雪山の翌朝は幻のブナ林でコーヒーを

船形山麓、学術的にも珍しいと言われる標高100m前後にあるブナ林。
c0294658_22480140.jpg
僕は「幻のブナ林」と呼んでいる。

関連記事:「幻のブナ林でテンの声を聞く」
http://bunatayori.exblog.jp/25553719/

新緑の頃、僕は決まってこの場所を訪れる。
c0294658_22583093.jpg
国有林でありながら森林管理署ですら知らなかった、杉の造林地の中に取り残された幻のブナ林。僕は森林管理署にこの森の保存を求める要望書を提出している。

僕のとっても好きな場所。

昨日までは県外の山にいた。

こんな素敵な山小屋に泊まって残雪の山を縦走するのはもちろん楽しい。
c0294658_23071211.jpg
暖かい雪山って僕の理想とするところだ。
c0294658_23113893.jpg
初日は初夏のような気温で雪の上で裸になっても寒くないつーか気持ちイイ!
このまま、ここに留まって北欧のバカンスを気取るのも頭を過ぎったけれど、翌日は連休中唯一の悪天。

バカンスを楽しめるような天候じゃなかった。
晴天ばかりが天気じゃないよ!雨も天気のうち、ガスも天気のうちなのである。

稜線へと向かった。

c0294658_23132212.jpg
雪の斜面に取り付き、
c0294658_23164896.jpg
岩稜を歩き、これより先は展望の利かないガスと雨の中を歩き続けた。
初めて歩くルートで視界も利かなかったけれど、前日にスライドしたパーティーの僅かな踏み跡は助かった。降り続く雨で踏み跡が分らなくなってからは、自分のルーファイに頼るほかない。大回りする夏道を大幅にショートカットして、ドンピシャ!地元の登山者が利用していると思われる冬道の起点らしい場所へ、最後少しだけの藪コギで到着した。
展望を楽しむだけが登山じゃない。ルートファインディングそのものを楽しむ登山もありだ。

県外の山から帰って来たと言っても、自宅に帰ることが僕にとっての「帰る」ではない。
船形山のブナに「ただいま」することが「帰る」ことなのだ。

c0294658_23194716.jpg
この森で初めてウラシマソウを見つけた。

c0294658_23371345.jpg
お気に入りの森でコーヒーを飲み一袋分だけ山菜を摘んで、大型連休の最後を僕の好きな場所、幻のブナ林で締めくくった。


===おまけ===

山岳ドキュメンタリー映画「メルー」の中で、絶壁に吊るしたテントで3人のクライマーが食べていた「クスクス」。僕はどんな食べ物か知らなかった。どーにも気になってしょうがなかったので、山小屋で食ってみた。
c0294658_23441090.jpg
ハンバーグが乗っているのは米じゃあありません「クスクス」。
山メシに使えます!
米粒よりも小さいパスタ、コッヘルでお湯で戻すだけ、アルファ米より簡単で早い。米を炊いた後と違ってコッヘルにこびりつかないので、後始末も簡単。凍らせても温めなおすだけで食べられる。
お腹の中でも膨れるのか?100gで満腹感ハンパないです!
ジミーが「couscous everyday!」って言ってた深い意味が分った。

参考サイト:「クスクスってどんな食べもの」
https://allabout.co.jp/gm/gc/224738/


-

[PR]
トラックバックURL : http://bunatayori.exblog.jp/tb/26643226
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by repertum at 2017-05-11 22:12 x
ご無沙汰して居ります。

幻のブナ林と聞いて地図で場所を見当つけてみましたが、平地に近い所ですね。そんな所にまでブナ林があったなんて、船形のブナ林はどれだけ広かったんだ?と思いました。

それと、

>展望を楽しむだけが登山じゃない。ルートファインディングそのものを楽しむ登山もありだ。

ルートファインディングするような山歩きは最近始めたばかりですが、これには強く同意します。自分で道なき道を探す工夫も趣ながら、その過程で見えてくる山の様々な姿、「こんな光景があったんだ」という驚きや発見がそうした山歩きの原動力ですね。時には難所や悪天候で撤退することもありますが、それも自分が知らなかった山の姿の一つと受け止める歩き方、山登りにとらわれない山の歩き方があっても良いと思うのです。ただ、時として不法投棄や伐採による荒廃の痕まで見てしまうのは残念なことです。

話は変わりますが、先月は定義の山奥で2週間連続で熊と遭遇しました。これも単に一般登山道でない所を歩いたためなら良いのですが、それまで野生の熊にあったことがないのに、こうも連続するとは山に異変が起きているせいでない事を願うばかりです。
Commented by mt1500funagata at 2017-05-12 11:52
> repertumさん
船形山のブナ林は伐採さえされなければ、白神山地のブナ林に匹敵する面積を有していたのですね。とは言え、またまだ深い森が残されていますから、探検の楽しみは尽きません。

自分のルートファインディングで目的地に到達出来た時って、展望の利く日に整備してもらった登山道を歩き山頂に到達した時より達成感を感じたりします。不安を感じる時もありますが、緊張感の欠片もない山歩きよりは、面白い登山をしてみたいものです。

最後にツキノワグマですが、昨日の河北新報に載ってましたが、個体数が増えているのは感覚的に頷けます。ツキノワグマって何処にでも居るもので、人が多く来るような登山道が整備された山に棲んでるクマは、人を避けてひょいと身を隠すことに慣れているだけ?って、僕は推察しています。
僕も二週連続、計3頭のクマと会ったことありますよ。
by mt1500funagata | 2017-05-07 22:46 | Trackback | Comments(2)