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夕闇の母子グマ 電気柵の外側で

9月17日、台風が迫りつつある夕暮れ時、あたりが闇に包まれる間際。
母子グマは電気柵の外側にいた。
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ご覧の通り、ここはある施設の敷地。もし、この母子グマによって人的被害とかが発生すれば駆除という名のもとに捕殺されてしまうのはやむを得ない。闇雲に捕殺反対と言うのは、このクマと接することなく自分に被害が絶対に及ばない立場にいる人の言うことじゃないかな?って僕は思う。

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暗くてブレブレですが、子グマがクルミの木に登っているのが分かりますか?

子グマの動きは愛くるしく、しばらく眺めていれば愛おしさも湧いて来る。
僕はこの母子グマが駆除という名目で捕殺されるのはイヤだ。
理由を述べて反対するのではない、感情的に「イヤ」なのだ。

ツキノワグマを守る・・・捕殺することに反対し、殺すのは反対!対策を講じるべきだ!
ハンドルネーム(匿名)でブログとかネット上で、いくら訴えたとしても何の意味も持たない。

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電気柵で施設内へのクマの侵入を防ぐ。
電気柵の大敵は雑草が伸びて、配線にふれ漏電すること。

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柵の周りの雑草を刈って電気柵の有効性を高める活動をした。
4人がかりで雑草を刈り、クマが身を潜める敷地周辺の藪も刈った。

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だいぶキレイになり、電気柵は有効に働くことが出来るだろう。

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最初の写真の母子グマがいた後ろの場所は、入れ替わり立ち替わりやって来るツキノワグマによって、すっかり踏み固められていた。

クマの侵入経路に対策をすることで、被害を防止することが出来るだろう。
それがクマを守ることにつながるんじゃないかなあ?って思う。
ブログとかで自分の意見を述べることは大いに結構、でも繰り返しますけど実際に行動しなければ何の意味もないと思う。

登山道にしたってそうだ。「登山道がヤブっぽい」って言うならばストックの代わりに草刈り鎌を持って歩けばいい。
「クマを殺すな!」って言うならば、クマが事故を起こす前に藪の刈り払いの手伝いでもすればいい。

電気柵を学習し母子グマがこの施設への侵入を避け、人との無用な接触をしなければ駆除の対象になることはないだろう。
僕は、こうしてツキノワグマを守って行きたいと思っている。


Commented by tabilogue2 at 2017-09-19 15:12
今回は口調が強いようですが…? 何か?心に引掛かるような事案があったんでしょうか?(´艸`) 

「猟」「漁」には歴史的な流れがあって現代に至っているわけで ことさら捕殺の部分だけを取り上げて殺生に反対するのは誘導ミスを招きかねません。太地町の囲み捕鯨漁や大間町の鮪一本釣りなどこれで生計を立てている伝統漁法なわけですから「殺生するな!」と咎める権利はありません。
マタギや山仕事する人たちがブナの幹に切りつける”キリツケ”を捉えて、寺社仏閣に悪戯書きするのと同じとすり替える意見と同じです。

ただ、マタギのなり手がいない昨今 どんどん成獣は増えるばかりであることも事実。「狩猟女子」という言葉通り 女性のライフル免許取得者が増えているようですが 生態系のバランスをとるには「狩猟免許制度」そのものから見直さないと追い付かないと思います。
Commented by mt1500funagata at 2017-09-19 20:42
> tabilogue2さん
口調が強い、、、そうお感じになられますか、、、
本文に書いた通りで、具体的に自分の出来る範囲で実際に行動しましょうよ!ってことです。自然を次代に残したい、野生動物と共存を図るべきだ等々想いを綴っただけでは何の解決にもならないのですね。言いっ放しの傍観は罪だと僕は思っているのです。

僕は野生動物の殺生を闇雲に否定する盲目的な動物保護主義者ではないです。喰うためや有害駆除、個体数調整のための捕殺はある程度必要と考える立ち位置にいます。でも、顔を知っているクマが捕殺されるのは心情的にイヤだなあ~って複雑な思いもあります。
Commented by aoe86 at 2017-09-19 23:17 x
電気柵が熊に確実かについては見解が分かれますが、目的を達成されることを願っています。電気ショック自体に否定的な方もいますが、命とるより数段上の解決法だと思います。
Commented by mt1500funagata at 2017-09-20 07:18
> aoe86さん
電気柵の目的は、ショックを学習させて近づかないようにする事なのですね。ショックを与えずに言って聞かせて分かってもらえるなら苦労はないのですが、、、。僕自身の願いは片腕やオデキ、この母子が人との軋轢を起こさないで生き続けて欲しいってことです。クマたちがこの施設に近づかなくなると出会う機会は減るでしょうが、いつの日か森で偶然出会った時のことを想像しながら刈り払いをしていました。
施設の社長さんからは労いとお礼の言葉を頂きましたが、僕らはクマの為にやってる訳です。共存の境界線上にいる人とクマ、双方と接してみるとブログなんかでは書ききれない様々な想いが胸の中に溢れてきます。
by mt1500funagata | 2017-09-18 20:44 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(4)