蝦夷春蝉・落とし文・彩雲、船形山に初夏の訪れ

船形山に蝦夷春蝉が鳴く季節がやって来た。
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大和町からの升沢コースの船形山山開きは、来週5月28日に行われる。
以前は船形連峰御所山連絡協議会に加盟する3市3町による合同山開きが6月第一週目の日曜日に大々的に開催され、前夜祭なども行われた所謂お祭りだったけれど、今は地元の船形山岳会を中心として、升沢コース独自でこじんまりと行われる。
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僕も当時は大和町グループの班長などを委託されて、お祭りに参加していたものだった。一般参加者50名、それに町職員・山遭協・警察など80人以上が一斉に升沢コースを登る。それが6市町、合計500名前後が船形山頂に集結した。
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     (平成13年6月3日 合同山開き大和コース集合写真)

山頂では神事が執り行われ、500名が一斉に昼食休憩となり楽しい一日を過ごした記憶がある。しかし、山頂に一気に大勢の登山者が集結することは、実はとんでもない自然破壊となっていた。当時この時期は山頂のミヤマキンバイの最盛期。
年を追うごとにミヤマキンバイやミヤマシオガマは激減して行ったのである。
今の山頂からは想像できないほどのお花畑が広がっていた。

蝦夷春蝉の抜け殻と鳴き声を聞くと思い出す合同山開き。
やっぱり山は静かに楽しむものなのでしょうね。

蝦夷春蝉の抜け殻を見つけたら、今度は足下に目を向ける。

すぐに見つかった。
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オトシブミ。
ゾウムシの一種である小さな昆虫の卵が入った「ゆりかご」。
卵を産みつけた木の葉を丁寧に包み、卵を守り孵化した幼虫の食料とする。

僕は、この「オトシブミ」を見るたびに二つの事に感動する。
一つは、指の先よりも小さな昆虫の遺伝子に伝わる卵を守る知恵と葉を包む技術。
真似しようたって出来やしない。
木の葉でこんな芸術品のような入れ物を作ること、人間は指先ほどの昆虫に勝ることが出来ない。山開きと称して大勢で自然破壊をしてきた僕を含めた人間の傲慢さを知る。
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もう一つは、これを見て「オトシブミ(落とし文)」と名づけた先人のセンス。
「オトシブミ」には「落とし文」以上の名前は付けられないと思う。

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青空と新緑と残雪。
毎年同じ場所で写真を撮り「イイなあ~」って思う。何年経っても「イイなあ~」って思い続けることだろう。

三光の宮から先は残雪と夏道が交互の道となった。

瓶石沢を渡るあたりで、ふと空を見上げると・・・
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彩雲が浮かんでいた。

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 駆け上がる緑。

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船形山山頂にも初夏がやってきた。


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by mt1500funagata | 2017-05-20 23:28 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(0)