タヌキに蔓延する疥癬症

前回、移設しておいたトレイルカメラに写っていたのはタヌキだけだった。
(写真は全て動画からの切り出し)
c0294658_21344967.jpg
ツキノワグマは、まだこの道を通らないのだろう。
奴らの行動原理は食い物。夏から秋にかけては、この道を通った先に秋の食い物があるという事だけれど、今の季節は食い物がないのだろう。
c0294658_21344929.jpg
この場所で、トレイルカメラが作動したのは5日間で33回。そのうちの22回の作動がタヌキを捉えていた。
c0294658_21344971.jpg
22回の作動の中、個体数としては恐らく8匹?詳しく写真比較をしている訳ではないので、正確ではないけれど。

多分、この中の半数以上のタヌキを僕は目視していると思う。
僕は3日と開けずに、この周辺をウロウロしているし、行けば相当な高確率でタヌキと出会っている。

5日間、同じ場所でトレイルカメラという機械に頼ると、眼で見ることが出来なかった現実が見えてきた。
野生のタヌキに「疥癬症」という病気が蔓延しているってこと。
c0294658_21344922.jpg
↑↑↑ここには2匹のタヌキが写っているけれど、肉付きも良く健康なタヌキってことは分かる。

c0294658_21350276.jpg
↑↑↑ここにも2匹のタヌキが写っているけれど、この2匹はどちらも疥癬症の症状なのだろう、部分的に体毛が抜け落ちている。
c0294658_21350210.jpg
↑↑↑このタヌキは、胴体の半分くらいの体毛が抜け落ちている。
c0294658_21350197.jpg
↑↑↑尾っぽから足まで、ほとんど全身の体毛が抜けてしまったタヌキもいた。

僕は、この付近で(それ以外の地域でも)何回も疥癬症と思われるタヌキを見ているけれど、改めて野生タヌキの中で「疥癬症」は確実に蔓延しているってことが見えたのである。感染拡散を防ぐうえでは疥癬症に罹ったタヌキは捕殺するべきなのだろうが、僕にはその術がない。なにも出来ずに気の毒がることしか出来ない。せめて健康なタヌキが感染せずに元気で生き抜くことを願う事しかできない。もどかしさを感じざるを得ない。
c0294658_21350297.jpg
飼い犬と一緒に山を歩く人を良く見かけるし、ブログなどでも山ほど記事になっている。
この病気が飼い犬に感染するものなのか?僕は詳しくは分からないけれど、野生のタヌキの間で疥癬症は珍しくないってことだけは事実のようです。


[PR]
# by mt1500funagata | 2018-04-21 22:36 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(0)

c0294658_21452582.jpg
嘉太神林道にて

c0294658_21474401.jpg
先週、ツキノワグマがミズバショウを喰ってた湿地。

トレイルカメラをセットし続けていたけれど、
c0294658_21474568.jpg
やって来たのはイノシシの家族だけだった。
ミズバショウの成長具合を見てみると、先週以来ツキノワグマは齧りに来ていない。なにか他に美味しいものを見つけたのだろうか?先週カメラに写ったツキノワグマは冬ごもりを終えたばかりだというのに、丸々と太っていたし、奴らの食生活は不思議である。

そこで、トレイルカメラを移設してきた。
付近に、いくつかのクマの道を知っているけれど、一番チェックしやすい場所にした。
c0294658_21474509.jpg
ここは間違いなく、複数のクマが歩く。
夏から秋にかけて、この道を通って或る場所へと向かうのを僕は知っているけれど、春にもここを歩くのかは分からない。

c0294658_21474543.jpg
杉林の中の道なのだけれど、ご覧の通りのクマの樹皮剝きの跡がいっぱいある。
c0294658_21474471.jpg



c0294658_21474488.jpg
樹皮剥ぎ痕の写真を撮ったのは先日の朝、トレイルカメラをセットしたのは今日の夕方5時半。
薄暗くなりかけたクマの道で、クマには会いたいけれど、今は会いたくないって言う、変なカンジで緊張する時間を過ごしてきた。

さあ!?トレイルカメラはツキノワグマを捉えることが出来るのでしょーか?



