2014年 08月 15日
五右衛門風呂の翌日は五郎沢で水浴び
さて、昨夜五右衛門風呂を満喫した面々は、早朝から沢登りの仕度です。

忠実に辿れば、観音寺コースの仙台カゴの根っこあたりに行き着くはず。
一昨年は笹木沢を遡行し同地点に上がったので、観音寺コースをはさんで丁度南北対称となるのも楽しみのひとつ。
層雲峡をしばらく遡行すれば御宝前に行き当たる。

その昔、干ばつや冷害の時には、二条になっている男滝と女滝の上部で滝の落ち口に石を積んで、男滝または女滝の水流を止めて願掛けをしたそうだ。
一般的な層雲峡コースはこの男滝から福神岩のガレ場を登り追分に出て、山頂かクラビコースへ向かう。

このふたつの滝の上部は、屏風岩沢とゴホーゼン沢であり本流なのだろうが、今回はここから右手の五郎沢に入る。

地形図でも出会いから少しはゲジゲジマークだったので、多少の滝は分かってましたヨ!

はい!また滝ですね!3段30mくらいだったかな?
やっぱりザイルとかせっかく持って来たんだから、使う場面がないとね!
「この滝越えれば、あとはブナ林の中の快適な沢歩きじゃないの?」
なんて言いながらシャワークライムつーんですか、登りました。

あらあら!また滝ですね!
ここは左岸に回りこんで登ったんですけど、またシャワークライムでしたね。

これよ、これ!ブナ林の中の楽しい沢歩き!

今度はゴルジュですね!
ここは両足突っ張って、楽々クリア。ここのカーブの先にも3mくらいの滝はあったけど、普通に登れた。でも全身水浴びしないと登れません。

これが最後の滝でした(だったと思う)
写真の中で登っているオサムさんは、空身で登ったトップのザックも背負ってます。僕には出来ないなあ~!
確か、この滝のあとは流れが細くなってきた小ゴーロだったと思う。
カメラのバッテリーの残量が少なくなってから節約して写真を撮っていない。
細かく遡行図を記録するタイプの人は、一人もいやしない。
ザイル出したの5~6回だったかな?小滝の数は覚えてません。

層雲峡本流の丹生川と違って、綺麗に透きとおった水だった。
15分くらい藪こぎしたら予定通り観音寺コースの仙台カゴの根っこに飛び出した。

エネルギー補給だけのメシは僕の性に合わない。
場所と山行スタイルにもよりますけど、余裕があればメシはウマイほうがいい。
下山は粟畑から姥地蔵を経由し、廃道に近い道を大沢小屋まで下った。


ここから大沢小屋までの道は、最初は僅かな踏み跡が残っていて目印のテープもあったけれど、途中から全然わからなくなった。
ほとんど藪こぎ状態で急斜面をササや木立につかまりながら、大沢小屋まで下降した。ホント!ぜんぜん踏み跡わかんなくなるよ!

夕方近くに大沢小屋を後にした。
層雲峡を落合まで下降し、作業道をヘッテン灯して御所山荘へと戻った。
結局、朝6時から夜8時までの14時間連続行動。
毎年お盆の山行はこうなんだよなあ~。でも去年より1時間短かかったよ。
リーダーの煙草休憩の回数と山でも美味いもの食うっていうのを無くせば2時間は短縮できるだろうなあ?
「春を背負って」って映画観ました?
トヨエツ演じる五郎さんが言ってたよ、「山で吸う煙草って何でこんなにウマイんやろね」って。ウチのリーダーも言ってた。
楽しみに行くのだから時間かかったって「いいじゃ~ないの~?」
「ダメよ~ダメダメ」なんて言わないで。
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御宝前から柴滝コースかと思ってましたよ。
五郎沢ははじめて知りましたが、せん望コースです。

そう!五郎沢は楽しいです!何てたって情報が少ない。本当は隣のアイコシ沢を下降し戻る計画だったのですが、五郎沢がかなり手ごわかったので姥地蔵からのヤブ漕ぎ下山となったのです。
アイコシ沢もかなり手ごわい感じでした。
付近の沢で数年温めている計画があるのですが、なかなかメンバーが揃いません。やる?
揃わないのには理由があるんだけどね!

アイコシ沢は聞いた事がないです。
温めている計画⁉︎に揃わない理由⁉︎気になるので、計画を立てて行きたいですね。
この辺りは、15年くらい?前に一度だけ御所山荘から大沢小屋手前辺りまで本流を歩いただけで、全く分かりません。クラビは透明だったような気がしますが、なにせ本流の水が魚いないような気がして、遠のいてました。今は、魚が居ようがいまいが純粋に沢歩きを楽しめるようになったので、再びこの水系に足を運んでみたいものです。
計画を立てて行きたい?!! いいねえ~!
宮城の大御所が珈琲屋でボソボソって話してくれた所なのですが、著書にも書いてないと思います。数年前の話しですが僕はしっかり覚えていて、是非行きたいと思っていたのです。楽しめる沢歩きではないよーな話しぶりでしたよ。
