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泉ケ岳 裏泉を周回して雪と戯れる

天気予報に反し青空に包まれた泉ケ岳周辺は大賑わいだったようだ。
帰るときに通った泉ケ岳駐車場は満車に近く、表コース登山口にも沢山の車が停まっていた。

でも、僕らはほとんど人とスライドしない「裏泉周回ルート」を選択したのだった。
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スプリングバレースキー場を挟んで見上げる「裏泉」
もちろん正式な名称ではない。
信仰登山時代からの薬師水コースを今は表コースと呼び、南斜面のスキー場側を正面とするのが一般的だから、その反対側の北尾根を含めた北斜面を裏泉と勝手に呼んでいるだけです。

スキー場を横断して山裾に向えば早いのだけれど、オープン前にきれいに整備されたゲレンデを横切ることは出来ない。僕らがマナーを無視した登山を行えばスキー場関係者を含めたスキー愛好者から登山者全体がヒンシュクをかってしまうことになるだろう。
スキー場の際をを大回りして北尾根に取り付いた。
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過去に2回アイゼン装着でこの北尾根を登っているけれど、それは3月と4月。
2月の深雪に僕らは現地でスノーシューを選択した。
登り始めは快適ですよ。そんなに急じゃないから。

少し登ると、とたんに急登が待っている。
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写真では伝わりにくいけれど、かなりな急斜面。
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わかるかな~?
フカフカな新雪で普通に登ろうとすればスノーシューが前の斜面の雪を崩すだけ。上に進めない。
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足を後ろにスイングして思い切り雪面に蹴りこむ。同じところに3回くらい蹴りこまないと雪は崩れるばかりで身体を上に持ち上げることが出来ない。もっと急な斜面では膝を使ってステップを作ったところに先端を蹴り込んで上へと進んだ。

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下から見上げた時、朝の光に輝いていた北尾根の雪庇まで、ようやく登り詰めた。
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なかなか楽しそうな雪庇の際。
同行のヨシコさんも登山女子としてはベテランの域。登山歴こそ10年に満たないが、東北のミニ谷川岳とも言われる鬼首禿岳火の沢も夏は沢登りで残雪期には雪渓を登っているし、岩壁でスリングにぶら下がってのビバーグまで経験している。(その他諸々、お家の人にはナイショだよ)

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参考画像:鬼首禿岳火の沢
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泉ケ岳北尾根って、部分的には火の沢より急な箇所がある。木が生えているから怖さは感じないけれど。
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マロ7さん先行で雪庇の上に乗り上げる。
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雪庇の尾根から眼下にスプリングバレースキー場。
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いいカンジで雪と戯れてますねえ~!

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最後の崖のような急斜面を乗り切れば、山頂台地はもうすぐ。
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ここまで来れば、山頂までは散歩みたいなもの。
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いちおう山頂は踏んで来た。
今日の山歩きの目的は北尾根を登ることであってピークハントではないので、そそくさと次の目的である山メシの場所へと向う。

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ヒザ川二股の中間尾根にもイイカンジで雪が付いている。
この尾根がネット上で「袖泉」と呼ばれていたのは誤りだったとの認識も広まってきたように思いますが、いまだに袖泉と呼ぶ人もいるし、少し引いて通称袖泉なんて言ってる人もいるようですけど、間違いですからね!袖泉は北泉ケ岳の旧称ですから。

関連記事:泉ヶ岳の袖泉って?本当の袖泉を考える
http://bunatayori.exblog.jp/25244141/

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下山は気持ちの良い林間のスノーシューイングと洒落こんだ。

今日、第二の目的は先週マロ7さんが食べそびれた「焼きそばナポリタン」
船形山界隈を根城にするヒゲの写真家に会うたびにコツを伝授してもらい、ますます進化した。
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山で食べるおにぎりって、なんて美味しいのでしょう!と言う言葉をよく耳にするけれど、山で食べるナポリタンは、すっごーく美味しいんですよ!

山ヤのフリをして厳しい急斜面を登るだけじゃない。
BE-P●L野郎のフリをしてオシャレっぽく雪上で美味い山メシを食べ、素敵なスノーシューイングを楽しむ。
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山遊びの幅が広がります。

今日歩いた山域です。赤線なんて書き込みません。
分る人なら見当は付くでしょうけど・・・
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地形図を眺めて面白そうなルートを探すところから、登山は始まっているってこと。
・・・あのルート、ヤ●レコにルート図載ってたよねえ・・・って聞いたとたんに、そのルートへの興味が失せてしまうのは僕だけなのだろうか・・・?・・・

(但:これはバリエーションルートや里の藪山に限ったことで、一般登山道の情報を共有するのは大いにけっこうなことだと思っています)

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同行したマロ7さんのブログ:マロのページⅢ
http://maro70.blog.fc2.com/


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by mt1500funagata | 2017-02-11 21:38 | 泉ケ岳周辺 | Trackback | Comments(0)