カテゴリ:野生動物との出会い( 52 )

5月29日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」のスタッフから連絡があった。
水芭蕉を喰いカメラに噛り付いたツキノワグマの動画を番組で使用したいとの内容だった。
放映は翌日30日のモーニングショー。

嘉太神のツキノワグマもついに全国ネットのモーニングショーに登場することになった。
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限られた時間の中では、ほぼ満足できる内容だった。

スタッフとの電話でのやり取りの中で、正しい情報を伝えきれないのであれば協力はしたくない。28日付けで更新した僕のブログ記事(前のページ)の内容を読んでほしいと注文をつけた。
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スタッフは電話口でPCを開き28日付けのブログ記事を読みながら対応してくれた。
・小さな熊鈴やラジオとか従来言われているクマ回避方法は通用しないクマが出現していること
・ツキノワグマは本来肉食で恐ろしい野生動物であること
・専門家のコメントはツキノワグマ研究所の米田理事長のような、実際にフィールドに出ている人にお願いすること・・・等々

スタッフは電話での話しを参考にコーナーの構成を考えると言った。

クマよけ鈴2つつけてもクマ被害に遭った事例を冒頭に持ってきて、
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クマよけ鈴の効果の相対する2つの意見を並べたりして、人間を恐れない新世代のクマに対する正しい向き合いかた(回避法)などを確立しなければいけない、という形で締めくくっていた。

10分弱のコーナーで伝える情報としては、このくらいが限界じゃないかと思う。
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小さなお鈴で身を隠してくれる木の実を食べてる森のクマさん、って誤解を招くような内容でなかったことに安心した。




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by mt1500funagata | 2017-05-30 23:13 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(4)

5月28日、フジテレビ報道局から連絡があった。
水芭蕉を喰いカメラに噛り付いたツキノワグマの動画を夕方の全国ニュースで使用したいとの内容だった。
放映は当日28日の17:30からのFNNニュース。

嘉太神のツキノワグマもついに全国ネットで登場することになった。
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でも、内容はガッカリ、、、動画を提供したことを後悔した。
ツキノワグマのことを正しく伝え正しい情報で注意喚起を促しツキノワグマと人間の「無駄な」衝突を避けるための報道であると思っていたけれど、違っていた。

数件の目撃情報と、先日秋田で起こった死亡事故を取り上げ、それでもタケノコ採りに向かう人たちがインタビューに答えていた。
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こんな子供だましみたいな鈴で遭遇を避けられると誤解を与えてしまう。

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もともと肉食ではない???
ツキノワグマは食肉目に分類される動物で、歯の構造や腸の構造で肉食であることは明らか。
捕食するのに俊敏さでかなわないから、植物性の食物で補っているだけなんじゃないの?
人間が簡単に捕食できる動物だと学習したツキノワグマが連続して被害をもたらした昨年の秋田(十和利山)の事件を思い出してみたらいい。

まったくクマのことを知らない人が観たら、
「木の実が好きな森のクマさんに出会わないように、小さなお鈴をつけて歩きましょうね!」
って、誤解されかねない。そんな内容だった。
ツキノワグマを闇雲に恐れる必要はないけれど、それは正しい知識と対策が必要なのだと思っている。


ツキノワグマは、恐ろしい動物です。
本来ならば「肉」を喰いたい。
死んだカモシカの肉も喰う、ほかのケモノにちょっかい出されないよう持ち去って占有する。

4月16日に死亡し4月21日にツキノワグマに持ち去られたカモシカ。
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4月16日 大和町嘉太神林道。カモシカは当日に死亡したと思われる。
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4月22日朝、同じ場所。カモシカはわずかな毛を地面に残し消失した。

死体のそばに設置した無人センサーカメラが記録した動画を公開します。

4月21日朝から22日朝までの24時間を約4分にまとめた動画で、スタートから約1分10秒後にツキノワグマが現れます。
▼▼▼ 閲覧注意 ▼▼▼
カモシカの死骸を喰いに来るテン・タヌキ・キツネ・ツキノワグマが映っています。
骨が露わになった死骸の映像など、苦手な方はご遠慮ください。


