もう14年になる・・・
「船形山のブナを守る会」が体験林業で不成績造林地の除伐間伐をし、船形山山頂避難小屋の薪ストーブの燃料としての薪を作って担ぎ上げる活動。
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この写真は平成17年10月7日(2回目の薪荷揚げ山行)の僕とKさん。トーゼンの事ながら二人とも今より12才若い。山頂の小屋が新築されて以来、管理人を委嘱されていた僕ら二人は毎年欠かさずに参加している訳で、14年間10月第一日曜日は薪を担いで船形山の山頂に登っているってこと。

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今年は天候にも恵まれ39人の参加者が集まった。

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ブナの紅葉を見ながらの登り道で、「このコースってこんなに急だったっけ???」とか「なんだか登りが長く感じるなあ~」って言う声がチラホラと聞こえるようになった。
いや!急になったり長くなった訳では決してない、キツく感じる年齢になってしまったということなのだろう。

それでもみんな重い薪を背負って登る。

僕らが薪を荷揚げしようとなった理由のひとつに以下のような事があった。
・・・薪ストーブはあるのに燃料の薪がなかったら、小屋周辺の灌木類が燃やされてしまったり、甚だしい場合は小屋の板をはがしてストーブで燃やすという事例が別な山小屋で実際に起きたりしていた。このような事案が起こらないように薪を十分に補充しておく事が必要なのではないだろうか・・・

紅葉の船形山を楽しみたい!それは勿論だけれど、楽しませてもらっている船形山に対してお返しをしたいって気持ちが根本にあるわけですね。だから重い薪を背負って登る。

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年々、担ぐ薪の量は減って来た。15年目を迎える来年あたりが会としての節目になるかもしれない。

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紅葉の山並みの上の空をアマツバメとイワツバメが自由自在に飛び回っていた。

僕はアマツバメの飛翔する姿を見るのが好きだ。紅葉の山並みには申し訳ないけれど、紅葉を綺麗に撮影することよりもアマツバメをカッコよく撮影するほうに興味はシフトした。

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””この大空に翼を広げ飛んで行きたいよ 悲しみのない自由な空へ・・・””
ヒューン・ヒューンってカッコよく自由に飛んでいるように見えるけれど、アマツバメはこれからの渡りに必要な体力を付けるため必死でエサとなる虫を獲っている訳で、実は僕らよりずっと大変で自由ではないのかも知れない。
でも飛んでいる姿はカッコいいと思う。

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下山途中、升沢小屋に寄ってバイオトイレのし尿オガクズを手分けして担ぎ下してもらった。
小屋の管理人である僕がメンテの度に担ぎ下すことも可能ではあるけれど、参加者が手分けして担ぎ下すことに意味がある。
一年間乾燥させれば臭いもなくなるし、一人一人が背負う量も大したことはない。

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し尿を担ぐってことは、自分のレジャーのために消費する登山から一歩踏み込むってことなんじゃあないかな?って思っている。皆さんもそう思うから進んでし尿を担ぐんじゃないかな?
僕もほかの山に行ったら登山客として登山を楽しむ。今回の皆さんもそうだろう。でも地元の山で一歩踏み込んだ登山を経験していれば登山客として訪れた山に対しても少し違った想いで向き合えるような気がする。

14年間も毎年同じ時期に薪を担いで登り、し尿を担いで下ればいろんなことを思うようになるものですね。


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*今回一緒に薪を担いだ「もときちさん」のブログ記事は↓↓↓コチラ↓
「薪の荷揚げ」「屎尿下ろし」 船形山のブナを守る会:http://tabilogue2.exblog.jp/25782404/
*今回一緒に薪を担いだ「くまぷーさん」のブログ記事は↓↓↓コチラ↓
くまぷーの山遊記:https://kumapuu.com/


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by mt1500funagata | 2017-10-01 20:58 | ブナの会行事 | Trackback | Comments(6)

