朝もやの湖に

朝もやの湖に 水晶の舟を浮かべて・・・
って唄が、僕が学生の頃あった。
唄いだしは、あなたのこと想うとすごく胸があつくなるの・・・
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ここ嘉太神ダムに来ると、いつも思い出すフレーズ。

王城寺原の米軍実弾演習の絡みで、集団移転した嘉太神集落。
荒れた人家の跡が点在する中で、一軒だけ手入れされているSさんの別荘の庭。
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ここに彼はいた。
一昨年生まれたツキノワグマのジンタ。
庭の花を眺めていたのか、ひとりで座っていた。
少しの時間、顔を見合わせていたけれど
「そうだっ、写真撮らせてよ」って僕が言っってカメラを向けようとした。
そしたら、恥ずかしがりやの彼は「いや、遠慮しとくよ」って、
顔をそむけながら片手をちょっとあげて静かに後ろの森に戻って行った。

今朝は久しぶりにツキノワグマと会って、良い朝の散歩でした。

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彼女は、かあちゃんグマのハナです。写ってないけど赤ちゃんクマ連れてました。
(ずいぶん前の写真ですけど・・・ね)
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# by mt1500funagata | 2013-06-05 07:05 | Trackback | Comments(0)

やまなし

小さな谷川の底を写した何枚かの写真です。
    六月一日
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「クラムボンはわらったよ。」
「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」
「クラムボンは跳ねてわらったよ。」
「それなら、なぜクラムボンはわらったの。」
「知らない。」
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つうと銀いろの腹をひるがえして、一匹の魚が過ぎて行きました。
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「クラムボンは死んだよ。」
「クラムボンは殺されたよ。」
「クラムボンは死んでしまったよ・・・・・・。」
「殺されたよ。」
「それならなぜ殺された。」
「わからない。」
魚がまたツウと戻って下流のほうへ行きました。
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「クラムボンはわらったよ。」
「わらった。」
にわかにパッと明るくなり、日光の黄金(きん)は夢のように水の中に降って来ました。
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波から来る光の網が、底の白い磐(いわ)の上で美しくゆらゆらのびたりちぢんだりしました。

「お魚はなぜああ行ったり来たりするの。」
「何か悪いことをしているんだよ。とってるんだよ。」
「とってるの。」
「うん。」
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そのお魚がまた上流(かみ)から戻って来ました。
今度はゆっくり落ちついて、ひれも動かさず、ただ水にだけ流されながら・・・。
その影は黒くしずかに底の光の網の上をすべりました。
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「お魚はどこへ行ったの。」
「魚かい。魚はこわいところへ行った。」
「こわいよ。」
「いい、いい、大丈夫だ。心配するな、そら、シロヤシオの花が流れてきた。
  ごらん、きれいだろう。」
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光の網はゆらゆら、のびたりちぢんだり、花びらの影はしずかに砂をすべりました。

前回に続きパクリ、宮沢賢治「やまなし」の一節です。
大人になって宮沢賢治を読み返すと、童話じゃないよなって思います。
会話をしているのは蟹の子供らです。魚を捕ったのはカワセミです。
でも、この物語の中のどこかに自分がいる。
傍観し怯える蟹か?
悪いことをして行ったり来たりしている魚か?
その魚を捕ったカワセミなのか?

クラムボンを殺したのは僕なのか?
「せしうむ」か?
いや、クラムボンこそが僕らのことなのか?


釣竿もって船形山のそこいらへんに行って歩いて来たのですが、「やまなし」を想うと、
なんか、イワナを釣って食べるって気にならなくて、写真だけになっちゃいました。

途中ヌメリツバタケを見つけて喜んだり
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これぞ、ホントの流水麺って、そばを沢水に晒したりして
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「洋風冷やし流水そば」を作って食べて・・・。
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そうそう、キノコソテーもね!