これが、「見えざる野生」の一端。
キツネがタヌキに威嚇されていた時間・・・僕は会社帰りにホームセンターで買い物していた。
ツキノワグマがカモシカの死骸に噛り付いていた時間・・・僕は帰宅して夕飯を食べていた。
僕らが日常の生活を送っているその瞬間にも、人間の目の届かない森で繰り広げられる野生の営みである。

関連記事:「船形山麓 愛でる自然・見えざる野生」


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by mt1500funagata | 2017-05-28 23:23 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(2)

5月12日夕方、「FNN仙台放送みんなのニュース」の中で、嘉太神のミズバショウを喰うツキノワグマが放映されました。
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ミヤテレ、NHKに続き3局目で、このツキノワグマもすっかり有名熊になりました。全国ネットのメジャーデビューもそろそろでしょうか?

と言うわけで、テレビの放映も一段落ついたのでオリジナル版の公開です。
先の記事で書いたとおり、ここ嘉太神のミズバショウ群生地に冬眠明けのツキノワグマが毎年現れることは、長年の観察で知っていたのです。

関連記事:「ツキノワグマがミズバショウを喰いに来た」
http://bunatayori.exblog.jp/26581660/

来るのがわかっていて見ることが出来ないのは悔しい。
どーしても見たい!

知り合いのツキノワグマ研究者から野生動物監視用センサーカメラは、驚くような高額なものではないと聞き、早速購入して3月18日から例年特に良く食われている場所での監視を開始した。
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喰いに来るのは3月末から4月初旬と言うことはわかっていたけれど、ミズバショウが蕾の時なのか?花が咲いてからなのか?とか分らない部分を解明したかった。

ツキノワグマが現れる前には、ほかの動物たちが記録されていた。

リス(3月19日)イノシシ①(3月21日)ウサギ(3月30日)イノシシ②(4月1日)イノシシ③(4月3日)
(20秒×5ファイルを1分6秒に編集)


そして4月14日の朝、何度目かの点検に行った朝、ミズバショウは喰い散らかされていた。
ヤツは現れた!
でも、木にバンドで取り付けていた筈のカメラがない!
こりゃ~盗まれたな・・・と思った。
近づくと木の下にカメラが落っこちていた。
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この時点では何故カメラが落ちたのか?分らなかった。
すぐにその場でモニターチェックした僕は身体が震えた。

これほど上手く撮影できているとは思ってもいなかったのだ。
しかも明るい時間帯でカラー撮影できていたのだからなおさらだ。

それでは、オリジナル版を御覧下さい。

ミズバショウを喰うツキノワグマ (2分47秒)
4月10日16:55~、11日10:41~


美味そうに喰ってるように見えませんか?
冬眠(正確には冬ごもり)明けに腸内に溜まった宿便を出す為に下剤代わりに喰うものだと言われていて、僕もそう思っていた。
でも、違うんじゃないかなあ?美味そうに喰ってるよ!

近くには糞があったけれど、きれいな薄緑色でミズバショウだけの排泄で宿便みたいなものは混ざっていない。
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10日と下の14日、16日のクマは別個体だと思うけれど、14日と16日は同一個体だと思われる。エサとして喰ってるから何回も喰いにくるのではないだろうか?

尾瀬とかでも大きくなったミズバショウの実を喰いに来るツキノワグマは有名だし、youtubeにもアップされている。やっぱ、下剤としてって言うのは違うと思う。(専門家の方からコメントもらえないかなあ?)


SDカードと電池を交換し、カメラの位置を少し変えて監視を続けていたら、今度は夜に喰いに来たツキノワグマが記録されていた。
10日に記録されたクマとは別個体だと思う。


ミズバショウを喰うツキノワグマ② (1分23秒)
4月14日18:52~、22:27~



ミズバショウを喰うツキノワグマ③ (1分44秒)
4月16日21:39~



センサーカメラ・・・またひとつ面白い道具を手に入れた。

次回動画予告:「見えざる野生!カモシカの死体消失前後24時間」
乞うご期待!