船形山のブナを守る会、夏の恒例行事「ブナの森作品展」が始まりました。
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ブナの森をテーマにした作品が展示されています。

山好きな人たちの趣味の作品と御思いでしょうーが・・・
ブナの会のオヤブンは、県の美術協会だか芸術協会だかの審査員などもつとめるゲージュツ家(チョーコク家)でもある訳です。

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以前、オヤブンのアトリエに遊びに行ったとき僕は尋ねた。
「テキトーに鉄板や鉄骨切ってテキトーに溶接して、仕上がった形のイメージで作品名を決めるのですか?」
怒られた。
「ばか者!作品のイメージが最初に有って、デッサンして、それを形にして行くのだ!」

ふーん?そーなんだ。ゲージュツって、そういうものなのですね。
やっぱり僕はゲージュツ家にはなれないなーって思った。

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大崎市古川 市民ギャラリー「緒絶の館」(クリックで地図表示)
開催日程:8月21日~27日 
開催時間:10:00~17:00(最終日15:00まで)

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イノシシの大家族の動画です。(8月20日夕方撮影)
前記事写真の11匹の家族、いつ行ってもそこいらへんをウロウロしてる。

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船形山のブナを守る会に興味がある、もしくは参加してみたいと思われる方は、
mt1500funagataアットマークyahoo.co.jp
大和町チバまでご連絡ください。案内をお送りします。
お名前と大まかなお住まい年齢を記載してください。
(ハンドルネームのみの場合は返信いたしません)




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by mt1500funagata | 2017-08-22 07:47 | ブナの会行事 | Trackback | Comments(0)

6月18日は「船形山のブナを守る会」初夏の観察会。
今回は少し趣向を変えて栗駒へ。
遠く大阪からやってきてくれた方や初めて参加してくれた方2名を含め25名が集まった。
ブナの会の行事には事前申し込みとか面倒くさいことは必要ないので、その時にならなければ何人集まるかはわからない。その日の朝の気分で来るも来ないも自由。
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懇意にしている「栗駒の自然を守る会」の副会長S氏の案内で、世界谷地からクロベの森へと向かった。

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栗駒山と言えばイワカガミ平や須川温泉を起点とした登山道の印象が強いけれど、ブナの会が目的とするのは次の世代へ残したい自然を見ること触れること感じること。

ブナの会がこうして観察会を行うのは、ありのままの自然に触れて「いいなあ~!この自然をこのままの姿で残すことが出来ればいいなあ~!」って感じてもらえるような入口に案内すること。
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栗駒も船形と同様に森へ入ればブナやミズナラ、クロベの大木を多く見ることが出来る。

理屈ではなくて、この森は「いいなあ~!」、この森がなくなるのは「イヤだなあ~」って強く想うことが自然保護の第一歩。
人間は何かにつけて理由を探したがるけれど、「いいなあ~」とか「イヤだなあ~」って思うからってのが理由と言うのも面白い。
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2002年6月、ブナの会では最近本格着工に向けての動きが取りざたされている「筒砂子ダム」の建設中止を求めて、宮城県庁を訪ね当時の浅野知事に要望書を提出した。正式の要望書なので反対する理由は何項目か具体的に示したけれど、提出後の記者会見での記者とブナの会の小関代表とのやり取りは面白かった。

記者:「建設予定地周辺には、残さなければならない貴重な動物や植物があるのですか?」
・・・自然保護団体が建設反対を表明するのだから記者の質問はもっともでしょう・・・
小関代表:「べつにいないんでない」(特に存在しないと思います)
記者:「えっ?! では、自然保護団体として反対する理由は何ですか?」
小関代表:「筒砂子川あたりの森がなくなるのはイヤなんだね」
記者:「えっ!?」

後ろのほうで見守っていた僕は吹き出しそうになった。
理由が「イヤ」だからって、小関さんらしいなあ!しかも記者会見で言う?
もちろん、このやり取りは記事にはならなかった。