[PR]
# by mt1500funagata | 2018-04-15 22:13 | 嘉太神 | Trackback | Comments(0)

森の時間 写真展

船形山界隈を根城にする写真家、桜井洋次氏と森の仲間の写真展が仙台メディアテークで開催されている。例年、初日にお邪魔するのだが、今年はラスト3日前にようやく行くことが出来た。

桜井氏は船形山周辺に強い思い入れを持ち、数十年に渡って一途に通い詰めている。僕の近所に住むカシワさんは船形山登頂1000回になろうとしている。僕も相当な思い入れを持って船形山周辺に通い詰めている訳だけれど、現役の先輩であるこのお二人には到底追いつけないのは言うまでもない。

c0294658_20525743.jpg
僕は、親しみと尊敬を込めて「ヒゲの写真家」と呼んで、当ブログにも度々お名前を出させてもらっているけれど、桜井さんとの付き合いも長くなった。最初に出会ったのは20年以上も前だったろうか、訪れる人もめったにいなかった頃の氾濫原だった。当時の僕は写真に夢中で、重い三脚を担ぎ、マミヤ645プロをメインにペンタックス67など中判カメラをザックに仕舞い、船形山のあたりをウロついていたのだった。桜井さんのメイン機材はゼンザブロニカの中判カメラだったと記憶している。この写真展の前身だっフォリストウァンダラー写真展って言ったかな?電力ビルグリーンプラザでの写真展には、ゲストで僕も出展したこともあった。

上の桜井さんの写真集は2005年に発行されたもので、僕は今でも時折ページをめくる。何気ない森の日常の一コマを切り取った写真だけれど、表面的でなく内側から滲み出る美しい森の姿がある。枯れ葉だって倒木だって、こんなに美しいものなのだと語りかけてくる。

c0294658_20525886.jpg
月曜日の夕方近くという時間帯のせいか、会場内は静かに写真を鑑賞するのにうってつけだった。

今回の桜井さんの写真の中には、どうすればこんなふうに撮れるんだろう?って思う作品もあった。

僕は桜井さんの写真に「写真」を感じない時がある。カメラという機械を介していないように感じる時がある。
森の中の風景の一部を伸ばした人差し指でスーッと四角に切り取り、それをそのまま額装したように感じる時がある。

c0294658_20525706.jpg
桜井さんの写真で強烈に印象に残っている写真が1点ある。何年か前の写真展で、その写真には「森の時間」とキャプションが付けられていた。花とか紅葉とかのように見て綺麗な写真じゃあない。ただ森の中で根元から数メートルを残し朽ちる寸前のブナの写真。僕はその写真と「森の時間」というキャプションに感動した。
最初は一粒の種だった。その種が発芽し生長して老木となり朽ちて行く、そして朽ちた後には新しい芽が生長し・・・それが繰り返されてゆく・・・そんな何百年という悠久の「森の時間」の流れが一枚の写真の中に表現されいた。

c0294658_20525893.jpg
写真映えのする場所を求め写真映えする瞬間を狙って、あっちの山こっちの森へと動かず、一途に船形山山麓に通い詰めているからこそ、そこにある奥深い美しさと時間の流れを表現できるのではないかなと思う。
写真を撮る者の思い入れの深さが、観る者が感じる深さになっているような気がする。

今年も、この写真展で新しい船形山山麓の美しさを再発見することが出来た。
何とか都合付けて行って来て良かった。

4月11日水曜日まで開催です。



[PR]
# by mt1500funagata | 2018-04-09 22:34 | Trackback | Comments(0)

ツキノワグマ 来たー!

c0294658_05465061.jpg
先日、ツキノワグマに先を越された、嘉太神地区にあるミズバショウの咲く湿地。
c0294658_05465010.jpg
また何度もやってくるだろうと思って、トレイルカメラ(自動赤外線センサーカメラ)をセットしておいた。
(写真は動画からの切り出し)
c0294658_05465073.jpg
やっぱり、やって来た。

c0294658_05465003.jpg
3月の末には、ミズバショウ見物に訪れる人も多い加美町の荒沢湿原でツキノワグマに男性が襲われて大けがをしたという人身事故が起こっている。
c0294658_05465079.jpg
僕は、こんな確実にツキノワグマがしょっちゅうやって来るところで、早朝から一人でウロウロして、トレイルカメラをセットしたり写真を撮ったりしているので、ここで過ごす時間の緊張感はハンパない。