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by mt1500funagata | 2017-05-12 23:16 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(2)

船形山のツキノワグマが今度はNHKのテレビ出演!
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5月9日、NHKローカル番組「てれまさむね」のワンコーナーで、僕が撮影したミズバショウを喰いに来たツキノワグマやカモシカの死体を持ち去ったツキノワグマが取り上げられました。
僕も少し映っています。

放送予定をお知らせすることが間に合いませんでしたが、便利な世の中になったものです。

NHK NEWS WEB↓↓↓から視聴することが出来ます。

http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20170509/5988981.html

関連記事:「船形山麓 愛でる自然・見えざる野生」
http://bunatayori.exblog.jp/26606142/

テレビ放送の予定があったので、ミズバショウを喰うクマやカモシカの死体を持ち去るクマのオリジナル動画の公開を控えていましたが、これで公開可能となりました。準備しますので、乞うご期待!

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先月放送されたミヤテレの映像は↓こちら↓(PCのみ、スマホNG?)
http://www.mmt-tv.co.jp/cgi-bin/news/news.cgi?movie=news_23275731.wvx



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by mt1500funagata | 2017-05-10 05:13 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(0)

アナグマのポートレート

無駄に早起きした新緑の季節の早朝は、森を歩き回るのにはうってつけだと、いつも僕は思っている。
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七つ森辺りの森も生まれたての緑が瑞々しく輝き美しくなる。

日の出の時間が早くなって、午前4時を過ぎれば窓から見える空は薄く青味がかり、刻一刻とその青は深みを増してくる。
そんな空を窓際で眺めていれば、じっとしていられなくなる。

森へ行ってみよう。ツキノワグマやカモシカと会えるかもしれない。

僕はそう思うとジャケットを羽織り、なにか楽しい出会いがありそうな期待に胸を膨らませてジムニーのエンジンをかける。

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アナグマと会った。
彼は(たぶん若いオス)道路わきの側溝から顔を出し、僕の運転するジムニーが近づいて来るのを見ていた。
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車が止まったのを見て、アナグマの彼は歩き始めた。走って逃げるようなことはなく、後ろから僕がソロソロと付いて来るのを気にしていないのか、時たま下半身を地面にこすり付けて臭い付けをしながら歩いている。

50m近く一緒に歩いただろうか?短い時間だったけれど、一定の距離を保ちながら僕らは同じ道を歩いた。

彼は森へ帰る間際にポートレートを撮影するのにちょうどいい場所で僕をちらりと見て立ち止まりポーズを取った。
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 5mも離れていない。

一昨日は山の上から見渡す森に住まう動物たちの姿を想像していたけれど、今朝は森に住まう動物と同じ場所で同じ時間を共有した。

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山や森、僕ら里に住むニンゲンにとっては、いくら山が好き森が好きって言ってもレジャーの場でしかない。彼らはここで生きている。
僅かな時間でも同じ場所で同じ空気で呼吸をすると、つくづくそう思えてくる。




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by mt1500funagata | 2017-05-02 23:32 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(0)

今日はNHKの取材班と一緒。
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近いうちにNHKにも出るよ。
放送日は近日中ってことで未定ですが、はっきりしたらご案内しますね!


<< 第一章 愛でる自然 >>

星野道夫は言った。
自然には二つの自然があって、ひとつは僕らが目にすることの出来る自然。
もう一つは、僕らが目にすることが出来ない自然というか野生の営み。
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名前もなければ道もない山の北斜面一杯に咲き誇る春の花。
訪れる人はほとんどいない。
もし僕らがこの時期にここへ来なかったとしたら、見渡す限りに広がるこのお花畑は誰の目にも触れず、花を落として夏を迎え秋になり、そして雪に埋もれて行くのだろう。

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遊歩道が整備された里山や花壇に咲く花と違って誰にも見てもらえない花たち。
誰に見せる訳でもないのに、こんな可憐な花を咲かせる。
そんな場所が僕は好きだねえ。

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広い湿原のミズバショウを見るために、これまた道のない尾根を行く。
もう少し回り込んで尾根から湿地へと下りるつもりだったけど、やめた。

