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嘉太神のツキノワグマと羽鳥慎一モーニングショー

5月29日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」のスタッフから連絡があった。
水芭蕉を喰いカメラに噛り付いたツキノワグマの動画を番組で使用したいとの内容だった。
放映は翌日30日のモーニングショー。

嘉太神のツキノワグマもついに全国ネットのモーニングショーに登場することになった。
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限られた時間の中では、ほぼ満足できる内容だった。

スタッフとの電話でのやり取りの中で、正しい情報を伝えきれないのであれば協力はしたくない。28日付けで更新した僕のブログ記事(前のページ)の内容を読んでほしいと注文をつけた。
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スタッフは電話口でPCを開き28日付けのブログ記事を読みながら対応してくれた。
・小さな熊鈴やラジオとか従来言われているクマ回避方法は通用しないクマが出現していること
・ツキノワグマは本来肉食で恐ろしい野生動物であること
・専門家のコメントはツキノワグマ研究所の米田理事長のような、実際にフィールドに出ている人にお願いすること・・・等々

スタッフは電話での話しを参考にコーナーの構成を考えると言った。

クマよけ鈴2つつけてもクマ被害に遭った事例を冒頭に持ってきて、
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クマよけ鈴の効果の相対する2つの意見を並べたりして、人間を恐れない新世代のクマに対する正しい向き合いかた(回避法)などを確立しなければいけない、という形で締めくくっていた。

10分弱のコーナーで伝える情報としては、このくらいが限界じゃないかと思う。
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小さなお鈴で身を隠してくれる木の実を食べてる森のクマさん、って誤解を招くような内容でなかったことに安心した。




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Commented by tabilogue2 at 2017-05-31 08:47
で・・・、見識家が別れりゃ どうすりゃいいの? って話にならないの?
集団でワイワイ歩く方法と 一人で静かに歩く方法と 究極はどっち?
人間は怖いんだよ~と熊に教えるには DNAにインプットさせなくちゃならん?

となると、、、自然との共存共栄なんて話は夢物語にならんかね?千葉さんの意見は?
Commented by mt1500funagata at 2017-05-31 11:05
> tabilogue2さん
あくまでも僕の私見です。
自然との共存共栄なんてあり得ないと思っています。本来の共存共栄と考えるのであれば、肉食獣であるクマより弱い人間は捕食されて当たり前。クマ被害って人間が主体になっている考え方であって、動物界を考えればキツネに喰われるネズミは被害者?ヒグマに喰われるエゾジカは被害者?。どんな動物でも自分は被害者になりたくないので、逃げるための俊敏さや子供をたくさん産むとか、それぞれの身体能力や知恵を高めて来たわけですね。それが人間は道具を使い身体能力を補っているだけなのだと思っています。そして武器を使い人間は怖い相手だと学習させてきた。武器を持つ猟師が減り保護・禁猟などによって、今度はクマが人間は怖くないと学習した。人間が簡単に捕食できる対象だと学習したクマが連続被害を引き起こした昨年の秋田十和利山事件を検証すればそれは容易に導き出される答えでしょう。
武器を持たず回避方法を知らない人間は食料となってクマの命をつなぐ、お互いに相手の命のために自分の命が犠牲になるってことが共存共栄の究極だと思います。(誤解を招くか?)

武器を持たない僕は、知恵を使ってクマとの遭遇を回避する努力をします。大声を出しながら歩く、ホイッスルを時々鳴らしながら歩く、等々。
その方法は一つではないし状況や環境によって使い分ける必要があると思っています。なぜならば、クマも個体によって性格や学習してきたことが違うからです。

テレビでクマよけ鈴の効果について専門家の意見が分かれるのは当然だと思います。クマよけ鈴程度の音で身を隠してくれるクマもいるし、人間を捕食の対象と学習したクマは狙って近づいてくるでしょう。コメントした両者もそれは十分に分かっていることなのでしょうが、多くの部分をカットされてテレビに的にあのような対比をされたのではないでしょうか?

回避方法に究極なんてあり得ないと思っています。人間だって怒鳴ればおとなしくなる人もいれば逆ギレして暴れる人もいる、落ち着いている時もあれば苛立っている時もある。クマも同じだと思います。

今朝も早朝の散歩で2回クマと会いました(同じクマ)。
近所のベテランKさんと一緒だったのですが、帰途、上記にの内容に沿った話となりましたが、結局どんな環境(状況)でどんな性格のクマと会うかって「運」しだいだよね!ってことで落ち着きました。5mまで近づ
Commented by mt1500funagata at 2017-05-31 11:18
(続き)
5mまで近づいてきたクマが苛立っていて凶暴になっていたクマだったら、こうして返信なんてしていられませんでした。
「運」が良かったのですね!
(長文になりましたが十分ではありません。僕のクマ観、自然観を語るには一日必要です。山小屋で吞みながらやる~?)
Commented by tabilogue2 at 2017-05-31 21:01
まあ 御もっともな部分があるね。「運」が良かったのかもしれないという方に共感する部分が多いかな。

沢登りの帰り道 林道にて何度もアミノ酸の匂いを嗅がされたっけ。この藪の何処かにヤツが居ることはアミノ酸の匂いで分かるので素知らぬ顔で通過してきた。唸られたこともあった、、、たぶん10m以内に近づいた時だろうと思っていますよ。近くの岩のタデの葉陰にヤツは居る…と気づくしね。この時もパーティに歩みを止めずに黙って歩けと指示して、局面はクリアしてきましたよ。

どういう場合でも 相手にとって近距離に立入らなければヤツも押し黙って藪に潜むか、もし10m以内に入った場合なら唸り声の一声で威嚇すれば済む程度の話なんだがね。

ゆっくり登山道を歩いて、ホイッスルを吹いて、藪近くを通過する。葉陰との距離も10mも間を取っていれば唸られることもないだろうと そう思うようになりましたよ、経験的にね。

ということは ガサゴソ相手のテリトリーに近づいたり、奥多摩の登山家山野井氏の話のように 奥多摩でトレラン中にいきなりヤツの目前に踏み込んだりすれば 最悪な方に展開するのは当たり前だと。逆に言えばカメラを撮影しながらの登山者って 遠目でしか遇わないんじゃないのかな? ゆっくり前進する登山スタイルのほうが遭遇しない確率が高いんじゃないかと思うようになったわけ。

熊の実態を知ることで共生ができるということであれば 山をテッペンだけで捉えずに途中で森のコースを味わいながら「ゆっくり森を移動する」分には ヤツも人の侵入を認める余裕が生まれるだろうと思うわけですよ。

せっかちに動き回る登山者、「急いでる」傾向にあれば ヤツも見抜くんじゃないか?って思うんだよね。例えば ゆっくり休憩を登山中にとる 時間を気にしないでゆっくり登れば ヤツだって「この人間は危害なし」と判断するんじゃないのかな? ヤツの行動パターンを逆手にとって 急かせば急かすほど荒げた行動に出るんじゃないのかって 思うワケ。

熊公の行動パターンより 人間の急いた生活様式こそ赤信号なんじゃないかな? 速く登って 早く下りて 町内会の仕事を片付けて さらに明日の仕事の都合で登山後は出張移動? なぁんて 無口で考えながら登る…ってこんな生活。

小屋で呑みながらの熊談義やっても いつも人間ウォッチングで話は終わるんだけどね(´艸`)
by mt1500funagata | 2017-05-30 23:13 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(4)