平成30年6月17日
地元の船形山岳会が中心になって進めてきた登山道鳥居の復元落成式。
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船形山のブナを守る会も協力団体として作業に関わってきた。

僕は今日のこの場に何としても立ち会いたかった。

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主催の船形山岳会、協力団体の仙台朋友会、そして僕ら船形山のブナを守る会ら約50名が参加して執り行われた。

今日は最後の作業となる柱の基礎部分のコンクリート打設をもって完成となる。
参加者有志は、5㎏ずつ小分けにされたセメント・砂・砂利などの資材を運び、僕も5㎏の砂利をザックに入れた。
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背中の重さは、復元された鳥居への想いに変わる。
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皆さん同じ気持ちで荷物を背負ったのではないかと思う。

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僕が参加出来なかった前回の作業で、鳥居は仮建てされていた。

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コンクリートを流し込む前に、清めの砂を根元に入れる。
これら一連の作業や神事は船形山岳会が、石神山精神社の吉田宮司から伝授されてのことだった。

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型枠を設置しコンクリートを打設、建立作業としてはこれが最終となる。

予定通りの時間に作業を終え、落成式典神事へと進む。
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最初に行われたのは、旧鳥居納めの儀。
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いつ誰が建てたものか、今となっては分からない一本だけ残された旧鳥居の芯を抜き自然に帰すための儀式。

続いて、注連縄掛けの儀。
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修祓(しゅぱつ)・・・参列者拝礼。
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くぐり初めの儀
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右の柱の周りを3回、左の柱の周りを3回まわり、最後に鳥居をくぐる。
こうした神事に立ち会うのは勿論初めての事だし、こうして鳥居が建立されるのだと云うことを知った。

記念品を受け取った後は、
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ブナの会オカリナ愛好会有志による伴奏で、参列者一同で山の歌を奉納した。

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主催者挨拶は高齢で現地に来ることが出来なかった船形山岳会の横田会長のメッセージを副会長が読み上げた。
昭和30年初頭から60年以上の長きに渡り船形山と関わり、崇め愛し続けた横田会長の想いが込められた名文であり、文面の文字を目で追いながら聞いていた僕は胸が熱くなる感覚を覚えた。

最後に、神酒拝戴(しんしゅはいたい)
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こうして一連の神事が厳かに終了した。

かつて、この場所に鳥居が立っていたことを僕は知っていた。
一番古い記憶によれば、柱はまだ2本立っていて、上部の笠木は現地調達と思われる天然木が渡されていた。
鳥居があったことは知っていたけれど、その鳥居のことを語ることは出来なかった。

でも、復元された鳥居のことを僕は語ることが出来る。
地元に船形山岳会という船形山に特化した山岳愛好者の集まりがあり、発起人である横田会長を始め山岳会の方々の想いが集まり鳥居が復元されたと云うことを。

これから、何度この鳥居をくぐることになるだろうか?
僕はそのたびに今日のことを思い出すだろうし、再建に関わった人たちの行動や想いを語ることが出来る。

僕は今日のこの場に、居なければならなかった。
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# by mt1500funagata | 2018-06-17 22:11 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(4)

霧雨 森は無限に広がる

霧がじめじめ降っている早朝、船形山升沢小屋へ行くために小荒沢林道を大滝キャンプ場へ。

山奥の駐車場に停まっている車はなかった。
天気が悪いからと言って山に行くのを止めることはないけれど、晴れの日よりもテンションが上がらないってのは否めない。
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登山口で少しグズグズして、とりあえず鈴沼に行ってみる。
霧に包まれた幻想的な景色を見ることが出来るかも知れない。
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霧が濃すぎた。沼は白色に包まれ全体を見ることは出来なかった。
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それはそれで、こんな日の鈴沼の表情を確かめることが出来る。
今日は今日で美しい沼だ。

