ブナにはすごい知恵がある

土曜日(8月4日)の話です。
c0294658_22490654.jpg
どこか人気のないところでオカリナの練習でもしようかと思い立って、山のほうへ向った。
先ずは嘉太神のトレイルカメラをチェック。前回から少し設置位置を変えたカメラは、またまた興味深い動画を記録していたけれど、それは次回の記事で触れたいと思う。

今回は、ブナの話。

今年のブナは豊作のようだ。
c0294658_22501735.jpg
7月にぶなの実が大量に落ちているのを不思議に思った僕は、その道の専門家に教えを乞うた。
c0294658_20574701.jpg

(参考画像)7月上旬に大量に落ちたブナの実

まだ熟していない実を落とすのには理由があるのだろうか?
理由はあった。しかも、それは生き残るためのブナの知恵によるものだった。

ブナの豊作が4年から7年周期であること、ブナの花が雪解け前に咲くこと、実より先にイガが出来ること、そして6~7月に大量の実を落とすこと・・・それはある敵対する虫に対抗するためのブナの知恵によるものだった。

c0294658_22502831.jpg
落ちていたブナの実に小さな穴が開いているのに気づきましたか?

これは、ブナの実しか食わない峨の幼虫「ブナヒメシンクイ」によるもの。
ブナヒメシンクイは、雪解けと同時に羽化しブナの花に卵を産み付ける。

ブナの花が沢山咲き実が豊作だったならば、ブナヒメシンクイも同じく大量に発生する。だから、数年間は凶作・並み作を繰り返しブナヒメシンクイの発生を抑制し、頃合いをみて大量に実を付けてブナヒメシンクイにある程度喰われたとしても大丈夫だと判断した年が豊作年になるって訳。

ブナの花が雪解け前の早春に咲くのは、ほかの虫が羽化する前に花を咲かせてしまい、イガを形成することによって実を守るため。残雪のブナ林で雪の上に落ちたブナの花は美しいけれど、ここにもブナとブナヒメシンクイとの熾烈な生存競争があるのですね。

そして、豊作の年。ブナが地中から養分を吸収し吸い上げるのは6月ころに一旦ストップする。そして、ブナヒメシンクイに喰われた実を選別して落とす。食害を受けた実を落としきってしまったら、養分の吸収を再開するのだそうだ。

なんか、すごくないですか?
c0294658_22510499.jpg
ブナとブナヒメシンクイとの関係性は、もっと複雑で難しいのだけれど間単に要約すると上記のようなこと。

ブナはそれぞれ根っこが違う独立した樹木だけれど、一本一本が独自にその周期を作るのではなく森全体のブナが一斉にその周期を作っているって考えると、示し合わせるようなブナ同士のコミュニケーションがあるなかな???って思ってしまう。
c0294658_22495217.jpg
ブナの森に佇むと感じる独特の感覚、ブナには意思と記憶があるのではないかと思ってしまう感覚。やはり僕はブナには意思と記憶があるのだと思う。

c0294658_22500005.jpg
朝から気温が上がった暑い夏の日、大滝キャンプ場の駐車場の車もまばらだった。

鈴沼にも誰もいない。今日は山に登らない歩かない。鈴沼のほとりで数時間を一人で過ごした。ブナに囲まれ美しい沼のほとりで僕は、やさしさに包まれた。


始めて4ヶ月のオカリナ。上手に吹くことは出来ないけれど、気持ちよく吹く楽しさがわかって来ました。秋には桑沼デビューしたいところですね。


[PR]
トラックバックURL : https://bunatayori.exblog.jp/tb/29672599
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by tabilogue2 at 2018-08-06 18:53 x
うまい! 次回は もっとゆっくり吹いてね♫
辛いかもしれないけどwww
Commented by mt1500funagata at 2018-08-06 19:10
> tabilogue2さん
エヘヘ、、、ありがとうございます。
ゆっくりのほうが一音一音をしっかり出さないと駄目なので僕にとっては難しさを感じます。
もっと上手になりたいです。

Commented by toto4543 at 2018-08-07 15:31
いやいや、驚きです!
ブナがそこまで複雑な戦略を立てていると、確かに意識があるかのように感じます。
面白いですねぇ。他の木にも似たような戦略があるかもしれませんよね。
そういえば、先日山形で釣りをしたとき、イワナの腹からブナ虫が大量に出てきました。先日の沢のキッチンと同じように。こんなに連続して、しかも全く違うエリアでブナ虫が大量に出てきた経験はいままでありません。
ブナをめぐる生物たちの営みに、今年は何かが起きているのかもしれませんね。

オカリナ、先日よりかなり上達しているじゃないですか!
あとは休符を意識すると、よりリズミカルになると思いますよ。
Commented by mt1500funagata at 2018-08-07 23:11
> toto4543さん
ブナヒメシンクイのことは長く林野庁にお勤めになった方からお聞きしました。複雑で緻密な樹木と昆虫の戦略的な進化に驚きました。ブナ虫もブナの豊作と関連がありそうですね。自然界の生き残りをかけた進化と仕組みは我々の考えを越えるものがあるのですね。

前回のオカリナは頂いたばかりのもので吹きなれていなかったと言うこともありますが、録画しながら吹くことに少し慣れたのだと思います。譜面は見ないで(読めない)感覚だけで吹いていますが、譜面を読む練習も必要ですね!
Commented by toshiji at 2018-08-08 13:52 x
ブナの木の生き残るための戦略。凄いですねー。やはり草木も生き物ということを改めて知らされますね。現代は違ってますが、昔の人間もそういった意味では同じように人口が増えたり、減ったりしてたんですかね。先日生でオカリナを聴かせて頂きましたが、個人的にはキーが高い方のオカリナの方が心地良い気がします。また演奏してください!
Commented by mt1500funagata at 2018-08-08 20:13
> toshijiさん
自然界の進化してきた仕組みと生態系の中での人間なんてちっぽけなもののように思います。日本人がちょんまげを結っていた時代から生き続けているブナに対して、ニンゲンが優位だなんて驕りだと思っています。
オカリナ・・・また今度ね!
by mt1500funagata | 2018-08-06 00:25 | 鈴沼 | Trackback | Comments(6)