もちろん僕は「クマがいる!」って前提で行っている訳だからそれなりの対策はしている。

場所に着いたら、車の窓を全開にして気配すら見逃さないよう神経を集中させて周辺の様子を伺う。
クマが見えず気配もなければ降車する前に何度かクラクションを鳴らして、僕がやって来たことをアピールする。
車の中で熊撃退スプレーとホイッスルを身に着けてから降車。
c0294658_05470644.jpg
車から出たら、勢いよくドアを閉めてホイッスルを一発ピーッ!続けて「ホーイ!ホイ!」とか大声で人間の声を聞かせる。
車のそばで熊撃退スプレーの抜き撃ちの動作を2~3回行ってから、いよいよ林の中に足を踏み入れる。
ラジオや熊鈴は持たない。身の回りで常に音が鳴っていれば、林の中の僅かな足音や枝や葉が擦れる音を聞き洩らし、気配を察知しずらくなるから。
目と耳、そして鼻。臭いを感じ取るのも大切なことで、直前にクマがいたのならば、その臭いは回数を重ねれば嗅ぎ分けられるようになる。
 
c0294658_05470622.jpg
カメラをセットしたり写真を撮っている間も、結構短い間隔でホイッスルを鳴らしたり声を上げたりしている。

以前、日本ツキノワグマ研究所の米田所長と電話で話していた時、「クマに襲われることを恐れていたら熊研究者とは言えない」って言われたけど、それってご自分のことを言われたんですよねえ~!僕は命を懸けた研究者ではないし、やっぱり襲われることはイヤだし恐ろしい。でも、自然愛好者としてのツキノワグマへの興味と好奇心は大いにあるので、襲われないような対策を十分取ってから、このような場所に出かけてゆくのである。(もちろん米田さんも十分な対策は取っているし、気構えみたいなつもりでの言葉だと思う)
c0294658_05470659.jpg
僕は細かく記録を取っていないので、何回クマと遭遇(見た)したかは正確には分からないけれど、今まで30頭以上のクマの写真を撮っているし、写真を撮れなかったケースのほうが圧倒的に多いので100回くらいはクマを見ていると思う。
c0294658_05470642.jpg
だから、「チバさんはクマが怖くないのでしょう?」と良く言われるけれど、そんなことはない。知れば知るほど怖くなる。
でも、闇雲に恐れる必要はないと思っていて「クマのことを正しく知って、正しく怖がる」ことが大切だと思っている。
c0294658_05470586.jpg

ツキノワグマは船形山近辺の山や森、山沿いの林だったら何処にでもいる(可能性がある)し、道路わきにいるツキノワグマは車が近づくと藪にひょいと身を隠し、車をやり過ごし活動を再開するケースは稀ではない。そして、ツキノワグマは野生の感覚で、先に人間を察知して逃げて行くと言うのは、必ずしも当てはまらないと思う。→こちらが先に見つけ近づいて来るクマに声を掛けたら、やっと僕らに気づきビックリして逃げ出したような、ぼーっとして歩いていたクマもいるのだ。
黎明薄暮に限らず、24時間(真昼間でも)普通に活動している。
あと、子連れのクマは子グマを守ろうと母グマが襲ってくるから危険と言われるけれど、どちらかと言えば危険なのは親子で冬ごもりを終え、夏の親離れを前にした2年仔の子熊のほう。本来、肉食獣であるツキノワグマは自立する前に獲物を獲る練習をするのだそうだ。この期間を野生化訓練期間と言い、下半身に噛みついてくるケースが多いので大量出血による重大事故につながりやすいと米田所長に聞いた。