森の中の沢で初夏の一日を過ごしてきたのです。
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ちょっと写真も撮ってきました。
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# by mt1500funagata | 2013-06-01 23:00 | イワナ&沢 | Trackback | Comments(0)

マグノリアの木

霧がじめじめ降っていた。
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何べんも何べんも霧がふっと明るくなりまたうすくらくなりました。
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これはこれ
惑う木立の中ならず
しのびをならう
春の道場

けわしくも
刻むこころの峰々に
いま咲きそむる
マグノリアかも・・・
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ほうのきの下に立っていた子どもが叫びました。
「サンタマリア、マグノリア、
 枝にいっぱいひかるはなんぞ」
別の子どもが叫びました。
「天に飛びたつ銀の鳩」
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マグノリアの木は静寂、マグノリアの木が覚者の善で又私どもの善です。

って、宮沢賢治「マグノリアの木」の一節です。


*マグノリア:モクレン科モクレン属の学名

静寂のなか、タニウツギが艶やかでした。
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# by mt1500funagata | 2013-05-30 07:27 | Trackback | Comments(0)

船形山山開き

5月26日は、船形山の山開き。
エゾハルゼミが、地中から出てきて鳴き始めれば、夏山シーズンの始まり。
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足下には、おとしぶみ。
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残雪にブナの新緑が映える季節。
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山頂のミヤマキンバイは、ずいぶん数が減ったなあ~って思います。
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蛇ケ岳経由で下山。振り返れば船形山頂が。
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蛇ケ岳の雪渓を、お行儀良く一列で帰り道。
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なんか、久しぶりに真面目に登山したってカンジでした。
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# by mt1500funagata | 2013-05-26 22:18 | Trackback | Comments(0)

「木をきる」遊び

木をきる→木を着る→木を切るじゃありません。
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GWにブナ平で見つけた「きぐるみ」遊び。
この前の土曜日には、また見つけて「着て」みました。

木登りなんかと同じように、木と一緒に遊んでるって感覚です。
友達になったって云う感覚、今まで感じたことのない木に対する友達意識に
自分自身驚いています。

上の写真は「カジュアル系」、下の写真は、「モード系」の着こなし、ってカンジですかね?
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フォトグラファーは、アサノ氏です。いいカンジに撮っていただきました。
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# by mt1500funagata | 2013-05-22 21:51 | Trackback | Comments(0)

山懐で昼食を

新緑が眩しい休日は、山にメシでも食べに行きますか?
ってことで、船形山のそこいらへんに行って来ました。
林道をプラプラ歩き内水面水産試験場もこんな風に見えます。
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足下に咲いているこんな花や
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初夏を感じさせるこんな花の写真を撮りながら
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お花畑をぐるっと散歩し
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場所を替えて、山菜採ったり、さかな捕ったり
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ムニエル作ってみたり
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ケトルまで担いでネルドリップでコーヒー入れたりして
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午後にはエゾハルゼミも鳴きはじめて、もう初夏だよわねえ~なんて言いながら
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林道をプラプラ歩いて帰って来ました。

スローな感じの山遊びも、最近なんかいいなぁ~って思います。
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# by mt1500funagata | 2013-05-18 19:55 | 氾濫原 | Trackback | Comments(2)

若畑 幻のブナ林

雨が降る前に・・・

七つ森の少し奥、幻のブナ林へ行って来ました。
ここは、標高100m前後に広がる、学術的にも珍しいブナ林。
そんな低地にブナ林があるらしい、とは知っていましたが、
道路からは見えないし地図にも載っていない幻のブナ林でした。
初めて訪れたのは12年前の冬。
杉の植林地に囲まれて、そこだけ時間にとり残されたような小さな森でした。

迷路のような荒れた植林作業道を歩くことしばし、
そこには樹高20m、直径50~80cmほどのブナが人知れず立っているのです。
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崖のように切れ込む沢が植林作業を拒むように、幾筋も入り組んでいます。
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沢の両岸にはニリンソウのお花畑。

森の中をうろうろ歩き回ると、面白い発見がいくつもあります。
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これは、誰が名づけても「チューの木」でしょう!
他にも「真実の木」、「森のブランコ」「旅に出れなかったもみの木」・・・
思いつくままキャプション遊びを楽しむことができます。

こんな花も咲いていました。
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お昼は「ボンゴレ・ビアンゴ」と「ポロネーゼ」
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コーヒー淹れて、寝転んで、空を見上げれば・・・
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すぐ近くの木では、誰かが忙しそうにドラミングしている音が響いていました。
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きれいで不思議な森。素敵な場所でした。
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# by mt1500funagata | 2013-05-11 15:36 | Trackback | Comments(0)

大森山の亀

早起きして大森山まで朝の散歩。
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一昨日、山開きの行事が行われました。
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里山は新緑が映え、山笑う季節。
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今朝の目的は、亀の子岩。
今は違和感を感じてしまいますが、
百年も経てば今までの亀の子岩のように
風格が出るのでしょうね。
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# by mt1500funagata | 2013-05-10 07:11 | 七つ森界隈 | Trackback | Comments(0)