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ブナの森を歩き、クロベの森へ。

目を見張るばかりのクロベの巨木が並んでいる。

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栗駒山の麓にあるクロベの森、その中でひときわ存在感を示す「千年クロベ」。
僕は千年クロベを初めて見た。
「いいねえ~!」見に来てよかった!
そして、このクロベがあと何百年も千年もこのままの存在であり続けて欲しい、この森がなくなるのはイヤだなあ~って強く思った。

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船形山のブナの森をはじめ、今残されている自然環境が破壊されるのは「イヤだなあ~!」って思う方、ブナの森は「いいなあ~!」って思う方、ブナの会の行事に参加してみませんか?
ご連絡をいただければ、ご案内をお届けします。入会資格は「ブナを想う人」。入会金、会費、会則ありません。
連絡先:mt1500funagataアットマークyahoo.co.jp  チバまで
(アットマークは@です。お名前、大まかな住所、年齢をお願いします。ハンドルネームのみは不可です)


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by mt1500funagata | 2017-06-19 22:52 | ブナの会行事 | Trackback | Comments(0)

ブナの会で後白鬚山へ

船形山のブナを守る会、新緑のブナ観察会で後白鬚山へ
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小雨模様の天気の中、19名の会員が参加した。
こんな日は新緑のブナの森を歩き回るのにはうってつけだ。

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ブナの森は、雨が降るととりわけ生き生きとして鮮やかに美しくなる。

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ブナの葉は表面の細かな産毛に微小な水滴を貯えて、それが気化して霧になり薄い銀色のレースを纏ったような幻想的な風景を描き出す。

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そして、タムシバはそのとがった花びらの先から水晶のようなしずくをしたたらせる。

こんな良い天気の日に森へ行かないのはもったいない。

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夏道を少し外して雪堤に乗る。

後白鬚山から南へ伸びる、この尾根を歩くことが今日の目的。
ブナの会は山岳会ではないので、登山よりブナの森を「見る」こと「感じる」ことが大切なのである。

今日のチーフリーダーは「仙台のブナ林と水・自然を守る会」のSさん。

今はこうしてブナの観察会でゆっくりブナを見ながらの山歩きが出来るけれど、昭和の終わり頃から平成の初め頃までは、Sさんたちにとってここは戦いの場であった。

昭和35年頃から始まった「拡大造林計画」は後白鬚山も例外ではなく大規模伐採とスギの造林が大々的に行われ、造林地ではササを枯らすために大量の除草剤が散布された。
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仙台市の水源、大倉ダム上流である後白鬚山周辺でのデゾレート散布は5年間で1万6千キログラム。ダムの水源はベトナム戦争の枯れ葉作戦で使用された塩素系化合物、ダイオキシン発生の恐れがある除草剤で汚染されていたのである。

後白鬚山の南西斜面に当たる赤倉沢では、1995年9月土石流が「災害から国土を守る」はずの砂防ダムをジャンプ台として、赤倉橋を破壊した。
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破壊された橋は現在も下流700mの大倉沢に巨大な鉄くずとなって放置されている。
山地崩壊の要因は①ブナ伐採による保水力の低下②砂防ダム建設による地下水位の上昇③林道工事による山腹崩壊、などである。

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インターネットのブログやヤマ●コなどで後白鬚山やこの尾根の情報が多く見ることが出来るけれど、一時は絶滅の危機に瀕していたという過去、このブナ林を守りたいと熱く想っていた人たちがいたことに触れているものはほとんどない。

仙台ブナの会のリーダーで信頼の厚かった元国会議員のSさん、地道に通信を発行していた事務局長のAさん、もうこの世の人ではない。
忘れてはいけない。
こんな人たちがこの後白鬚山のブナの森を守ろうとしていたことを。

だから、当時若手として活動していたSさんこそが今日の観察会のリーダーに相応しい。

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広い雪堤の尾根は白くかすんだガスに行く先が覆われて、どこまでも続く回廊のように思えた。