その他、僕が今までの経験と見聞きしたツキノワグマに関する事柄は書き切れないほどある。

帰り道で出会ったフキノトウを採っていたオバサマ二人に声を掛けたら「えー!こんなところにもクマが出るんですか~!?」って驚いていたけど、当たり前にいますから。

野生動物との出会いを趣味と言うか楽しみに山のほうに通っている僕が、次の被害者にならないようにしたいと思っている。
万が一の際に備えて、首筋を守るために無駄に大きなザックを背負いヘルメットも被って、またクマを探しに行って来る。


[PR]
# by mt1500funagata | 2018-04-08 23:02 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(3)

カモシカのヨダレ

雪の白黒の森から、雪どけ後の茶色っぽい森へ、そして一気に色鮮やかに変わって行く森。
c0294658_22402905.jpg
冬枯れの森に最初に色づき始めるのはマンサク。「まんず咲く」から「マンサク」って名前になったって説もあるけれど、西洋では「魔女のハシバミ」って言われているそうですね。色のない森に魔女がパアーと振りかける魔法の黄色い粉がマンサクで、それを契機に一斉に森に色づきが訪れるって話。

僕が早朝の日課のように向かう船形山の麓、嘉太神地区の森も色づきが始まった。
c0294658_22403550.jpg
ついこの前まで残雪に覆われていた湿地だけれど、バイケイソウの緑が鮮やかで、
c0294658_22493429.jpg
春の花も咲き始めていた。

c0294658_22494863.jpg
ここのミズバショウの咲く湿地にやって来るのは、僕以外には森のケモノたちくらいなもの。
c0294658_22495301.jpg
大きなケモノは僕よりも早くミズバショウが咲き始めたのを知ったみたいで、もう喰いに来ていた。多分、最初に来たのはデッカイ太ちょグマだろう。

ここいら辺に棲んでいるツキノワグマだったら、アイツとアイツとあの親子とアレと・・・って、6匹くらいは数えられるようになった。ツキノワグマは縄張り意識があまり強くないので、食べるものさえ充分にあれば、これくらいの数のツキノワグマの行動圏は重なるのですね。

今朝も、どこからか僕のことを見ていたツキノワグマはいたのではないだろうか?

さて、表題のカモシカですが…
c0294658_23032137.jpg
どこに居るでしょーか?
今日は簡単ですね。すぐに見つかったことでしょう。

c0294658_23032837.jpg
ここで、僕のカモシカの写真の撮り方ですが、まずはカモシカを見つけることが第一なのは言うまでもない。慣れてくれば木立の中のカモシカのお尻ですら分かるようになってくる。
c0294658_23033802.jpg
車の走行中に見つけたのならば、停車してもエンジンを切らない(静かにすることよりも音の変化を付けないことのほうが大切)、車から降りるときはドアを閉めない(ドアを閉める音で逃げ出す場合も多い)、カモシカを見ないで静かに降りて暫く動かない、ゆっくり動いてカモシカが何だー?って思ったあたりでパッシャ!
c0294658_23034687.jpg
あとは余裕ですね。こちらが急な動きをしなければ暫くの時間、写真を撮らせてくれる時間を与えてくれる。
ここから、どのくらい近づけるか?ってのは個体によっても許容範囲は違うけれど、概ね20mくらいじゃないかな?

c0294658_23035280.jpg
今朝のカモシカは、よだれを垂らしながら僕を見ていた。立ったまま反芻でもしてたのかも知れない。

よだれが引っ込んで綺麗なカモシカのポートレートでお仕舞にしよう。
c0294658_23035943.jpg
カモシカの立ち位置が写真ごとに変わっているように見えるけれど、それは僕が動いているからで、カモシカは終始微動だにしなかった。



[PR]
# by mt1500funagata | 2018-04-06 23:39 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(5)

船形山升沢登山口から山頂へ向かう道の中間地点、不動岩の入り口に、かつて鳥居があった。
c0294658_21345463.jpg
現存する鳥居の柱一本
僕の最も古い記憶では、柱は二本あって上の笠木の部分は、その辺の倒木を利用した鳥居だった。なので、僕らは会話の中で場所を指す場合に「鳥居」と言う言葉は日常的に使っていた。


