船形山、不動岩鳥居の再建

船形山升沢登山口から山頂へ向かう道の中間地点、不動岩の入り口に、かつて鳥居があった。
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現存する鳥居の柱一本
僕の最も古い記憶では、柱は二本あって上の笠木の部分は、その辺の倒木を利用した鳥居だった。なので、僕らは会話の中で場所を指す場合に「鳥居」と言う言葉は日常的に使っていた。


その鳥居を再建しようと地元の船形山岳会が動いた。
船形山岳会の横田会長は昭和30年頃から船形山に通い、当時は鳥居をくぐるといよいよ船形山の神聖な結界を越えるという厳かな気持ちになり、その鳥居越しに眺める船形山に畏敬を感じたという。
その想いを後世に伝えたいという気持ちが、船形山岳会会員の心を動かし、再建への具体的な行動が始まったのである。


県立自然公園の中でのことであるから県や町との調整、森林組合の協力を得ての笠木や柱の制作、具体的な実行案の作成を経て、いよいよ再建へ向けて山腹への荷揚げ作業が始まった。
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主体の船形山岳会、協力団体の仙台朋友会と船形山のブナを守る会、そして一般協力者の総勢47名が集まった。
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一番の大物である約80kgの笠木は、朋友会とブナの会が交代で引き上げる段取り。
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古いスキー板を利用した橇で力を分散させて引き上げる。
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残雪の締まり具合も程よくて、緩斜面では快調に引き上げは進む。

現場までは、3カ所の急斜面があるけれど、
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キツイところは上部にアンカーを取って滑車で引き上げた。
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早春のブナ林を綺麗な隊列で進む、仙台朋友会の皆さん。チームワークとパワーは流石です。

ひとつのことを成し遂げようと、大勢のベクトルが同じ方向に向かっていると、普段より力も出るし辛いと思っていた作業そのものも楽しくなってくる。
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引き上げた笠木の大きさ比べ、涅槃ポーズの僕は身長179㎝体重73㎏。笠木は80㎏くらいって言ってたけど、もっと重いんじゃない?

予定通りの時間に、現場までの引揚げ作業が完了した。
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同行した東北放送テレビのインタビューに答えていた船形山岳会の方の言葉は印象深かった。
その方は麓の大和町で農業を営んでいる方で、船形山は田んぼの水を与えてくれる山、まさに命の源と言える山なのである。
僕らのように趣味やレジャーで船形山と関わっている者たちとは船形山を崇める気持ちの度合いが違うのである。

記念撮影のあと、般若心経を唱えてデポを終了し、予定通りの時間に下山開始となった。
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せっかくの橇なので乗らなきゃ損?
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下山後は、支援部隊による美味しいトン汁が僕らを迎えてくれた。

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古い船形連峰御所山案内には、「⑫鳥居」 と記載されている。改訂版では「⑫左右に杉・桧の木が多い。元ここには鳥居があった。」と変わっている。そしてどちらにも、「⑪不動岩 大きな石で無理すれば登れる。」と記載されている。
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鳥居の少し先にある不動岩。
かつて、無理して登ってみたことがある。相当無理をした。でも鳥居が再建される前に登っといて良かった!
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正面から取りつく僕。
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僕と並んでいるのは、当時学生だった僕の息子。
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急斜面が好きな登山女子は高いところも好きだった。

8年前だったかな?もう無理できないよわ!

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by mt1500funagata | 2018-04-01 22:13 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(0)