鈴沼から戻り、福島から来られた4人の後を追うように登山口を出発。
僕は山頂を目指さずに、すぐ左折し三光の宮経由で升沢小屋への道を辿る。

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保野川を渡り千本松山のクロベを過ぎたあたりで、いつもツクバネソウの5枚葉を見る。
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今日も見つかった。
まあ、それほど珍しいって訳でもないけれど、四つ葉のクローバーみたいなものですね。

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鳥居の再建も順調に進んでいて、明日はいよいよ完成、落成式を迎える。
僕は明日もここへ来る予定。

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今日の船形山は静か。僕を含め7人しか入っていなかったと思う。

升沢小屋ではいつものようにメンテ作業。
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こんな張り紙をしてくれる登山女子も居るかと思えば、
この張り紙が目に入らないのか?字が読めないのか?或いは全く無視するのか?・・・そんな登山女子も居る。
意味わかりますよね?

今日は山頂は目指さない。
山頂もガスって展望はないだろうし、それよりも僕には気になってしょうがないことがあった。
先週見つけたノビネチドリは盗掘されずに今日も咲いているだろうか?ってこと。
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山に来る人のすべてがマナーを守りモラル意識の高い人ではないというのは、トイレの件でもよーくわかる。

小屋で合流した足の速い福島の方々と一緒に下山し、別れたあとノビネチドリの咲いていた森へと向かった。

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咲いていた。良かった。
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宮城県レッドデータブック 絶滅危惧Ⅱ類
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マクロレンズを使って、写真を自分のライブラリーに加えたかったという思いもあった。

樹上には、
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これも環境省カテゴリ準絶滅危惧、宮城県RDB絶滅危惧Ⅱ類「ヤシャBシャク」yashaビshaku
ブナなどの老木の洞に着生する(寄生ではない)

ラン科の絶滅危惧種は森の中に、ぽつりと一株だけで咲く。
樹上の絶滅危惧種は、条件の整った樹の洞に着生する。

どちらも、種がその場所に運ばれてきて、発芽し生長し花を咲かせるというのは奇跡的なことに近い。
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こんな花咲いてました、だけでなくその花が咲くまでの様々なドラマを想像してみると、なるほど!こりゃ貴重な訳だ!と言うことが分かってくるだろう。

綺麗に写真を撮るのは良いことだし大切なこと。
でもその花が咲くまでの時間という奥行き、花を咲かせられる条件を整えた鳥や周辺の環境という広がり、このふたつを想像し感じることが出来れば、森は歩いた範囲より何倍も無限に広くなる。



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# by mt1500funagata | 2018-06-16 22:02 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(3)

小雨降る早朝、森へと向かった。
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今朝は森へ行く理由があった。

モリアオガエルの産卵を見に行くこと。
モリアオガエルには毎年会っているけれど、産卵の場面を最後に見たのは10年近くも前のことのように思う。

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梅雨入り前の小雨の朝は、産卵しているモリアオガエルに出会える絶好の機会。

十日ほど前に様子を見てきて、ここ一週間くらいが産卵のピークじゃないかな?って思ってた。
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ここ数日の雨降りで沼の周りの卵塊の数は、随分と増えていた。

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木の枝にモリアオガエルの姿はすぐに見つかり。
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こんなバランスの悪いヤツもいた。
これらはオスのモリアオガエルで、メスがやって来るのを木の枝の上で待っているのだ。

すぐ近くに産卵真っ最中のモリアオガエルを見つけた。
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中央のデッカイのがメス。
そのメスに数匹のオスが群がり、少しでも多く自分の遺伝子を残そうと頑張っている。
木の枝の上で守られた泡の中の受精卵が約一種間ほどでオタマジャクシになって沼へ落ちる。
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まさに卵塊が出来上がって行く途中。

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一週間前に出来ていた卵塊からは順番でオタマジャクシが沼に落ちて行く。

