野生を捨てたキツネの兄弟

4回目になる餌付けされてしまったキツネの話し。

前回の記事で僕のジムニーを認識したようだと書いたのだけれど、その後、4日(火曜日)5日(水曜日)の早朝にも僕は現場に行っている。いずれも車はジムニー。ジムニーを避け姿を隠したのか?たまたまタイミングが悪かったのか?分からないけれど2度ともキツネの姿は見えなかった。

そして、今日7日(金曜日)車を平日使用している乗用車に変えて、行って来た。
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兄弟と思われる2匹が道路中央で、通る車を待っていた。僕の車を見つけると同時に2匹のキツネは、こちらに向かって駆けてきた。

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早朝の峠道、猛スピードで走っている車(バイク)だったら、交通事故を引き起こす可能性は高い。車だったらキツネ、バイクだったら人間、どちらが被害者になってもおかしくない。

前回、ジムニーを見たとたんに逃げ出したキツネだったが、違う車でしかも停車したものだから、調子に乗って運転席のそばに近寄って来た。
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そして、この目。
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自分で獲物を獲るという野生を捨て、人に物乞いをする目つき。
ドアを開けて車から降り立つ。ファインダーに目を当てて顔を隠していた僕が顔を晒すと同時にキツネは踵を返した。やはり僕の顔を覚えたのかも知れない。横っ飛びに駆け出しガードレールの外側の藪に逃げ込んだ。藪から顔を出し様子を伺っている。僕は大声をあげながら駆け寄るとキツネは急斜面を下り、藪の中に姿を消した。

もう1匹のキツネは道路の反対側で逃げずにいる。走って追いかけまわすと反対側の藪の斜面を登って姿を消した。

キツネは↓↓↓↓こんな風にして、車を待ち近づいてくる。



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さらに夕方、人に頼んで車を出してもらった。
またまた別な車で行ったらキツネはどういう行動に出るのだろうか?

日が短くなり、写真も撮れないほど夕闇が迫って来た峠道で、2匹のキツネはヘッドライトに向かって駆け寄って来た。
停車した車の運転席側の窓の下にすり寄る、いつも通りの行動パターンを示した。僕は今まで5回の追い払いを行っているが、追い払いを受けたことがない車に対しては何の警戒心もなく近づいて来る。車から降りて追い払いをかける。かなりしつこくやらないとキツネは逃げない。


いったん通り過ぎ、しばらく時間を置いた帰り道。先ほど追い払いをかけた下の道路にキツネはいた。九十九折れになっている道路を直線的に藪を通って来たようだった。1週間の間に何度も追い立てられたほうではなく、2匹連れの片割れのほうのキツネだった。

先ほど追い立てられたにも関わらず、車に近づいて来る。再び車から降りて追い立てる。いったん藪に身を隠す。すぐに顔を出す。近づいて来る。追い立てる。また藪に身を隠す。すぐに顔を出す・・・・何度繰り返したことだろう。ヘッドライトを当ててクラクションを鳴らしながら近づいても同じこと。

僕は前の記事で「このキツネ、もう駄目かもしれない」と書いたけれど、こうしてキツネの人慣れした姿を目の当たりにした同行してくれた人は、こう言った「このキツネ、もう駄目ださ」。

この2匹はたぶん兄弟と思われる。今は秋の親離れを前に単独での狩りを練習する大切な時期。最初、警戒心の薄い1匹の子ギツネが人から食べ物を与えられてしまい、それが習慣となり、さらに伝播してしまった可能性が高い。自分で狩りをし獲物を得ることを学習せずに人の哀れみを買いエサを得ることを学習してしまったキツネの行く末を案じながら、重い気持ちで二人は里への帰途に付いた。

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船形山、旗坂キャンプ場へ向かう県道、水汲み場のある風早峠の東側です。このキツネを見かけた方は、ぜひ追い払いの行動に出てください。クラクションを鳴らす程度では効果はありません。相当しつこくやらないといけませんが、できる範囲で良いので再学習をさせてください。追い立てることが可哀想だなんて思わないでください。野生を捨て人にエサをねだるキツネほど可哀想なキツネはありません。
エサを与える人は、このブログを見ていないでしょう。だからエサを与えないでくださいと訴えても意味はないけれども、追い払いをかけて再学習させましょうと訴え、応えてくれる人があれば、それは大いに意味のあることだと思います。時間があってドライブをするのなら、ここへきてキツネを追い立ててください。キツネのために数時間の時間を使ってみてください。




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Commented by くまぷー at 2018-09-08 23:18 x
ちょ!増えたんですか!!!

なんともまぁ・・・



ところで今日の帰りに出てきました。一匹。

ヤマちゃんの車が100m程先行していたのですが、逃げる気配無し。
そして、私のジムニーが通ろうとすると、びっくりしたように逃げていきました。

私のはシルバーで、チバさんのは白ですね。さすがに判別ぐらいは出来ているだろうと思うのですが、出来ていないのかもしれませんね。

私のジムニーが近づくと、ぴゅーって逃げていきました。たたたーっと。
Commented by mt1500funagata at 2018-09-09 06:18
> くまぷーさん
ヤマちゃんの車、旗坂で見ました。
伝播したのか?もしかすると餌付けキツネは最初から2匹いたのかもしれませんね。よく似たキツネで遠目では判別つきません。ジムニーを認識しているのは、鼻筋に3か所小さいキズがあるほうのキツネです。
ここ二日で、僕の乗用車(金曜朝)Y子さんの車(金曜夕)妻の車(土曜朝)ジムニー(土曜夕×2)と4台の車を使って追い払いしましたが、鼻キズのほうはジムニーを認識しているようで逃げます。くまぷーさんのジムニーから逃げたということは、白っぽいジムニーと覚えているのかもしれませんね。
キズなしは相当厄介です。クラクションや声、ホイッスルでも逃げません。通りかかった役場パトロールの人とロケット花火打っても効果なしでした。交通事故とか最悪の結果だけは招きたくないですね。
Commented by 鷲尾栄治 at 2018-09-12 19:36 x
全くその通りだと思います。
野生動物に餌を与えてしまったら、自然界では生きてく事が出来なく成ります。
可哀想と思うのは、人間側のエゴです。
如何なる場合でも餌付けはやって行けない行為です。
私は渓流に釣りしに良く生きます。
狸を偶に見掛けます。
写真を撮影したら、大声を上げて追い払い、山に帰る様に促してます。
Commented by mt1500funagata at 2018-09-12 22:41
> 鷲尾栄治さん
コメントありがとうございます。
可哀想と思いエサを与える人は、優しい心を持った人なのでしょう。でも無知な人です。
当ブログや野生動物に関する本などは見ない人でしょう。そんな人たちにもエサやりはいけないことだと訴え知ってもらうことが必要だと思っています。そこでブログという狭い中でなく、広く知ってもらうために、ある働きかけをしている所です。うまく行くと良いのですが・・・。後々記事に出来れば良いと思っています。
by mt1500funagata | 2018-09-07 22:49 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(4)