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昨年、一昨年と僕らがテント泊した辺りの雪堤も例年以上の残雪量で高い雪の崖のようになっていた。


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関連記事:「後白鬚山のブナ林で・・・」(2015年5月)
http://bunatayori.exblog.jp/24036821/

関連記事:「後白鬚山のブナに抱かれて」(2016年5月)
http://bunatayori.exblog.jp/25566189/




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by mt1500funagata | 2017-05-14 23:15 | ブナの会行事 | Trackback | Comments(0)

「船形山のブナを守る会」早春の観察会は北泉ケ岳。
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20名の会員が集った。

僕はチーフリーダーとして先頭を歩く。
昨年よりはるかに残雪は多いけれど、さすがは仙台市民の山「泉ケ岳」。
先週は新雪でラッセルに苦労した道もよく踏み固められて、夏道よりも歩きやすくなっていた。

ブナの会は山岳会ではなく今回も自然観察会な訳で、ひたすらピークを目指し登山するものではない。
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「四本桂」と表記される三叉路から北泉への道上にある大木の前で、K先生から
「この木はカツラではありません。シナノキです」との解説。
カツラとシナノキを間違えて命名したのだろうとの事。カツラもシナノキも水を好む樹木と言うのは同じだけれど、カツラは動く水が好き・・・だから沢沿いに多く見られる。シナノキは動かない水が好き・・・だから、ここ「四本桂」の辺りの夏道は泥道になっている。・・・云々・・・勉強になります。

間違えてこの地を「四本桂」と命名し、その地名が定着したことは、コロンブスがアメリカ大陸を発見したときにインドと勘違いして先住民を「インディオス(インド人の意)」と呼んだ以降、アメリカ先住民をインディアンと呼ぶようになったって言うエピソードを僕は連想した。

この地が「四本桂」と命名されたのは昭和25年のこと。
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泉ケ岳から三峰山、後白鬚分岐まで(長倉尾根)の登山道を開発した当時の記録が残っている。
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北泉道上の先に命名せる「四本桂」・・・・
間違えちゃった、、、

この記録を残した五百城さん達はコロンブスと同じ。
生えている木が「カツラ」なのか「シナノキ」なのかは植物分類の上で大切なことだけれど、登山道を開発した先人がつけた地名なのだから、ここは「四本桂」と言う地名で間違いないのである。


そんなこんなで、山頂手前
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仙台の某有名山岳会の名前が明記されている凍った赤布の束が放置されていた。
森林管理署から森林パトロールを委託されている僕らは、マークとして用をなさないこの束を忘れものであったとしても国有林内に放置されたゴミとして回収処分せざるを得ない。回収してきました。

昼食時には展望があった山頂付近も、あっと言う間にガスに覆われ始めた。
気温も下がり行動予定は短縮、ガスに包まれた林間をのんびり下山することに方向転換。

地名「四本桂」の由来となったであろうシナノキ
北から一本目
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二本目
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三本目
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四本目
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おそらく、南北に並ぶこの四本だろう。
この西側にあるのも数えれば、目立つので計8本、細いのも含めれば10本以上のシナノキが確認された。ちなみにカツラはなし。


泉ケ岳との三叉路まで普通に下り、その先は水神までバリエーションの下山ルートを辿った。
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締まった豊富な積雪だからこそ歩けるルート。
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泉ケ岳三叉路からの下山中ですよ!
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繰り返しますが・・・泉ケ岳三叉路からの下山途中です。(と言っても↑この写真は積雪量を伝えるための1コマ)

やっぱり、積雪期は一般ルートよりも地図見て面白そうなルートを探すのが楽しい。

*地形図を良く見ればどのルートかは想像できるでしょう。ルートを見いだせない人は状況の変化にも対応できないってことですから、ルート図は当然載せませんし、もし後から同じルートを歩いたとしても、赤線でなぞったルート図なんぞは得意になってブログとかに載せないで下さいね!面白く無くなるから。


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by mt1500funagata | 2017-03-26 20:31 | ブナの会行事 | Trackback | Comments(2)