でも、すべてのオタマジャクシが生き残れる訳ではない。
水の中では、アカハライモリが落ちてくるオタマジャクシを狙って群れているのだ。

僕は子供たちが小さいころ、この光景を見に連れて行ったことがある。
弱肉強食はテレビに映るアフリカのサバンナだけの出来事ではないと云うこと、自然の中で成長し生き抜くことが、どれだけの幸運と偶然に恵まれてのことなのかを教えたかった。

大人になった彼らは、子供の頃に見たこの光景を心のどこかに仕舞っているのだろうか。

♬心の奥に仕舞い忘れた大切な箱開く時は今~♪
荒井由実(松任谷由実)が歌った「やさしさに包まれたなら」の一節ですが、深いですね。




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# by mt1500funagata | 2018-06-12 23:52 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(2)

山のほうに向かい、森に着いたら雨が降り出した。

雨の森で出会ったのは・・・
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宮城県レッドデータ絶滅危惧Ⅱ種、ノビネチドリ。

昨年、同時期に別な場所で見つけたノビネチドリは、見つけた日の帰り道では盗掘によりなくなっていた。
僕は、この花が盗掘されずに来年も再来年も、この場所で咲いていて欲しいと願っている。
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盗掘をしようとしている人にとっては、絶滅危惧種に指定されようが、採取禁止に指定されようが関係ないのですね。
盗掘と言う人の手によって絶滅してしまった花がいくつもあると云う現実。
この花が咲いている場所をここで書けない。皆さんと一緒に見守りたいと思うのだけれど、ブログというのは読者を選べない。

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落ちていない「オトシブミ」。
この枝は沼の水面に張り出していて、落としたら水の中に入ってしまうんじゃあないかな?って思ったけれど、調べてみたら地面に落とさないオトシブミもあるようだ。小さな昆虫の、卵を守る器用さと知恵には驚かされる。

卵を守る小さな昆虫と、希少な花を絶滅に追いやる一部のニンゲン。
雨の森で考えさせられる。

そんな僕らを沼の向こうから、テンが様子を見に来た。
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僕が気づく前からテンは僕を見ていたようだ。
雨と濡れたササ藪で、体中を濡らしたテンは、
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身体をプルプルさせて、
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身体の水けをきって、またササ藪の中に戻って行った。
こうして毛が濡れているとテンの足の大きさがよくわかる。道理でカンジキ付けなくても雪の上を走り回れるわけだ。

雨が上がり、陽が射し始めた草むらでは、
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ヤマドリが首をもたげて、僕らを監視する。
右手の木の根元あたりで抱卵していたのかも知れない。

根元のほうから身をかがめて移動し、少し離れた場所でわざと自分の身体を晒し卵を守ろうとしたのではないかな?
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ヤマドリは慌てて飛び立とうとはせずに、僕らが危害を加えないことが分かったのだろう、また身を縮めて草むらの中に姿を隠した。

絶滅危惧種の花、卵を守ろうとする昆虫や鳥。
見た目だけは可愛らしく見える肉食獣。

今日も森では新しい出会いと発見があり、人と自然との関わり合い方に想いをめぐらす。



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# by mt1500funagata | 2018-06-10 00:24 | Trackback | Comments(6)

6月3日、船形山のブナを守る会の初夏の観察会は、鬼首の大柴山から花渕山への稜線に咲くシロヤシオのトンネル。

稜線までの登りは、ちょっとズルしてスキー場のテレキャビンを利用した。
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これから向かう稜線のシロヤシオの群生は人の話には聞いていたけれど、今まで見たことがなかった。と言うか、鬼首あたりの山と言えば、テレキャビンの向こうに見えている禿岳くらいしか登ったことがない。禿岳には何回か登っているけれど、一般的な登山道は登ったことがない。ほとんどが沢登りだった。左手にわずかに雪渓を残す小倉沢が、僕にとって初めての沢登りだった。
若かりし頃、沢登をやりたくて、今はアラスカ マッキンリーの氷河に眠るKさんに教えを乞うた。決して初級の沢とは言えないけれど、大変だったとか怖かったという記憶がない。今思えば、Kさんに登らせてもらったと云うことなのだろう。
 
