本当のナグサメの滝と秋の気配の鈴沼

真実のナグサメの滝がわかった。
大滝キャンプ場から三光の宮へ向かう保野川の渡渉点から上流へ30分ほどの二条の滝。これが「ナグサメの滝」
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船形山、色麻コースの三光の宮分岐に設置されている「ナグサメの滝へ」の案内板
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この案内板は、どの滝のことを指しているのか?
長いこと捜し求めていた。
●「本当のナグサメの滝、仮説?珍説?」のページはココをクリック
今までの疑問がすべて解決した。

御年73歳になる色麻町在住のH坂K男さん。
この方が「ナグサメの滝」の命名者。
お盆の平日の休みを利用して、色麻町役場を訪れた。
登山道を管理している産業振興課の職員の方とは面識があったので、話は早かった。山に詳しい職員の方をご紹介いただき、さらにその方からH坂K男さん宅に案内してもらった。
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H坂さんは色麻町の岳山林道入り口の集落、小栗山地区の生まれ。
長いこと色麻の役場に勤務し、県山岳遭難対策協議会の加美支部の隊長も歴任された。
H坂さんの話は昭和50年前後にさかのぼる。
大滝キャンプ場の建設のため色麻村役場で周辺の測量を行った際、当時山林を管轄する部署にいて山にも詳しいということでH坂さんが建設課の職員を案内して歩いた。
山登りなどしたこともない建設課のY内さんは疲れきっていた。
「休むべえ~」と言って休憩したのが、この滝の前。
「どうだ~?Y内君、こんな滝を見たら疲れも癒さて慰められっぺえ~!」とH坂さん。
「んだねえ~、慰められるちゃねえ」とY内さん。
「んだ!この滝はナグサメの滝だ」こうして、この滝はナグサメの滝となった。
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そうして、大滝キャンプ場が建設されキャンプ場が登山道の入り口となった。
保野川へ下りる分岐で、「ナグサメの滝」という印象が強かった建設課のY内さん達は、自分達が行ったことのない「三光の宮へ」ではなく「ナグサメの滝へ」と標識を設置した。
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ナグサメの滝と登山ルートは全く関連がなかった。
僕らは今、大滝キャンプ場を起点に考えているけれど、キャンプ場が出来る前、林道から湯谷地や三光の宮へ向かう道は沢筋だった。
保野川を渡渉し千本松山の東面をトラバース気味についている道はキャンプ場が出来てからの道。その前は沢が道だった。登山道の反対側に設置された案内矢印はその名残。
保野川の鉱泉の湧き出ているところへ下る道は、本来は湯谷地へ上る道だったのだ。
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以前は、ここから湯谷地へ登り、そしてその中を通り、今の登山道の左手の沢と言うか窪地を歩き眺望所の手前で尾根道に出た。
僕が山登りを始めたばかりの頃、湯谷地の草むらの中にかすかに付いていた踏み跡は、かつての登山道の名残だったのだろう。

テレビでこの上流の滝がナグサメの滝だと紹介されていたらしいですが?の問いかけに、H坂さんは断言した。
「ほんでねえ!誰がナンて言ったっつって、この二条になってる滝がナグサメの滝だあ!んだって、オラらが名前つけだんだもの」

一眼レフカメラと三脚を担いでナグサメの滝を撮りに行った。
正面から向かい合ったナグサメの滝は、H坂さんとY内さんが休んで慰められた当時の情景を想い浮かばせてくれるのに十分な美しさでそこにあった。


帰り際に立ち寄った鈴沼
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もう、秋の気配だった。
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Commented by マロ7 at 2014-08-20 07:35 x
何と、ここまで解明できましたことは嬉しい限りです。(^o^)
名付け親まで辿り確信を得た、そして命名したと時の考えに納得です。
F1の滝がナグサメの滝、この時ここにも標識を設置したのではと…。
そうしますと、私の考察したこの時の考えが合致しました。
maro407080.exblog.jp/13116854/
それにしても、テレビ放映でのF2がナグサメの滝とは過信してしまいました。F2はどうみてもナグサメにはならない規模の滝ですね。
さて、湯谷地の石碑ですがあのまま埋もらしていいのかな、割れた上端はどこに行ったのかな。湿地には柱となったおぼしき角材も見受けられました。
有り難うございました。
Commented by mt1500funagata at 2014-08-20 12:14
マロ7さん
ナグサメの滝探索の始まりは、かつてのマロ7さんのブログ記事です。
結果的には、マロさんが推測したF1の二条滝でしたね。さすがです。
今度、一緒に滝名板付けに行きませんか?
マロさんが作った滝名板を二人で付けに行くのが一番相応しいと思っています。
この一件はマロさんあってのことでした。ありがとうございました。
by mt1500funagata | 2014-08-17 22:36 | 鈴沼 | Trackback | Comments(2)