船形山、標高1300m付近にある「水琴の滝」
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船形山山頂直下を水源とし、この水琴の滝を流れる時にだけ姿を現す幻のような伏流水。

黒い一枚岩を流れたその水は沢となって流れを作ることはなく、ほんの僅かで姿を地中に隠す。
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僕は初めて水琴の滝と出会って以来、この水が地中を流れ鈴沼の水、人命水になるのではないかと思っていた。

地中へ消えた水の跡を追って水線を忠実に辿り下降すれば、鈴沼の源頭である・・・
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「鈴の泉」に行き着くのではないかと思っていた。
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この探検を実行する機会がやって来た。
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メンバーが揃った。左から僕、高い所と急斜面ヤバそうな所が大好きな登山女子Y子さん、源流釣りのエキスパート集団である仙台G会の中堅T澤氏、薪荷揚げでは参加者一の重荷を背負ったパワー抜群のヤブこぎ要員U沼氏である。

大滝キャンプ場から色麻コースを登り始め、眺望所の少し先にある涸れ沢から登山道を離れ、涸れ沢を遡る。
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登山道は涸れ沢を横断し真っ直ぐに進むが、交差する涸れ沢の上下を探索するのが今日の目的。
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少し遡ったあたりで小雪が舞った。

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途中には、旧山頂小屋の赤いトタン屋根の残骸がいくつか落ちていて、大雨の時や雪解けの時には山頂から水が流れて来ることを物語っている。

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今の季節ならでは見通しも良く虫の攻撃に悩まされることもなく快調に高度を上げる探検隊。

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そして間もなく、雨の日には大量の水を落とす幻の滝(仮称)。今日は滝ではなく崖。
*下記の関連記事参照

手がかり足がかりともに問題なくフリーでも十分登れるけれど、この崖を越えるつもりならばロープと下降器とかある程度の準備は必要になる。この崖を越えてしまえば、水琴の滝はもうすぐ。

今朝がた降った雨の影響だろう、初めて来た時よりも流れ落ちる水の量は多かった。
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この岩盤と重なっているような岩盤の隙間にも水が流れているのだろう。岩の隙間に耳を近づけると、岩の奥の方から水の流れる音が共鳴しているのが分かる。岩の中から流れる音が聞こえてくるから、この滝は「水琴(すいきん)の滝」
*下記の関連記事参照

岩盤の上部にある岩から滴り落ちる水の量より、流れ落ちる水のほうが多い。という事は上部の岩の下にも水があるのかもしれない。岩の下から水が湧いているのかも知れない。僕らは知りたかった。運動神経抜群のU沼氏が探りを入れるために岩盤に取り付いてみたけれど、今日のところは止めにして次回の課題として残した。この滝を越え上部を確認し山頂への最短ルートを探るのである。

次回の巻ルートの検討を終え、ここから鈴沼へ向かって下降を開始した。
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こういった探検では懸垂下降は、参加の必須条件となる。

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朝日や飯豊の源流を闊歩しているT澤氏はお手の物。

登山道まで戻り、今度は登山道を横切り、涸れ沢を下る。
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両岸は切り立っていて、大水がでた時には激流となるであろう痕跡はいたるところに見られた。
クマの糞も3つ目くらいまでは数えていたけれど、かなり頻繁にあるので数えるのは止め、つい先ほど齧ったようなナナカマドの実を見て足跡を追いかけるように下降を続ける。

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この涸れ沢はケモノも良く使っているようで、崖の斜度が緩い所には新しいケモノの足跡がいくつもあった。

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そろそろ泉も近いんじゃない?なんて言いながら忠実に水線を辿って来たのだけれど、泉に行きあたることはなかった。

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氾濫原のような地形のブナ林の向こうに鈴沼の水面が光っていたのである。

あれ!?水琴の滝の下部で地中に消えた水は何処へ行ってしまったのか?
過去の記憶をもとにヤブをこぎ、鈴沼へ流れ込む沢に出た。
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水線を辿って下降してきた僕らのルートとは、全く違う方向から沢は流れ込んでいた。

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沢を遡り鈴沼の源頭である「鈴の泉」に行った。

僕が思っていた水線を辿れば、ここへ着くという考えは間違っていたということ。

雨が降り、大水が出た時には涸れ沢(窪地地形)に沿って水が流れるのは道理であるけれど、伏流水は地表の起伏や地形とは関係なく、地中に複雑な水路を持ち網目のように流れているのではないかと想像した。

何年か前から思っていた、水琴の滝から鈴の泉までの伏流水の流れは予想とは違った結果であったけれど、こんな結果も道具と地形図、記憶経験に頼り「他人様からの情報」や「機械」に頼らない探検の楽しさである。

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もうすぐ雪と氷に覆われる鈴沼を後にし、大滝キャンプ場の小屋で遅い昼食とした。

朝、行きがけにキノコ畑に寄って収穫してきたムキタケとナメコで、
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ムキタケ丼。

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ナメコ汁。

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探検も楽しかったし、山メシも美味かった。

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# by mt1500funagata | 2018-11-17 23:21 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(0)

キノコ畑に収穫へ

昨年より2週間ほど遅れているキノコ畑の収穫時期。

ここ数年はキノコを探して山中を彷徨うことがなくなった。

だって、家から十数分車を走らせ、ほんの数十メートル藪を歩けば・・・

右を向いてもナメコ
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左を向いてもナメコ
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見上げてもナメコ
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下を向いてもナメコ
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こんな場所がある。

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今日の収穫分。キノコ篭の腰ひもが重さで切れてしまった。

この大量のキノコの収穫を手伝ってくれる”男達”がいれば助かるのだが・・・ウソです!教えない!


僕がこの場所を畑と言っているのには訳がある。
数年前に偶然見つけたキノコの群生。
家から近いという事もあり、ここを畑と呼べるまで育てたのは努力の賜物なのである。
ここはナメコの生育環境として適した場所な訳であるから、せっかくの菌を絶やさぬように維持し続ければ毎年キノコの収穫が出来るのでは?と考えた。近くにあるコナラの倒木を運び込み、自然にナメコが生えている倒木に沿うように並べてみた。
もちろん一人で出来る作業ではないので、ある”男”の力を借りた。その”男”とは、ウチの長男である。この場所は一子相伝の場所であるから、連れて行けるのは長男に限る訳ですね。去年よりずっと多くのナメコが収穫できそうです。

まあ、もっとも自分の土地ではないし偶然に誰かが見つけたとしても、それは仕方のないことではあるけれど、キノコを探す楽しみ採る楽しみから、さらに育てる楽しみという新しいキノコ採りのスタイルを実験中なのです。
「独自の」そんな場所を作ってみては如何ですか?楽しいと思いますよ!


ところ変わって、小荒沢林道。
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晩秋ですね。

来週、ある楽しい探索計画があるので林道の様子を見て来た。
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色とりどりの錦秋の風景も良いけれど、晩秋のもの寂しげな森の雰囲気もとっても好きだ。




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# by mt1500funagata | 2018-11-10 22:38 | Trackback | Comments(4)