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苦労せずに稜線に取りつき、あとはもうハイキング気分で素敵なブナ林の中を歩く。

流石に6月、もうすっかり夏山ですよわ!
稜線までの急斜面を登って来たとしたら、もう暑くて「やんだぐ」なってただろうなあ。

さて、いよいよシロヤシオの群生地が近づいてきた。
例年に倣って、6月の第一週に日程を決めていたのだけれど、今年は花の時期が早かったようだ。
今回のリーダーはY子さん、サブリーダーはミニY子さんのダブルY子さんで、K子さんを交えた登山女子3人で5月24日に下見を行っているが、その時期が一番良かったみたい。

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散り始めたシロヤシオではあるけれど、生えている本数が見事。
枝に残っている花と地面に散り敷いた花がちょうど同じくらいの割合で、これはこれで上も下もシロヤシオってカンジで、まさにシロヤシオの中を歩いてるって気分。

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評判に違わない、見事な群生地でありました。

花に囲まれてのランチタイムは、
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ベーコンと歩きながら採ってきたキノコを炒めて、
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ペペロンクスクス、イノ肉添え。
まるで手で添えたように見える、お皿に乗ったシロヤシオの花は偶然にこの位置に自然に落ちてきたもの。

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食後は、自家製のローズヒップティー。白いお花の下で赤い実のティータイム。

下山もテレキャビンを利用することになっているので、これ以上のハイキング稜線歩きはないのですね。
ゆるーい山歩きを楽しんできた。

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この山がある鳴子地域は、1993年に着工した江合川水系の岩堂沢ダムを巡り「江合川水系のブナを守る会」や当ブナの会も参加する「みやぎの水と自然を守る連絡協議会」が、行政や土地改良区と激しい意見交換を繰り広げた舞台であった。

時は流れ、自然保護団体としての在り方も変わってきた「船形山のブナを守る会」の観察会だった。

岩堂沢ダムは2009年に完成したけれど、この記事を書くにあたって参考にしたブナの会の機関紙に掲載されていた、ブナの会代表の詩は、今でもこれからも変わらない。
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「新しいダム」

電気の洪水を止める 
  新しいダムを
    人の心に建設しよう

         トシオ

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# by mt1500funagata | 2018-06-05 22:13 | ブナの会行事 | Trackback | Comments(6)

暦の上でも初夏を迎えた早朝、いつものように森へ向かう。
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初夏らしく、深みを増してきた緑と白い花。

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藪を踏み分け、カタカタ♪カタカタ♬~と、カスタネットの音色のような響きを沼のほとりに聞きに行く。

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船形山山麓にある、とある沼。
モリアオガエルの卵塊は、沼の水面の上に張り出した木の枝に出来上がっていた。

僕にとっては、さほど珍しくもないモリアオガエルではあるけれど、全国的には絶滅危惧種に指定されている県もあり、船形山山麓に残されたこの沼は大変貴重なものと言える。
以前、船形山山麓でモリアオガエルと言えば桑沼が大生息地として有名だったけれど、周辺の環境変化によって今の桑沼には見る影もない。
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僕は、この沼の周辺環境が変わることなく、モリアオガエルが生き続けられることを願って止まない。
この環境を見守り続けたいと思っている。
樹上にモリアオガエルの姿を探したけれど、天気が良すぎたのか?見つけることは出来なかった。

そして、見守り続けたいと思っている、もう一つの場所。
先週に続き、今日も行って来た。
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大和町のとある山林。

先週よりも、花を沢山つけた大きな株を見つけた。

かつては里山の雑木林の林床に、さほど珍しくもなく咲いていた花だけれど、環境の変化や盗掘によって激減し、今では絶滅危惧種に指定されている。
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咲いていることを知っている山林ではあるけれど、踏み跡もない藪の中で、こんな株を見つけたら一人でいても嬉しくてつい声が出てしまう。