その鳥居を再建しようと地元の船形山岳会が動いた。
船形山岳会の横田会長は昭和30年頃から船形山に通い、当時は鳥居をくぐるといよいよ船形山の神聖な結界を越えるという厳かな気持ちになり、その鳥居越しに眺める船形山に畏敬を感じたという。
その想いを後世に伝えたいという気持ちが、船形山岳会会員の心を動かし、再建への具体的な行動が始まったのである。


県立自然公園の中でのことであるから県や町との調整、森林組合の協力を得ての笠木や柱の制作、具体的な実行案の作成を経て、いよいよ再建へ向けて山腹への荷揚げ作業が始まった。
c0294658_21080394.jpg
主体の船形山岳会、協力団体の仙台朋友会と船形山のブナを守る会、そして一般協力者の総勢47名が集まった。
c0294658_21080302.jpg
一番の大物である約80kgの笠木は、朋友会とブナの会が交代で引き上げる段取り。
c0294658_21080321.jpg
古いスキー板を利用した橇で力を分散させて引き上げる。
c0294658_21080312.jpg
残雪の締まり具合も程よくて、緩斜面では快調に引き上げは進む。

現場までは、3カ所の急斜面があるけれど、
c0294658_21142250.jpg
キツイところは上部にアンカーを取って滑車で引き上げた。
c0294658_21080250.jpg
早春のブナ林を綺麗な隊列で進む、仙台朋友会の皆さん。チームワークとパワーは流石です。

ひとつのことを成し遂げようと、大勢のベクトルが同じ方向に向かっていると、普段より力も出るし辛いと思っていた作業そのものも楽しくなってくる。
c0294658_21220347.jpg
引き上げた笠木の大きさ比べ、涅槃ポーズの僕は身長179㎝体重73㎏。笠木は80㎏くらいって言ってたけど、もっと重いんじゃない?

予定通りの時間に、現場までの引揚げ作業が完了した。
c0294658_21271957.jpg
同行した東北放送テレビのインタビューに答えていた船形山岳会の方の言葉は印象深かった。
その方は麓の大和町で農業を営んでいる方で、船形山は田んぼの水を与えてくれる山、まさに命の源と言える山なのである。
僕らのように趣味やレジャーで船形山と関わっている者たちとは船形山を崇める気持ちの度合いが違うのである。

記念撮影のあと、般若心経を唱えてデポを終了し、予定通りの時間に下山開始となった。
c0294658_21451053.jpg
せっかくの橇なので乗らなきゃ損?
c0294658_21462658.jpg
下山後は、支援部隊による美味しいトン汁が僕らを迎えてくれた。

=======
古い船形連峰御所山案内には、「⑫鳥居」 と記載されている。改訂版では「⑫左右に杉・桧の木が多い。元ここには鳥居があった。」と変わっている。そしてどちらにも、「⑪不動岩 大きな石で無理すれば登れる。」と記載されている。
c0294658_21564253.jpg
鳥居の少し先にある不動岩。
かつて、無理して登ってみたことがある。相当無理をした。でも鳥居が再建される前に登っといて良かった!
c0294658_21590633.jpg
正面から取りつく僕。
c0294658_21590687.jpg
僕と並んでいるのは、当時学生だった僕の息子。
c0294658_21590637.jpg
急斜面が好きな登山女子は高いところも好きだった。

8年前だったかな?もう無理できないよわ!

-

[PR]
# by mt1500funagata | 2018-04-01 22:13 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(0)

暖かい早春の日差しの中、泉ヶ岳北側の森はオカリナの音色に優しく包まれた。
c0294658_20532567.jpg
今日は「船形山のブナを守る会」の恒例行事、早春観察会で泉ヶ岳~北側の森(僕らは勝手に裏泉と呼んでいる)へ行って来た。

c0294658_20532520.jpg
今日の僕は、25名の参加者を引っ張るチーフリーダー。
c0294658_20532410.jpg
個人山行と違い、体力や登山技術にも大きな幅があり大人数をリードするにはある程度の経験が必要。でも、今回は知らない顔の人は一人も居なくて、それぞれの体力的なことも顔を見れば大体分かるっていう楽なチーフリーダーだった。
c0294658_20532504.jpg
ブナの会は山岳会ではなく、今回も泉ヶ岳には登るけれど観察会な訳で、隊列をばらさないように、ゆっくりゆっくり歩く。
c0294658_20532441.jpg
途中では、自然観察にまつわるお話の時間を設けるのも、この観察会の良いところ。
今日もいくつかの興味ある話が聞けた。