ブナの会で雪の薬来山へ

船形山のブナを守る会、新年の顔合わせ山行で薬来山。
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ここ数日の寒波で積雪に包まれた。

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コアメンバー20名が集まった。寒さや雪などお構いなし!と言うより、皆さんこの雪を待っていたようだ。

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やっぱ、せっかくの冬なんだから雪を掻き分けラッセルするのが冬の季節の登山の楽しみでしょう!・・・ひとりだったら泣きたくなるけど・・・

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薬来山では小規模なブナ林でさえも町指定の天然記念物となる。
でも、この近辺だけにブナが生えているって訳ではない。この近辺のブナだけが伐採を免れたってことに過ぎない。

現在、薬来山ではナラ枯れの原因となる「カシノナガキクイムシ」の調査が行われている。(下の2枚の写真は昨年暮れに撮影)
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雑木林の中に点々と枯れたナラの木を見つけることはありませんか?
カシノナガキクイムシは、偵察隊が「これだ」と思うナラの老木に目を付けたら、その木に集まるようにある種のフェロモンを出す。そして沢山の仲間を呼んで一本の木に集中攻撃をかけるのだそうだ。だからナラ枯れは一帯に広がるのではなく、点々と広がる。
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「かしながホイホイ」シートに集まるカシノナガキクイムシで発生の予察調査をする。木に巻きつけられたピンクのテープは調査のための大切なもので、ピンクテープには色々な意味があって、闇雲に道導として付けられたものだけではないと言うことを知らなければならない。

参加者の中には営林の専門家もいるので、こんな話しを聞けるのもブナの会の山行ならではのこと。

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南峯社殿は雪に覆われて

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山姥様も首だけ雪の上に出てた。

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それほど標高の高くない薬来山は積雪量が安定しない。同じ時期でも社殿の屋根が全く雪の下と云う事もあれば、社殿の前に立って鈴をならし参拝することが出来ることもある。

山に積もる雪は僕らの生活と深い関わりを持っているってことも知らなくてはいけないだろう。
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山頂付近からは大崎平野を一望にすることが出来るけれど、この広大な平野の水田を潤しているのは山に積もる雪。
東北の一大水田地帯である大崎耕土は現在「世界農業遺産」として申請中で現在一次審査を通過したところにある。
山に積もる雪がなければ、この水田農業システムも機能しなくなるって訳。

山頂からの眺めをただ眺めるだけでなく、踏みしめている雪と眼下に広がる景色との関わり合いを考える。

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これが船形山のブナを守る会の山行なのである。


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by mt1500funagata | 2017-01-15 23:11 | ブナの会行事 | Trackback | Comments(0)

13年目になる「船形山のブナを守る会」による山頂避難小屋へ薪の荷上げ。
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21名の会員が分担して軽トラック1台分の薪を担いだ。
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13年前からは僕を始め全員が確実に13歳年を取っている訳で、一人が担ぐ量も確実に少なくなっている。そろそろパワーのある若い人たちの新しい力も必要だなあって感じている。
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薪作りや荷揚げ、僕らが出来なくなったらどうなるんだろう?って思いも少しずつ出始めた。登山口に薪を置いて、登山者に一本でも二本でも協力をお願いするっていう岩手山みたいな方法も考えなければならないかも知れない。
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思い荷物を背負っての急登は応える。