泉ヶ岳の麓にある山ごはんカフェでは、ブログにこの花のことを書いた次の日には、庭に咲いた3株の内の2株、その数日後には残りの1株も盗掘されてしまったと、オーナーさんから聞いた。だから残念なことに、この花を守ることの最初にすべきことが、場所を明かさないことって言う悲しい現実。

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今年も、この場所に足を踏み入れるのは僕をおいて他にいないのではないかと思う。
登山道や遊歩道でもなく、踏み跡すらついていない森の中。

この山林のなかで偶然にこの黄色い花と出会ったのは数年前。それから、ここ数年のあいだに僕は何度この場所を訪れたことだろう。
今日は、およそ20株を数えた。その中には、まだ花を付けることが出来ない幼株も含まれる。

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誰からか教えられたり、何かの情報を元に訪れた場所ではない。自分で偶然に見つけた場所。勿論ここは僕の土地ではないし、この花だって僕の所有しているものではない。

でも、僕の心の中では、この場所は僕の場所この花は僕の花。
この花が愛おしくてたまらない。

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僕は、この山林に咲くこの花を見守り続けたいと思う。


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# by mt1500funagata | 2018-06-02 22:53 | Trackback | Comments(0)

船形山のブナを守る会の3月の早春観察会で、森で聴いたオカリナの音色に心を動かされて以来、僕も山や森でオカリナを悪戯するようになった。

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ザックに入れて持ち歩くのだからプラスチック製のオカリナを使っていたのだけれど、少し吹き慣れてくると陶器製のオカリナの音色が欲しくなる。

という訳で、
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陶器製のオカリナを購入してみた。もちろん初心者向けのリーズナブルな値段のもの。右の黄色いのがプラスチックオカリナ。

陶器製であるから、落としたり転んでザックをぶつけたりしたら当然壊れる訳ですね。
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こんなソフトケースは付属していたけれど、手提げバックで持ち歩くわけではないので少々不安。
何万円もする高級品にはハードケースが付属しているけれど、もし同じようなものを入手しようとしたらオカリナ本体よりも何倍も高い買い物になってしまうし無駄に大きい。ザックに入れるのが目的であるから、とにかく小さいジャストサイズに越したことはない。

ネットで検索してみたけど、僕の求める硬さ(素材)・形・大きさの物は見つからなかった。

だったら、自分で作ってしまおう!

オカリナを手に取り、大きさや素材、完成形とか色々なことを想像し、行き着いたのがアルミケース。
木製=削る→めんどくさい(手間がかかりすぎる)NG、板を張り合わせる→強度を出すには厚さが必要NG
厚手の皮革=加工がめんどくさい、皮自体の値段が高いNG

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付属のソフトケースを利用することにして、まずはボール紙で型紙取り。
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滴型の筒を作る。ソフトケースのクッション性があるので、筒の中で動く心配はない。
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ホームセンターにちょうど型紙とほぼ同じ大きさのアルミ板があった。0.5㎜×200㎜×300㎜で400円くらい。
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厚さ0.5㎜のアルミ板なので、何か筒状のものに当てがって簡単に曲げることが出来る。
出し入れする時に、手を傷つけないように面取り代わりにアルミテープを貼った。
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両辺をアルミテープで張り合わせれば、形としては完成。
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ジャストサイズのハードケースの完成であります。

しかし!これでは、「手作りの逸品」のカテゴリーに加えることは出来ない。
なんたって、見栄えがよろしくない!