キツツキのドラミングが聞こえたタイミングで、カシワ氏のこの周辺のキツツキ類の話が始まる。
c0294658_1839213.jpg
(参考画像:船形山旗坂平付近のオオアカゲラ)
面白かったのは、キツツキのエサの獲り方。キツツキは枯れ木を突ついて穴を開け、中にいる虫などを捕食するのだけれど、嘴で摘むだけではなくて口の中でゼンマイのように丸まった舌をカメレオンのようにシュッと伸ばして虫をひっつけて食べるのだそうだ。こんな話も部屋で読む本よりも、現地でドラミングの音をバックに聞くことが出来れば、新鮮で記憶にも残る。僕はキツツキのこの話を忘れることはないだろう。

一応、山頂は踏んできましたよ!でも、泉ヶ岳に登頂するのが、今日の目的ではないので、集合写真だけを撮るだけの通過点に過ぎなかった。
c0294658_21154828.jpg
今日の昼メシは、山メシには自信があると豪語するマツザカ氏特製の、秘密の●●●肉の味噌鍋。●●●肉と行者ニンニクでスタミナ抜群!圧力釜で下ごしらえしてくれていた●●●肉は柔らかく美味でありました。

c0294658_21154860.jpg
大きなカツラに抱かれる僕

泉ヶ岳と北泉ヶ岳との鞍部から裏泉の森に入れば、ゆるーい傾斜のまるで遠足みたいな下山道(道ないですけど)。

c0294658_21154844.jpg
ブナに絡みつくイワガラミ。
c0294658_21154907.jpg
ここでも、カシワ氏の素敵なお話し。
アジサイ科のイワガラミに因んでアジサイに話が及んだ。山のアジサイは綺麗な青色をしているけれど、藍が重なって「あずさ藍」から「あじさい」に言葉が変化していったという説もあるのだそうだ。藍が重なる、愛が重なる。素敵な話でしょ?

c0294658_21154868.jpg
先日見つけたミズナラの洞。

中に入って、洞の上部を見上げると、
c0294658_21380523.jpg
そこには宇宙が広がっている。漆黒の空に大きな明るい星が浮かんでいるように見える。ずっと上部の小さな洞から外の光が入り込んでいるのだ。

このミズナラのプラネタリウムは大人気。
c0294658_21380585.jpg
一人ずつしか入れないものだから、行列になる。

行列の向こうでは、
c0294658_21380538.jpg
太い蔓でブランコ遊び。このブランコにも行列が・・・。

c0294658_21380553.jpg
無数に付いたツキノワグマの爪痕を観察し、垂直なブナに爪を立てて木登りする姿を想像し楽しむ。

そして、冒頭のオカリナの演奏。

山に登るばかりじゃあない。森を歩くばかりでもない。
山や森、動植物を知り、森と一体になって遊びつくす。

そんなブナの会の山行観察会は、登山とは違った楽しさがある。


[PR]
# by mt1500funagata | 2018-03-25 22:08 | ブナの会行事 | Trackback | Comments(7)

泉ケ岳と北泉ケ岳
c0294658_20242781.jpg
僕の住む大和町のほうから見るとこんなふうに見える。
こんなふうに見える泉ケ岳に気になっている尾根があった。

c0294658_20242799.jpg
上↑の写真右に見える北尾根は過去3回登っている。




いつか登りたいと思っていたのが、左にある湾曲している雪庇尾根(尾根の名前が無い?わからないので仮に北東尾根としましょう)
いよいよ、登れる機会がやって来た。
c0294658_20242797.jpg

今冬シーズンは、いろいろな事情が重なり思うように山に行けなかったけれど、久しぶりに一日を山に使える日がやって来たのだ。
だから、僕は遠くの山には行けないけれど、面白い「登山」をしたかった。
この尾根なら、尾根に取りつくまで、そして雪庇尾根の上を歩くこと自体も面白く「登山」出来るんじゃないかと思っていた。

