2017年 06月 17日
絶滅危惧種の盗掘とイワナのずけ丼
ずっと前に読んだ小説を思い出しました。確か浅田次郎だったかなー。真面目な小説ではないのだけど。夜のお店で働き始めた女の子の話。金回りの良い上客ができて その人の話がとても面白い。野草に大変造詣が深い。どこかの社長さんで自然保護や登山が趣味なのかと思っていたら、彼は 造成地を生み出す仕事で 野山の貴重な保護植物を見つけると そこに無かったことにするために 根こそぎ抜いてしまう…役人が見つける前に抜き去る!という職業だった という話。保護すべき土地ではない という認可を受けるために 植物を取ってしまえばいいという やくざな仕事をしているのでした。ずっと前に読んだから おぼろな記憶ですが そんな感じの話です。
万引きは立派な犯罪です というポスターがありますが 違法な植物泥棒は 立派な地球環境破壊です とか…自然が元に戻るまであなたの罪は消えません とか… そういう意味のもっとグッとくるようなセリフを届けたいです。だけど くまの住んでいた山を開発して作った住宅地に暮らしてる私は 罪の意識が有るので なんとも言えない気持ちになります。
漬け丼 おいしそうです。
僕らが花の咲いている現場を離れていた4時間くらいの間の出来ごとでした。たまたま通りすがりに見つけたのか?狙って堀にきたのか?は分かりませんが、隠蔽の仕方からして犯罪を犯しているってことは認識していて、まさに無かったことにしておこうって意図はあきらかですね。
僕らは最初なんで無くなったんだろう?不思議、不思議って言う思いで、盗掘って考えは無かったのです。
希少な美しい花の写真と美味しそうなイワナ丼で楽しいブログになる筈が台無しになりました。残念です。
星野道夫が早く生まれて見たかった風景やアラスカインディアンの生活も奪ってしまったのは、傲慢な人間たちなんですね。
写真だけでなく実際に見に行く為の情報を隠さなければならないのは辛いです。多くの人が実際にこの花を目にし、100年後にも残したいって気持ちになって欲しいのですが、、、。