マハナスの滝~南丸松保沢最初の一滴

・・・・・昼なお暗い密林の中のこの沢は、何処迄続くのであろうか終わりが無いようにさえ思われた。突然、水が無くなった。「伏流だね」・・・・・この辺は樹間から太陽の光が洩れていた。やがて滝の音が聞こえて来た。「これがマハナスの滝だな」・・・・・・・・
(南丸松保沢遡行 内海某 昭和28年8月15・16日/改訂版 船形連峰御所山案内に収録)
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船形連峰南丸松保沢へ
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6年ぶりに南丸松保沢を源頭まで遡行し、三峰山を目指した。
この沢は左右から湧き水を集め、とても清らかで冷たい水が流れている。
そして、とても珍しい沢の姿を見せてくれる。

冒頭の一文にもある、昼なお暗い密林の中を行くと、
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左手から厚い苔に覆われた支流が入る。どんなに大雨が降ったとしても、この枝沢は水量が変わらない。

この枝沢を過ぎると
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水は無くなる。
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左右に巨石庭園のような景色を眺めながら、滅多に人が入らない涸沢を詰めて行くと
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やがて滝の音が聞こえて来る。

「これがマハナスの滝だ」
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地表からは水の気配が全く感じられない涸れた沢を歩き続けたその先に、忽然と姿を現わす「マハナスの滝」
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地図にもガイドブックにもその名前は見当たらない。
冒頭の昭和28年の記録に僅かに残る滝名。
僕は滝名板を作る。その名前の記憶が風化されないように。
次にここへ人が来るのはいつのことになるだろうか?
そして、その人はこの滝の名前を「マハナスの滝」と知るだろう。
そして、その記憶が受け継がれて行くことを願う。

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高さは15mくらいか?
ホールド・スタンスがしっかりしているので、登るのに怖さは感じない。
でも、落ちたら大ケガでは済まない。
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滝の上部はシャワーゾーン。
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癒されるナメ滝
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つぎつぎに現れる滝
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小滝がいくつあったかなんて憶えちゃいない。
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唯一、直登を諦めた滝。ウエマツ氏はなんとかルートを見いだそうとしていたが・・・。
滝の写真はこれくらいにしとこう。全部載せたらキリがない。

そして、南丸松保沢の最初の一滴へ
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昭和28年8月、内海某もこの最初の一滴を口に含んだのだろうか?
六十数年前と変わらぬ味なのだろうか?
そして、これから先も変わらぬ味であってほしいと思う。

源頭から少しで三峰山山頂
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三峰山には先月も登っているけれど、登る道筋が違えば山そのものが違ってくる。
良い沢の源となっている良い山だ。

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ブナの婆様から沢山のおみやげをもらい、
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水源から大倉山を経由して下山した。



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by mt1500funagata | 2016-07-23 20:36 | イワナ&沢