船形山 鳴清水のシロヤシオ満開

雨降りの朝、船形連峰升沢避難小屋までプラプラと。
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午前4時に目を覚ました時に、窓の外に雨音が聞こえていた。
升沢小屋に行くつもりだった僕は、ちょっと憂鬱な気分だったけれど、まあ雨の日のブナ林もイイかな~って思って家を出る。

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「ブナの森は傘いらず」とは良く言ったもので、小降りになってきたブナ林の中はほとんど濡れることなく歩ける。

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樹表が濡れて、黒々としたでっかいブナは重厚感が増す。雨降りだからこそ出会えるブナである。

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30分も歩かないうちに雨は上がり、初夏の花が頭上に揺れる。

プラプラと歩いて、鳴清水。
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シロヤシオが満開。

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紫と白の取り合わせは、イイねえ~!

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僕は、ここのブナの風景が好きで、毎年同じような写真を撮ってる。
昨年同時期の写真と比較すると、残雪の量は5分の1くらいか。

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このブナ、彫刻のように見えませんか?

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瓶石沢を過ぎると、残雪の上を歩き、春山の雰囲気。
雰囲気は良いのだけれど、夏道は雪の下だし藪って言うか中途半端で直線的にも歩けないので、慣れない人にはルート取りが難しいんじゃないかな?

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何年か前に、地元の船形山岳会が付けていた目立つ赤テープも、経年でまばらになって来ている。
こんな場所では、進むべき方向を間違えるとやっかいなことになる。以前、Kさんが朝に追い越した人が迷い、Kさんが下山する時間までこの辺を彷徨い続けていたことがある。大きな呼び声を聞き洩らさなかったKさんが無事下山口まで同行下山したという話を聞いた。
今の時期は登りはじめは夏道なので、こんな場所に不慣れな人が来てしまうケースも多い。僕も今くらいの時期に、三光の宮から升沢小屋の間で、進むべき方向を見失ってしまった人を引っ張った経験は1度や2度ではない。

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升沢小屋の小屋日誌に、嬉しい書き込みを見つけた。
Akiさーん!コメント待ってますよーー!

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小屋でメンテ作業やノートを見たりしてダラダラと時間を過ごしているうちに、青空が顔を出し始めた。
沢沿いは雪渓も薄くなって歩き難いだろう。ヘタレな僕は山頂へは行かない。今日は升沢小屋までプラプラ歩いて来るのが目的で、僕の括りの中では登山の範疇に入らないので、そもそも歩き難いところをわざわざ歩くと言う気構えがなかったと言える。

下山途中には、お約束の岩に立ち寄る。
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S木さんに挨拶して帰るのだ。
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線香じゃなくタバコを供える。S木さんがうまそうにタバコを吸う姿を思い浮かべる。

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下山して、久しぶりに氾濫原の伏流水の出口にあたる、ヒラコ沢の滝を見に行って来た。
この滝の上部は、ちょっと進むと水がなくなる。以前、そのまま沢状の窪地を忠実に辿ったことがあって、それは氾濫原へ行き当たる。

今日のお仕舞はツキノワグマのこと。
旗坂キャンプ場から下って来て、小荒沢に架かる橋を渡ってすぐ右手の杉林。
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ごく最近のものと思われる、クマの樹皮剥ぎの跡を見つけた。
前記事でも書いたけれど、クマにとって道路は行動を妨げるものではない。
道路のすぐ脇だってクマが日常的に動いてるってこと。
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道路に面した古い電柱は、格好のクマの寄り付き場。
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しょっちゅう、こんな事(背擦り)しているんだろう。(過去写真)

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良く見てみると、クマの毛が残っていたりする。

山中で満開のシロヤシオを見れば、心が和み美しさに感激する。
道路端でクマの毛を見つければ、そのクマの姿を想像し、楽しくなる。
(近くにいるかも知れないので、無防備で杉林の中をうろつくのはヤメましょーね!)




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Commented by toto4543 at 2018-05-21 14:14
ご無沙汰しています。
やっと冬眠から醒めて、昨日は大滝川に行ってきました。釣りというより、鳴渓小屋の辺りがどんな感じか確かめたくて。

ボクも今年から熊撃退スプレーを持って歩こうと思って物色してました。なかなか良い値段がしますが、やはり必須ですよね。
熊鈴は付けないんですね。確かに気配が感じられなくなりますよね。以前、穴戸沢で釣りをしているとき、鈴が鳴っていない状況で、頭上に気配を感じました。猿かなと思ったのですが、そっとその場を離れたら熊の親子が降りてきました。
あのとき、気配を感じていなかったら、もしもの事があったかもしれませんね。
Commented by aki at 2018-05-21 15:54 x
千葉さん、初めまして。千葉さんのブログで船形山、そして船形山近郊の自然を守る為、声を上げ行動を起こした先輩方や千葉さん達の活動を知りました。先輩方や千葉さん達の活動が無かったら狭い日本の国土、今とは全然違う環境に成っていた事でしょう。千葉さんが発信してくれたお陰で自分でも船形山の事を調べ学べたのです。僕以外の沢山の人間も千葉さんのブログから学んだはずです。
僕も船形山にはよく行きます。僕は山にあったゴミ(登山者が故意的じゃなく、分からない内に落としたゴミだと思います。)を拾って持ち帰りますが千葉さん達は山小屋の保守点検等、そしてトイレの排せつ物の処理まで。千葉さんが発信してくれたからわかったのです。発信してくれなかったら綺麗な山小屋だな、誰がメンテナンスをやっているのかなと思うだけで下山したらその事も忘れてしまっていました。
前々から千葉さんの活動には感謝を伝えたいと思っていました。ありがとうございます。
時間が合えば僕も千葉さん達のボランティア活動に参加したいと思っています。活動をする時はブログで告知をお願いします。
Commented by mt1500funagata at 2018-05-21 21:26
> toto4543さん
お久しぶりです。toto4543さんのブログの更新が暫くないなあ?と思っていたら冬眠中だったのですね。7月くらいにご一緒できるといいですね。

熊撃退スプレーを使う機会は、滅多にあるものでは無いと思いますが、まあ保険みたいなものです。木に登っているクマを見つけた時には、そっとその場を離れるのが最良でしょうね。そんな時にもスプレーを持っていれば精神的に落ち着いて行動できると思います。
気配を感じる・・・とっても大切ですね!さすがです。
Commented by mt1500funagata at 2018-05-21 21:49
> akiさん
おっおーーーー!akiさん、まってましたよーーー!
なんか、コメント無理強いしてしまったようでスミマセンでした。コメントの内容、とても嬉しいです。ありがとうございます!

僕が自然保護に関わるようになったのは、林野行政VS自然保護団体という構図がだいぶ薄れてきてからのことで、僕がまだ小僧だったころ、惨状を目の当たりにし戦ってきた先輩方のことを忘れてはいけないと強く思っています。そんな先輩方は当然それなりの年齢になっており、現代のネットを使った情報の発信は僕がやらなきゃ誰がやる、って感じで過去のことにも触れている訳です。

10月には、山頂小屋へ薪の荷揚げと升沢小屋のトイレ屎尿降ろしの予定がありますから、是非参加してみてください。近くなったら告知します。
一度でも屎尿を担いでみると、レジャーとして消費するだけの山登りから一歩踏み込めるような気がします。ほかの山に行った時も、そこの景観に感動を覚えるだけでなく、その環境を守った人、維持している人達にも思いが及ぶようになると思います。
by mt1500funagata | 2018-05-19 22:11 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(4)