片腕のクマの動画&「ツキノワグマ--21世紀の野生」

先般の記事で取り上げた、片腕のツキノワグマ。
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http://bunatayori.exblog.jp/25952261/
写真だけでなく動画も撮影していましたが、とある事情によって公開を先送りしていました。この度やっと公開することができるようになりました。

めてやってみた動画の編集。カットをつなげてBGMを入れる程度が今の僕には精一杯だったけれど、毎日のように再生し眺めていると愛おしさが湧いてくる。
一部のツキノワグマの研究者や観察者にはファイルを送っていて、皆さんの見立てでは、この片腕のツキノワグマは2歳半から3歳半。人間の年令で言うと中学生くらい。

そんな片腕のクマの動画を観ながら過ごしていたある日、僕と同い年の写真家からメールが届いた。
今年の3月に「第5回 田淵行男賞」を受賞した「ツキノワグマ---21世紀の野生」のうち数点が「山と渓谷10月号」に掲載されたと言う。
僕はすぐに書店へと向かった。
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写真家の名前は澤井俊彦。
過去に「第5回ナショナルジオグラフィック日本版写真コンテスト」で国内優秀賞を受賞しており、現在は北アルプスを中心にツキノワグマの観察と撮影に取り組んでいる。

中でも目を見張ったのが下の写真「闇夜の宴」
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見開きに掲載された一枚の写真の中に7頭のツキノワグマと沢山のタヌキ・キツネ・アナグマが暗闇の中でうごめいている。
本人によれば、到着した時には数えられただけで、ツキノワグマ9頭、タヌキ・アナグマ計12頭、キツネ3頭までは確認したらしい。
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到着時は闇の中から動物たちの「阿鼻叫喚」が響き渡り、クルマのハイビームに浮かび上がった紅葉の森には動物たちがひしめいていて、まるでおとぎ話のような光景だったんです。(澤井氏からのメールより抜粋)
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これらの写真を見た友人たちは口を揃えてこう言った。
*20枚組の写真を全部見たい。*仙台でも写真展やって欲しい。*写真集は出版しないのかしら?
僕も全く同感である。

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片腕のツキノワグマの動画は↓↓↓こちら。
最接近での距離は16m、僕らの間を隔てるものは何もなかった。



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Commented by くまぷー at 2016-09-29 14:28 x
こんにちは。

この若クマの腕は子供の頃に雄熊にやられちゃったのか、それとも日常の中での事故なのか。オスの子グマだと、オスの成獣が脅威でもあるようですが、このクマはオスなのでしょうか。

木登りも他の熊とも同じようにはいかないでしょうね。しかしこうしてみると、人に恐れられているクマですが、警戒心の強そうな動きをしていますね。個体差はもちろんあるでしょうが。

あ、それと、薪上げ参加しようかと思っていたのですが、恐らくパスになりそうです。その場合はまた来年、日程があえば参加したいと思います。
Commented by mt1500funagata at 2016-09-29 22:24
> くまぷーさん
西日本ではイノシシ用のくくり罠(ワイヤー罠)による切断もあるそうですが、この辺ではくくり罠は聞いたことがないので、その可能性は低いと思っています。設置された標識を見たことがありません。原因は分りませんが雄グマにやられたってのも推測される要因のひとつでしょうね。あと、このクマは警戒心がないというか人間を見ることに慣れていると思います。毎日のように養魚場で働いてる人の様子を伺っていますからね。十数メートルの距離で、あの行動は今まで見てきたクマでは信じられないくらいの大胆さです。

薪の荷揚げは都合のつくときには是非ご参加お待ちしています。
Commented by ぴかぶうの雇い主 at 2016-10-07 02:49 x
ぴかぶうの雇い主、こと澤井です。ブログ記事での紹介、ありがとうございました。おかげさまで『山と渓谷』編集部のほうからは「巻頭グラフがたいへん好評」との知らせも届いております。10/6からは田淵行男賞巡回展の締めくくりとして、大阪での展示が始まりました。これまでに行われた長野、東京での展示には遠方から来てくださった方も多かったんですが、実際には遠出できないが多いはずで、なんとかこのテーマでの出版にこぎつけたいと思っています。また、北アルプス周辺にひと段落つけたら、ぜひ東北の各地も回ってみようと考えています。このブログで紹介されている船形山を中心とした写真や記事からは、最高のみずみずしさと生命の鼓動、そして山で遊ぶ楽しさをいつも受け取っています。さらにこの山域の素晴らしいものたちが、千葉さんを始め、ここを愛する方々によって保たれていることも感じています。いつまでも残されてほしい…いや、残すべきだと思わずにはいられません。これからもどうぞよろしくお願いします。
Commented by mt1500funagata at 2016-10-08 22:47
> ぴかぶうの雇い主さん
「山と渓谷」の写真については本文で書いたとおりの想いですが、どれも偶然撮れた写真でないってことは僕にはよーくわかります。写真集の出版が実現するのを心待ちにしています。
東北へも是非いらしてください。
刈り払い等整備してもらった登山道を歩く、整備管理してもらってる山小屋を利用するってだけでなく、地元の山には自分も深く関わって行くことでこそ、ほかの山を登る時にありがたさを感じることが出来ると思っています。そして、その山や森に住まう生きもの達の息遣いを感じる感性を磨くことでこそ自然の美しさ素晴らしさにより感動出来ると思っています。
Nジオの写真、21世紀の野生、山や生き物の息遣いが伝わってくる写真だと感じています。
 
by mt1500funagata | 2016-09-29 12:03 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(4)