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船形山のブナを守る会世話人会

毎年2月第一週に行われる「船形山のブナを守る会」の世話人会。

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僕はほぼ毎年参加しているけれど、選ばれた世話人ではない。
船形山のブナを守る会は、全員が世話人。よーするに当日参加できる人だったら誰でも世話人って訳。
なんつったって、会費も会則もない団体なのである。
そんな団体が発足して36年が経とうとしているから、これは奇跡的なこと。

古川高校山岳部の顧問や宮城県山岳連盟自然保護委員長を長く務められ、ブナの会発足当初からの活動を熟知しておられる斎藤先生から「36年を振り返って」という演題での講演から始まった。

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発足当時、昭和60年~62年の新聞記事。
当時30代だった小関代表の言葉が、今も変わらずにブナの会の本流として流れつづけている。
上のインタビュー記事の一部を書き起こしてみると・・・

ーなぜ、ブナを守る運動なのですか。
「山は、私たちの生活にしっかりと結びついている。山があり森があってはじめて私たちが水を得られる。いま、うっそうとした森がはげ山になっている。保水力がなくなり、山崩れの心配もある。ブナの森は、人間が生きるのに欠くことのできない共有財産なのです」
ーブナさえ守ればいいのですか。
「いっしょに山に入りブナを見る人たちが四百人ぐらいいます。山行のたび参加者で話し合いをしますが。近ごろ、よく出る意見は生活の見直しです。船形山のブナを守っても、別のどこかの森が伐採される。私たちが必要とする限りね。山を思い、森を思うなら、まず、私たちの暮らしを見つめ直すのが肝心ではないか。・・・(中略)・・・便利さだけを追い求めて行くと迷路に入り、ひずみが生じます。・・・(中略・・・中略)・・・クマやカモシカも自然の中でしか生きられない。それを壊すのは人間のおごりです。・・・(後略)・・・」

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船形山のブナを守る会については、古い記事ですがWeb版のほうに載せています。
上記リンクからご覧になれます。

36年間の活動内容をこの記事内に収めることは難しい。
会費会則なし、自分は会員であると思った人は会員、会員全員が世話人という信じられないほどアバウトな集団なのだけれど、結構たいそうなことやって来たんですね!

僕も、少しの時間をいただいて
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こんな内容の報告をさせて頂いた。

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概ね好評だったのではないかな?

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餅つき。
もう約20年に渡って毎年2月初めに食べ続けているつきたての餅。

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僕にとって、2月第一日曜日は、ブナの会会員としての元旦なのである。

その他、年度計画やらなんやらの話し合いは勿論ある訳です。

今年からでも、船形山のブナを守る会に参加してみたいと思う方は、僕あてにメールください。
mt1500funagataアットマークyahoo.co.jp
お名前、年齢、大まかなご住所を明記してください。ハンドルネームのみの場合は返信致しかねます。

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今回の世話人会に参加された、もときちさんのブログ記事は↓↓↓こちら




Commented by えいこ at 2018-02-06 21:36 x
深い
36年も探検記も
深い内容です。
餅の写真見たらお腹すいてきました
Commented by mt1500funagata at 2018-02-06 23:07
> えいこさん
そう!深いのです。
山も山に向き合う気持ちも。ただ、どこまで深く関わるかは、その人次第でしょう。
えいこさんに、僕が先月の短歌集に載せた一首を送りましょう。
「山びとよ何を求めて山登り山に入(い)りては何を想うや」
by mt1500funagata | 2018-02-04 21:00 | ブナの会行事 | Trackback | Comments(2)