6~7年前だろうか?この道を体重60kgの人を背負って担ぎ降ろしたことがある。
ガスった山頂で倒れた人がいて、ヘリによる救助も無理な状況でその場に居合わせたブナの会メンバー6人が交代でオンブして、小荒沢林道の小滝橋まで(その時は橋の改修で大滝キャンプ場まで車の乗り入れが出来なかった)担ぎ降ろしたのである。後日聞いた話では、心筋梗塞(軽度)だったそうで翌日の手術で今は回復しているとのことだった。
今は、あの時よくここをオンブして下山したよなあ~って思う。
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こんな手作りの杖のほうが、ショップや雑誌で取り上げられるような最新のストックよりも味がある。(と思う)僕のは右から2番目。細いけれど年輪を数えれば22年もの。自然に出来た模様が自慢だ。
開山神社の石碑は御来光岩の根っこ。平安時代より山岳信仰されていたいたけれど、鎌倉時代に故あって山止めされた。江戸時代になって山止めは解禁となり、再び開山されたことを記念してここへ開山神社を祀ったということらしい。
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前船形山、鏡ケ池あたりの紅葉はまだまだのようですね。
ところが・・・山頂方面は・・・
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秋の彩りに包まれていた。
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山頂避難小屋の薪の在庫は満タンになった。
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ガソリン入れてうな丼食って、僕も満タンになった。
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薪を下ろしてしまえばカラ身みたいなもの。山頂付近の紅葉を楽しむ余裕も出来る。
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薪の担ぎ上げの帰りは、升沢避難小屋のバイオトイレのオガクズで分解したし尿を土嚢袋にいれゴミ袋で二重にして担ぎ降ろす。

13年続いている紅葉時期の恒例行事。
いつまで続けられるのだろうか。


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by mt1500funagata | 2016-10-02 22:47 | ブナの会行事 | Trackback | Comments(0)

毎年、夏の恒例となった「船形山のブナを守る会」の会員の趣味の作品を集めた作品展。

大崎市古川 市民ギャラリー「緒絶の館」
10:00~17:00
8月28日まで

今年は18年目。
僕は1回目から毎年参加していて、当時小学生だった息子が描いた「旗坂平のミズナラ」や幼稚園児だった娘が描いた「桑沼」の絵も展示していたものだった。

始まりのきっかけは、大崎市に在住する日本画家のS先生が指導してくれた「ブナの森の写生会」だった。
小学生の息子が描いたミズナラに先生がちょっと手を加えてくれて「こうするとずっと良くなるよ」と先生。
息子曰く「あのおばちゃん学校の先生より教えるのうめーな」
そりゃそーだ、院展の受賞画家で河北美術展の招待画家ですよー!おばちゃんなんて言ったら失礼でしょ!

お互いに描いた絵や写真などを見せっこするような目的で始まった作品展。
新聞にも取り上げてもらえるようになった。
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この作品展が始まった頃、幼稚園児だった娘はこの秋におかあさんになる。

作品展が始まると僕は18年前のあの日を思い出す。


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by mt1500funagata | 2016-08-23 07:48 | ブナの会行事 | Trackback | Comments(0)

ブナの会で三峰山へ

船形山のブナを守る会、今年の初夏山行は三峰山
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雲の上の稜線を30数名の参加者が三峰山を目指した。

今回は僕のブログをきっかけに4名の方が初めて参加してくれた。
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32年前に、船形山のブナを守ろうと始まった自然保護団体なのだけれど、現在は林野庁VS自然保護団体という対立構造はなくなった。

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山登りだけだったら個人山行のほうが時間も行程も自由だし気楽に出来る。
でも、このような会山行に参加するのは別な深い意味を持つ。
そのひとつが「伝承」

ブナの会では、船形山登頂700回を超えるK氏、かつて未踏だった朝日連峰の幾多の沢を初遡行し伝説的ともいえるZ山の会のメンバーだった面々、50年以上前から船形山に通っている長老・・・等々の話が直接聞ける。
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ブナの森では、見ることが出来たら幸運と言われるほど珍しい植物を見ながら(ところが船形山の特定の地域では、それほど珍しくない)、その植物についての深い話を聞き、草原では古の修験者が修行したであろうと推測される古い記録の深い話を聞いた。
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でも、これらの話はブログに書けない。
話した本人がネット上で取り上げられるのを望まない。
いずれ本人が文書として発表するまでは、対面で自分の口から伝えるだけにしたいと言う。
僕は、そりゃそーだ!と思った。
僕は大和町のチバと名乗っているけれど、ほとんどのブログはハンドルネーム。
よーするに、どこの誰が言っているのか分らない話になってしまうのはイヤなのだ。
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三峰山へ向う稜線からは眼下に「夜叉ケ池」が見下ろせた。(*当初「夜叉沼」と書いていましたが、正しくは「夜叉ケ池」でした。6/15訂正)
人が訪れることはない沼の畔では、モリアオガエルが卵を産みツキノワグマやキツネが水を飲みにくることだろう。
カモシカは水を飲みに来ない。(カモシカってほとんど水を飲まないらしいデスヨ)