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クマがいた。
この広い湿原に来る度にツキノワグマの足跡は残雪の上に見ていた。

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でも、ここで実際にクマを見たのは初めて。
距離は70~80m、クマは僕らに気づいておらず一心にミズバショウを食べていた。

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僕も安心して見通しの良い場所に移動したりして、クマの食事風景を眺めていることが出来た。

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最初にクマを見つけたのは12時35分、クマが森へ帰って行ったのが13時08分。
30分以上に渡ってツキノワグマを眺めていたことになる。

周りにはイワウチワの花が咲き、木々の緑は生まれたてのように瑞々しく、春の日差しは暖かく身体を包んでくれる。小高い尾根の上から眺める自然と野生。
とっても良い時間を過ごすことが出来た。

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多くの人が訪れる七つ森、たんがら森と鎌倉山にはさまれた通称ムーミン谷。
ニリンソウは最盛期を迎えていた。

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こうして、ツキノワグマを観察し花を愛でる。
そんな一日を過ごして来た。


<< 第二章 見えざる野生 >>

船形山麓 嘉太神林道

先週の日曜日の夕方、カモシカの死体を見つけた。
*この件は県の自然保護課へ報告済み。特別天然記念物であるカモシカは死体を見つけた場合、正規ルートとしては発見者が市町村の教育委員会に報告する。そして県から国へ特別天然記念物の遺失届を提出することになる。

ここでは、僕らが日常の生活をしている時、あるいは眠っている時にも野生の営みは行われている。
センサーカメラをセットしていた。

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テンが喰いに来る。

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キツネもやって来た。

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タヌキは集団でやって来た。

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イノシシも様子を伺いに来たようだ。

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タヌキに追い払われるキツネ。
この戦いはタヌキに分があったようだ。タヌキが去った後にキツネが喰っていた。

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ツキノワグマはあとからやって来て、周りのタヌキたちは黙ってみているだけ。
ツキノワグマはカモシカの肋骨をバリバリと喰い、そして自分のものだと周りのタヌキたちに誇示するようにカモシカの首根っこを咥えて山の斜面を登り持ち去った。

おそらく4月16日に死んだと思われる嘉太神林道脇のカモシカ。
僕らが日常の生活をしている時間あるいは眠っている時間の中での野性の営みによって、4月22日には地面に毛を僅かに残すだけになった。
山の中で死んだカモシカは山のケモノたちの手によって一週間で消失した。

僕らが直接目にすることの出来ない、見えざる野生である。

====
全て動画撮影ですが、訳あって公開は先送りです。

=====5月28日 追記====
動画公開しました

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by mt1500funagata | 2017-04-22 22:35 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(2)

日テレNEWS24

ミズバショウを喰うツキノワグマ
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前記事でテレビ放映のお知らせを致しましたが、他県の方や見逃した方は下記の「日テレNEWS24」から御覧になれます。
(スマホでは再生できないかも知れません。PCだけかな?)
http://www.mmt-tv.co.jp/cgi-bin/news/news.cgi?movie=news_23275731.wvx



僕の撮影したオリジナル動画は、まだ公開できない事情があります。
昼間1本、夜間2本ありますが、もう暫くお待ち下さい。


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by mt1500funagata | 2017-04-18 22:04 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(4)

船形山の麓、嘉太神地区

ミズバショウ 4月5日
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ミズバショウ 4月8日
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ミズバショウ 4月12日
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ミズバショウ 4月12日
ツキノワグマに喰われていた
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ツキノワグマがミズバショウを喰ったのは4月10日午後5時前後。

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毎年、ヤツは冬ごもりから目覚めたら、ここのミズバショウを喰いに来る。
昨年は3月27日から4月2日の間に来ていたことを僕は知っていた。

僕はミズバショウを喰うツキノワグマの仕草をどうしても見てみたいと思った。

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カイシャインであり自由人ではない僕の自由な時間は限られている。
一日中ここで見張っている訳には行かない。

どーしても見たい・・・
キカイに頼った。


4月10日午後4時55分
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センサーカメラはミズバショウを喰いに来たツキノワグマを捉えていた。

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翌4月11日午前10時41分
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再び現れたツキノワグマは据え付けていたカメラを齧り地面に落としやがった。


4月12日の早朝、点検に行った僕が見たのはツキノワグマに喰われたミズバショウの株と齧られ落とされたセンサーカメラだった。

カメラが無事で良かった。

動画撮影ですが、とある事情により動画の公開は来週になりそうです。
乞ご期待!


