円、途中温泉寄って350円ってことは、一人当たり一泊二食温泉付きで3645円。可能だったら毎週でもイイ。

帰り足のちょっと遅めの昼食は、再び酒田港。
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みなと市場「小松鮪専門店」の赤身ねぎトロ中トロ大トロに甘えびつぶ貝の海鮮みんな乗せ。お値段1700円。次は鮪三種のまぐろみんな丼大盛にしよう。


どれも美味しい、しかも安い。
伏流水巡りとメシ巡り、どっちがメインだったんだろー?




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Commented by 貴博 at 2022-06-10 11:39 x
先日は会の件でお世話になりました(^^)
実は元滝「伏流水」なので
「本瀑」はその奥…10分ないくらいの位置にあります。
15mくらいの直瀑で裏見も出来ます!
水量が不安定ですが流れている時は見事な滝です(^^)
Commented by mt1500funagata at 2022-06-10 20:57
> 貴博さん
コメントありがとうございます。
本瀑は次のお楽しみにしたいと思います。奈曾の白滝とセットで次回かな~。
今回は早い時間のうちに酒田港まで戻り、鮪を食べるってほうを優先させちゃいましたww!

早めにお会いできる機会がつくれたらイイですね!

by mt1500funagata | 2022-06-04 09:59 | ほかの山 | Trackback | Comments(2)