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蛇ケ岳草原の道端に沢山のトキソウが緑の蕾をつけて開花の準備を始めていた。

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森の中には5枚葉のツクバネソウ。
四葉のクローバーを見つけたような、ちょっぴりシアワセな気分で下山した。

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船形山のブナを守る会の行事に興味がある方、参加を希望される方はご連絡下さい。
mt1500funagataアットマークyahoo.co.jp
(迷惑メール対策で@をカタカナ表記しています)
大和町チバ宛、お名前と大体の住所は記載してください。



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by mt1500funagata | 2016-06-12 23:18 | ブナの会行事 | Trackback | Comments(4)

ブナの会で三光の宮へ

船形山のブナを守会の恒例行事、早春のブナを見る山行の今年の行き先は三光の宮。
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気温が下がり風も冷たく、厳冬期に少し戻ったかな?と思うような天候だったけど、ブナの会20名が三光の宮を目指した。
例年この山行は僕がリーダーで先頭を歩くのだけれど、大人数の先頭って案外大変。でも今日は天候のせいか参加者が少なく、知ってる人たちばっかりなので、ペースをあまり遅らせることなく歩くことが出来た。一般参加も含めて50人を越える行列での先頭を務めたこともあったけど、その時は特に大変だった。
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予定の時間より40分早く、三光の宮に到着。
標高1200mを越える辺りからは、霧氷が出来ていた。
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昨日の気温でくさった雪が、今日はガッチリ締まり夏道よりも歩きやすい。しかも道に限らず好きなところを歩けるのも良い。

山好きが集まっている集団ですが、船形山のブナを守る会は自然保護団体です。だから本来は今回の山行も自然観察会な訳です。
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旗坂平と一郡平の中間地点、登山道を登りの場合は右手に「遊悠の森」と言って森林管理署から借り上げて「森林の再生活動」を行っている場所がある。
15年前(平成13年)から始まったこの活動は、かつての大規模伐採・拡大造林計画によってブナが伐採され杉が植林され、植林地の管理の為に大量の除草剤が使用されてササヤブになっていたこの場所で広葉樹の森を再生させようって言うもの。
ササの陰になっている広葉樹の稚樹の周りのササを刈って、日光が当たるようにして生長を促す。
***当時の様子は、WEB版を参照して下さい
船形山から森の再生・復元を願いながら(平成13年7月15日)

15年間続けて来て、継続の力そして森の復元力が見えるような形になってきた。
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写真の場所は15年前背丈ほどのササに覆われた一面のササヤブだった。
今ではご覧の通り、ブナ・カエデ・ホウ等々広葉樹の幼木が生長している。
あとはニンゲンが手を掛けなくても、広葉樹の森が広がってくることだろう。
もっとも、この15年は試行錯誤の繰り返しだった。闇雲にササを根本から切ってしまうと雪の重みや風に稚樹は耐えられなかったこと、日当たりを確保しつつも幼樹を守るササの刈りかた。刃物を使うのでケガもあったし、スズメバチの攻撃を受けたこともあった。

自分達が続けてきた森林の再生活動の成果なのかどうかはわからないけど、ササヤブから広葉樹の森に変わってゆく場所。
僕はこの場所まで歩ける限り、この場所を見守り続けたいと思っている。


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by mt1500funagata | 2016-03-21 01:19 | ブナの会行事 | Trackback | Comments(0)