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いつも何度でも 鈴沼へ

鈴沼に向かって新雪の小荒沢林道を歩いた。
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山が雪に覆われているのは家の窓からでも見えていたけれど、まだ小荒沢林道を車で大滝キャンプ場までは行けるんじゃないかと思っていた。甘かった。

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大滝の分岐まで3.5Km くらいのところで吹き溜まりにつかまり、ジムニーでも走行不能だった。

仕方なく郡境の広場に車を停め、鈴沼まで約5Km を歩いた。

ここ数日間、僕は大きな悲しみに包まれていた。
週末まで休みを取った中で、時間を見つけて鈴沼へ向かった。
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空は青かったけれど風が地吹雪を呼び、決して楽な林道歩きではなかった。
でも、或る人のことを想いながら一人で歩くにはちょうど良かった。

僕は、いつも何度でも鈴沼へ行く。

「いつも何度でも」のメロディーと歌詞が頭の中でリフレインする。

==呼んでいる胸のどこか奥で
  いつも心踊る夢を見たい
  悲しみは数えきれないけれど
  その向こうできっと
  あなたに会える
  ~//~//~
  生きている不思議
  死んでいく不思議
  花も風も街もみんなおなじ==
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積雪は深いところで30㎝くらい。

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Uターン出来ずにバックしてきた僕のジムニーの轍の上にツキノワグマの足跡がついていた。
つい今しがた僕の前をクマが歩いたってこと。

雪に包まれたこんな食べ物もろくにないところでもクマが生きている不思議。

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凸状のウサギの足跡。
ウサギが踏んだところだけ固くなって、周りのサラサラな雪が風で飛ばされて出来る。
このウサギは走っている。

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すぐそばには、テンの凸状の足跡。
このテンも走っている。

テンは生きるために走り、ウサギは生き延びるために走ったのだろう。想像は容易だった。

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雪は美しいですね。
いろんなものを隠して真っ新にしてくれるように感じる。

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今年、何度目の鈴沼だろう。去年も何度来たことだろう。
いつもの鈴沼だけど何度来ても同じ鈴沼を見たことはない。

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オカリナを始めたころ、ある約束をした。
時が来たならば、ユーミンが好きだった人のために「やさしさに包まれたなら」をオカリナで吹くことを。

===~やさしい気持ちで目覚めた朝は
   おとなになっても奇蹟はおこるよ===

奇蹟を信じて来たけれど・・・

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ただ青い空の青さを知る
果てしなく道は続いて見えるけれど
この両手は光を抱ける

想いは届くと思う。



Commented by lilywhitesquirrel at 2019-11-22 20:43
こんばんは
きっと 想いは届いているでしょう。届いているはずです。届いていると信じています。
Commented by mt1500funagata at 2019-11-23 07:10
> lilywhitesquirrelさん
ありがとうございます。
僕よりもずっとずっと深く強く想っている人がいます。その想いが届かない訳がないと信じています。それは永遠にです。
by mt1500funagata | 2019-11-21 23:26 | 鈴沼 | Trackback | Comments(2)