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by mt1500funagata | 2017-04-13 22:41 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(2)

イノシシ柵の内側で

七つ森、大森山の麓。
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イノシシ柵の「内側」で、ウリ坊が4匹。
あちゃー!カメラ忘れた!ポケットに入っていたスマホで撮影。

大和町でも広範囲に渡って山沿いにイノシシ除けの柵が張り巡らされている。

もちろん「内側」にいたイノシシは何度も見ているけれど、証拠写真が撮れたのは初めてのことだった。
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さて?奴らはどうやってこの柵を越えて帰るのだろう?と思って観察をしていた僕の脇に子どもを乗せた車が停車し、窓を開けて子どもが「イノちゃーん!!!」って大きな声で叫んだ。
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すると奴らは柵の「内側」を柵がヤブに覆われてこちら側からは見えなくなっているあたりめがけて柵に沿って疾走して行った。

きっと奴らは、道路から点検しただけでは分らない秘密の通路を作っているんだろう。まあ、全く柵がないのから比べれば効果はあるのだろう・・・と思いますけど。

でも柵から侵入してくる一部のイノシシよりも、通行禁止の林道の柵をこじ開けて車を乗り入れたり、山の麓に粗大ゴミを不法投棄する一部のニンゲンのほうが性質が悪いと思う。


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by mt1500funagata | 2016-10-12 21:58 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(0)

先般の記事で取り上げた、片腕のツキノワグマ。
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http://bunatayori.exblog.jp/25952261/
写真だけでなく動画も撮影していましたが、とある事情によって公開を先送りしていました。この度やっと公開することができるようになりました。

めてやってみた動画の編集。カットをつなげてBGMを入れる程度が今の僕には精一杯だったけれど、毎日のように再生し眺めていると愛おしさが湧いてくる。
一部のツキノワグマの研究者や観察者にはファイルを送っていて、皆さんの見立てでは、この片腕のツキノワグマは2歳半から3歳半。人間の年令で言うと中学生くらい。

そんな片腕のクマの動画を観ながら過ごしていたある日、僕と同い年の写真家からメールが届いた。
今年の3月に「第5回 田淵行男賞」を受賞した「ツキノワグマ---21世紀の野生」のうち数点が「山と渓谷10月号」に掲載されたと言う。
僕はすぐに書店へと向かった。
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写真家の名前は澤井俊彦。
過去に「第5回ナショナルジオグラフィック日本版写真コンテスト」で国内優秀賞を受賞しており、現在は北アルプスを中心にツキノワグマの観察と撮影に取り組んでいる。

中でも目を見張ったのが下の写真「闇夜の宴」
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見開きに掲載された一枚の写真の中に7頭のツキノワグマと沢山のタヌキ・キツネ・アナグマが暗闇の中でうごめいている。
本人によれば、到着した時には数えられただけで、ツキノワグマ9頭、タヌキ・アナグマ計12頭、キツネ3頭までは確認したらしい。
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到着時は闇の中から動物たちの「阿鼻叫喚」が響き渡り、クルマのハイビームに浮かび上がった紅葉の森には動物たちがひしめいていて、まるでおとぎ話のような光景だったんです。(澤井氏からのメールより抜粋)
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これらの写真を見た友人たちは口を揃えてこう言った。
*20枚組の写真を全部見たい。*仙台でも写真展やって欲しい。*写真集は出版しないのかしら?
僕も全く同感である。

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片腕のツキノワグマの動画は↓↓↓こちら。
最接近での距離は16m、僕らの間を隔てるものは何もなかった。



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by mt1500funagata | 2016-09-29 12:03 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(4)