泉ケ岳をスリリングに登山する「表の裏ルート」

泉ケ岳と北泉ケ岳
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僕の住む大和町のほうから見るとこんなふうに見える。
こんなふうに見える泉ケ岳に気になっている尾根があった。

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上↑の写真右に見える北尾根は過去3回登っている。




いつか登りたいと思っていたのが、左にある湾曲している雪庇尾根(尾根の名前が無い?わからないので仮に北東尾根としましょう)
いよいよ、登れる機会がやって来た。
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今冬シーズンは、いろいろな事情が重なり思うように山に行けなかったけれど、久しぶりに一日を山に使える日がやって来たのだ。
だから、僕は遠くの山には行けないけれど、面白い「登山」をしたかった。
この尾根なら、尾根に取りつくまで、そして雪庇尾根の上を歩くこと自体も面白く「登山」出来るんじゃないかと思っていた。

4人でパティ―を組み、万が一に備えてザイルや金物も装備して、この尾根に向かった。
記録も見当たらないし、登ったことのある人も知らない。
地形図を読めば、とにかく急登であることだけは予想がつくけれど、僕らにとっては全く未知の領域である訳で、装備は万全を期すに越したことはない。


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スプリングバレースキー場の500mほど手前の取水設備のある沢が登り口となる。
まずは、写真に見えているピークを目指して登りはじめ。
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古い地図に砥草沢との沢名を見つけたけれど、この沢が砥草沢でいいのかなあ?

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固く締まった残雪をつないで上を目指す。歩き始めて10分でアイゼンを装着した。

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さすがに想像通りの急斜面で、小規模な雪崩の跡を横目に見ながらの急登となった。

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写真では伝わりにくいけれど、ここも急で、もし転んで滑ってしまったら自然に止まることはないだろう。一応滑落停止体勢の確認などをしてみたりする。

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とにかく、一息つけるような緩斜面は無く、緊張状態が継続する。
途中の休憩の時にも念のために木立にセルフビレイを取って、ザックもスリングで固定した。

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「急なところのほーが楽しい~!」だって。急斜面大好き女子。
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スプリングバレースキー場の駐車場が見えるでしょ。
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傾斜はさらに強まり、

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尾根もだんだん狭まって来て、目指す雪庇尾根は近い。

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先週末、ガリッガリッでギッザギザの岩手山鬼が城をやっつけてきたシゲル氏が、ずっとトップで引っ張り、いよいよ雪庇尾根に乗り上げる。

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はい!来ましたよ!ずっと気になっていた雪庇尾根!

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蘭山の向こうに七つ森、そのまた向こうに大和町の町並み。
いつも向こうから眺めていた尾根にようやっと立つことが出来た。うれしい~!

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ピッケルに貼った安全第一のステッカーも半分剥がれかけてきた。

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初めて来た。次にいつ来られるかわからない。
終わりに近づいた雪庇尾根に名残を惜しむかのように、立ち止まる僕。

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ブナの木立に付いた霧氷は、名残の霧氷か。

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一般ルートの表コースに合流したところで、僕らの「登山」は終わった。

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山頂まで、今までと比べたらほとんど平らみたいなもの。名残の霧氷を眺め楽しみ、緊張感のほぐれた雪上ハイクとなった。
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山頂は通過点。
第一の目的であった雪庇尾根の「登山」が終われば、次の目的は雪上の昼メシ。

三叉路へ向かう途中の鞍部で、
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セリ鍋風煮込みうどん。
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寒くなりそうな天気予報だったので、食べて温まるメニューを選んだ。
天気予報によって、山行を中止するとか他の山へ行き先を変えるってことは滅多にないけれど、昼メシのメニューは変えるのである。
ひとり二玉食べて、お腹がいっぱいになれば、
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あとは僕らは勝手に裏泉と言っている、スプリングバレースキー場の向こう側をぐるっと回ってのんびり下山するだけ。
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巨木の洞に入って遊んだりして、楽しかった「登山」を振り返りながら楽しく下山した。

地図で見ると表コースとはちょうど南北対称になるようなルートだったので、今回のルートを表コースの裏側で「表の裏ルート」表題を付けました。



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Commented by くまぷー at 2018-03-22 17:20 x
失敗した・・・。

三叉路行って鞍部でお昼食べようか悩んだ末に折り返してしまいました。折り返さなければ、美味しいうどんにありつけたかもしれないのに・・・。しかしながらこちらが代わりに差し出せたのはもはや凍ってしまったバナナだけです(笑)
Commented by repertum at 2018-03-22 20:01 x
こんばんは
 21日の山行は大変お世話になりました。
 近場の山って地元民には登り古された山の印象がありますが、時期やルートを変えるだけで同じ山でもこれだけ迫力や新鮮さ、緊張感が違うという驚きを改めて感じました。そしてご一緒した皆様の登り方や装備、頂いたアドバイス等、とても為になりました。冬山講習会のおさらいのつもりが、おさらいのおさらいが必要になりましたね。千葉さんとは別な理由で山に行ける機会が多くないのですが、だからこそ新しい課題が見つかったり、できるようになったりする、そんな山歩きをしたいと思っています。
 今後ともよろしくお願いいたします。
Commented by mt1500funagata at 2018-03-22 20:26
> くまぷーさん
うどん・・・って、そこですか!?まあ、登ったルートは一般的には参考にならないですけどね、少しは、どうだ!!って得意になりたい気持ちもあるのですよ。
いらしてくれれば、うどんの3本もご馳走したのに。。。残念でした(笑)
Commented by mt1500funagata at 2018-03-22 20:49
> repertumさん
昨年、北泉でスライドした時の定義から単独ラッセルして来られた姿は、とても好ましい印象でした。単独で行ける山、パーティー組んだほうが良い山、装備や技術が伴ってのみ行ける山(ルート)、どんな山でもいつの季節でもバリルートやるには、それなりの裏付けがなければ結果オーライのラッキー登山でしかないと思っています。しっかりとした技術を身につけ、様々なシチュエーションで山を楽しめるようになる為のお役に立てたのであれば嬉しいです。
同じルート厳冬期にやりたいと思っていますが・・・無理かなあ~。
Commented by くまぷー at 2018-03-22 21:53 x
いえいえ、凄さは十分伝わってきているのですが、如何せん自分のレベルがまだまだ低いので登られたルートの難易度の定量もできませんので・・・。私が歩けるところは升沢の森を中心に経験した範囲内ですね。経験したことのないような感じになるとそそくさと撤退です。しかしY子さんもすごいですねえ。勇ましカッコいいです。

今週末で一気に雪が消えそうですが、雪が残っているうちに来シーズンに備えて定義近辺を下見に行ってきます。
Commented by mt1500funagata at 2018-03-23 00:26
> くまぷーさん
そーか、難易度の定量ねえ、まあ詳しくレポートしてないから分からないですよね。経験積んでやってみてください。スリリングで楽しい泉ケ岳を体感するのも良いですよ。


by mt1500funagata | 2018-03-21 22:20 | 泉ケ岳周辺 | Trackback | Comments(6)