人気ブログランキング |

雨の日は花三昧ブナ三昧

ブナの爺様は言った。
c0294658_21414576.jpg
「全部お見通しなんだよ。伊達に何百年も生きて来た訳じゃあないからね。」

すると、岩も言った。
c0294658_21424341.jpg
「そうだよ、伊達に何万年もここに居た訳じゃあないからね。」

数日前に夢を見ました。
夢の全てを覚えている訳ではないけれど、何かを考えながら山を歩いている場面で、ブナと岩が僕に言った言葉。
目が覚めてからも、それは現実に聞いた言葉のようにはっきりと耳に残っていた。

そんな言葉を頭の中に残しながら、雨のしずくを纏う花に会うために花で有名な秋田駒ヶ岳まで出かけた。
c0294658_21514938.jpg
八合目登山口で迎えた朝は、予報通り雨だった。

山小屋での朝食時、隣のテーブルの茨城県からやって来たという方と「雨なら雨という天気を受け入れるべきよねえ」と言うような会話を交わし、それぞれ雨の山に向かって歩き始めた。
c0294658_21592354.jpg
「霧に消えた人」

c0294658_22014040.jpg
「霧に消えゆく木道」

c0294658_22025853.jpg
「霧が薄くなってきたお花畑」

c0294658_22042703.jpg
「しずくに包まれる花」

c0294658_22051316.jpg
「しずくを纏う花」

c0294658_22064322.jpg
「霧の中のお花畑」

c0294658_22073002.jpg
「横殴りの雨の中のお花畑」

ほかにも沢山の花と出会った。
展望はまるで得られなかったけれど、まあいい。こんなコマクサの大群生を見ることが出来たのだから。
砂礫の厳しい環境に咲く花を見る時、自分も厳しい環境に身を置くことで、花の気持ちにちょっとは近づくことができただろうか。

ひとしきり雨と花を満喫したあとは、近くにあるお気に入りのブナ林へと向かった。
c0294658_22161985.jpg
100年目くらいの二次林だと思うけれど、林床はすっきりしていてブナの単相林が視界いっぱいに広がっている。
歳をとって山登りがつらくなった時には、こんなブナ林をゆっくり歩くってこともイイなあと思う。


オニノヤガラを見つけた。
c0294658_22255496.jpg
葉緑素を持たず、ナラタケと共生する腐生ラン。
c0294658_22254828.jpg
葉がなく花茎を持たず、1m近く真っ直ぐに伸びた姿を鬼の矢柄に例えたのが名前の由来のようだ。


c0294658_22162662.jpg
雨が上がり、透過光に葉っぱが輝くブナは、僕の気持ちを「全部お見通し」だったのだろうか。




トラックバックURL : https://bunatayori.exblog.jp/tb/30363283
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by mt1500funagata | 2019-07-14 22:41 | ほかの山 | Trackback | Comments(0)