という訳で、よく行くレザークラフトのお店で、半端品のヌバックレザーを安く仕入れてきた。900円くらい。
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このままでは強度が足りないので、
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底になる側にアクリル板をはめて、横方向からの圧力に備える。(何か作った時の余りもの)
アクリル板は、それなりのハサミだったら簡単に切れるので、適当に形を合わせて適当にカット。
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アクリル板をアルミテープで固定して、ヌバックレザーをボンドで張り付ければ、底の部分は出来上がり。
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↑これは、ボンドで貼った底の部分の見た目を良くするための飾りのステッチを縫うための針孔開け作業。
レザークラフトの解説は省略するので、本とかネットで調べてくださいね。
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口を塞ぐ紐と留め具は、山でゴミとして拾ってきたアイゼン袋のものを利用した。
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本体とすき間なくピッタリサイズで縫い合わせてゆけば出来上がり。

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こんなの出来ました。
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出し入れする時の、ヌバックレザーの肌触りがいいねえ!
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大きさもジャストサイズで、ザックの容量をなるべく使わない。これだけ持ち歩く時にも使える。

これで安心して陶器製のオカリナをザックに入れて歩くことが出来る。
また一つ、山や森での遊びの幅がちょっと広がった。


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まだまだ人様に聞いて頂けるようなレベルではないので、車の中でこっそり「もののけ姫」を練習してたら、、、
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窓のすぐそばにヘビがやって来て、聞き耳?を立てていた。「もののけ姫」のメロディーは、ヘビにも心地よく聞こえるのか?
作曲者の久石譲さん、流石ですね!


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# by mt1500funagata | 2018-05-29 23:40 | 手作りの逸品? | Trackback | Comments(4)

とても天気の良い朝、雪も消えて走行可能となった小荒沢林道を鈴沼へと向かった。

小荒沢林道から大滝キャンプ場へ行く途中にある「もののけの木」
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この木を最初に見たのは冬だった。
木の葉を落としていたこのカツラを僕はミズナラだとばかり思っていた。

見た瞬間、この木は「もののけ」が宿っていると感じた。
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森で起こる神羅万象のすべてを知っているかのような、圧倒的な存在感。

鈴沼へ向かう道では、キツツキのドラミングの音が大きく響いていた。
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この時期に、ここまで車で来られるのだから、季節の移り変わりの速度もだいぶ早まったように感じる。
合同山開きが行われていた20年近く前だったら、6月第一日曜日の山開きに合わせて小荒沢林道の除雪を行い、やっと開通したものだったと記憶している。

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瑠璃沼と称せられる沼だけれど、新緑と青空を水面に映し緑と青の沼だった。
沼辺には僕のほかに釣り竿を持った三人。

この景観のなかに釣り竿を持った人の姿を僕は似つかわしくないと思った。
上の写真のナナカマドが生えている小島(カツラの立ち枯れ)は、ずいぶん前の話になるけれど、もっと背丈があって尖っていた。
この沼でルアー釣りをしていた人が小島にルアーを引っ掛けてしまい、それを無理に引っ張ったものだから先端が折れて今のずんぐりしたような形になってしまったという経緯がある。
泳いでいるイワナも、その当時漁協が放流した名残(放流以前にもイワナが居たのか僕は分からない)
放流したと聞いたのは20年も前のことで、その後も放流されたのか?放流以前から居付きのイワナは居たのか?もし、分かる方がいたならば、教えて頂きたいと思っています。

釣り人がいる沼辺を早々に引き上げた僕は、次の目的地へ。

この季節を一年待った。
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開いている、この花を見たかった。

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今年は春の花の咲く時期が例年より早かったので、この花も早いのでは?と思い今月初旬から、何度も様子を見に行っていた。
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先週は、花どころか株そのものを見つけることが出来なかった。
今年は咲かないんじゃあないかと心配していたけれど・・・

自然と接することを仕事としている人から、「一気に生長し花を咲かせるよ」と聞いた。
そして、日中の暖かい時間帯には花も開くのだと云うことも聞いた。

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そして、今日。
正午頃この場所へ行ってみた僕は、
聞いた言葉通りに、一気に生長し開いている黄色い花を見つけた。

この花に限っては例年より遅く、ほかの株も花を咲かせ始めることだろう。



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# by mt1500funagata | 2018-05-26 23:37 | Trackback | Comments(0)