2016年 11月 23日
船形山も冬山登山の始まり
林道の積雪は5cm程度だったけれど、キャンプ場入り口の舗装道路は念のためにリスク回避して大滝展望台の東屋跡に車を停めた。
普段歩かない道沿いにも面白いものがある。
自然界のあらゆるものを飲み込み、森羅万象の魂をこの木は持っていると僕は感じている。
舗装道路を歩いている時は向かい風が強かったけれど、ブナに囲まれた森の登山道に入ると風も少し和らいだ。
ヤブも収まったので、、、
伊藤製鐵所石巻工場の職域山岳会(オニコン山岳会)が、およそ40年前に立てた看板。オニコンってのは看板を支えている鉄筋で、伊藤製鐵所の代表的な商品の名前。同様の看板を3ヶ所に立てたらしい。ここのほかに山頂にひとつあるのは知っているけど、あとひとつがどこにあるのか僕は知らない。
すると、一人が下山してきた。
ずっと山小屋の管理を一緒にして来たKさんだった。もうじき船形山登頂1000回を数えるKさんこそ、船形山の主あるいは船形山の岳人と呼べる人なんじゃないかなって僕は思っている。周辺の季節の変化や地形、鳥や動植物、歴史や民族信仰に至るまで精通しているのだけれど、本人曰く「ただ歩き周ってるだけだから、私は船形のアルピニストならぬアルキ(歩き)ニスト」
ゴミが落ちていれば黙々と拾い、藪っぽくなっている場所があればザックから草刈鎌を出して黙々と刈り払いする。ブログで得意になって書いている僕なんかとは謙虚さがまるで違う。知識や登山技術なども僕なんて足下にも及ばない。
こんな日は升沢コースで山頂を目指すのは困難、沢の石が氷で覆われ歩けたもんじゃない。
腰を落とし耐風姿勢を取らざるを得なかった。
なので、山頂付近の写真はこれで終わり。写真なんて撮っていられなかった。
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オニコンの鉄看板ねぇ、別な山でも見かけたかな。
船形のもう一枚は…どごだべ。
そうそう!林道は多少の積雪でも怖くないのですが、舗装路のほうが怖いです。2週間前には脱輪の末に放置された車があり、一昨年のちょうど同じ頃に滑って側溝に脱輪してJAF呼んでた車ありました。雪があったら舗装路は歩くのが鉄則ですね。
オニコン看板の3枚目、もう無いんじゃないですかねぇ。
去年は気温高かったせいか同じ時期で雪一つもありませんでした
ここ数年は船形山の冬の始まりが遅いように感じています。まあ、山はカレンダー通りに季節が変わるって訳ではないですからね。何年か前には11月3日にワカン履いてラッセルして登ったこともありました。