4人でパティ―を組み、万が一に備えてザイルや金物も装備して、この尾根に向かった。
記録も見当たらないし、登ったことのある人も知らない。
地形図を読めば、とにかく急登であることだけは予想がつくけれど、僕らにとっては全く未知の領域である訳で、装備は万全を期すに越したことはない。


c0294658_20242779.jpg
スプリングバレースキー場の500mほど手前の取水設備のある沢が登り口となる。
まずは、写真に見えているピークを目指して登りはじめ。
c0294658_20551329.jpg
古い地図に砥草沢との沢名を見つけたけれど、この沢が砥草沢でいいのかなあ?

c0294658_20242743.jpg
固く締まった残雪をつないで上を目指す。歩き始めて10分でアイゼンを装着した。

c0294658_21034847.jpg
さすがに想像通りの急斜面で、小規模な雪崩の跡を横目に見ながらの急登となった。

c0294658_21034836.jpg
写真では伝わりにくいけれど、ここも急で、もし転んで滑ってしまったら自然に止まることはないだろう。一応滑落停止体勢の確認などをしてみたりする。

c0294658_21034865.jpg
とにかく、一息つけるような緩斜面は無く、緊張状態が継続する。
途中の休憩の時にも念のために木立にセルフビレイを取って、ザックもスリングで固定した。

c0294658_21034977.jpg
「急なところのほーが楽しい~!」だって。急斜面大好き女子。
c0294658_21034943.jpg
スプリングバレースキー場の駐車場が見えるでしょ。
c0294658_21183956.jpg
傾斜はさらに強まり、

c0294658_21034811.jpg
尾根もだんだん狭まって来て、目指す雪庇尾根は近い。

c0294658_21183905.jpg
先週末、ガリッガリッでギッザギザの岩手山鬼が城をやっつけてきたシゲル氏が、ずっとトップで引っ張り、いよいよ雪庇尾根に乗り上げる。

c0294658_21183983.jpg
はい!来ましたよ!ずっと気になっていた雪庇尾根!

c0294658_21183906.jpg
蘭山の向こうに七つ森、そのまた向こうに大和町の町並み。
いつも向こうから眺めていた尾根にようやっと立つことが出来た。うれしい~!

c0294658_21183820.jpg
ピッケルに貼った安全第一のステッカーも半分剥がれかけてきた。

c0294658_21302902.jpg
初めて来た。次にいつ来られるかわからない。
終わりに近づいた雪庇尾根に名残を惜しむかのように、立ち止まる僕。

c0294658_21302969.jpg
ブナの木立に付いた霧氷は、名残の霧氷か。

c0294658_21302926.jpg
一般ルートの表コースに合流したところで、僕らの「登山」は終わった。

c0294658_21302930.jpg
山頂まで、今までと比べたらほとんど平らみたいなもの。名残の霧氷を眺め楽しみ、緊張感のほぐれた雪上ハイクとなった。
c0294658_21302934.jpg
山頂は通過点。
第一の目的であった雪庇尾根の「登山」が終われば、次の目的は雪上の昼メシ。

三叉路へ向かう途中の鞍部で、
c0294658_21392592.jpg
セリ鍋風煮込みうどん。
c0294658_21392569.jpg
寒くなりそうな天気予報だったので、食べて温まるメニューを選んだ。
天気予報によって、山行を中止するとか他の山へ行き先を変えるってことは滅多にないけれど、昼メシのメニューは変えるのである。
ひとり二玉食べて、お腹がいっぱいになれば、
c0294658_21392555.jpg
あとは僕らは勝手に裏泉と言っている、スプリングバレースキー場の向こう側をぐるっと回ってのんびり下山するだけ。
c0294658_21392509.jpg
巨木の洞に入って遊んだりして、楽しかった「登山」を振り返りながら楽しく下山した。

地図で見ると表コースとはちょうど南北対称になるようなルートだったので、今回のルートを表コースの裏側で「表の裏ルート」表題を付けました。



[PR]
# by mt1500funagata | 2018-03-21 22:20 | 泉ケ岳周辺 | Trackback | Comments(6)