2017年 04月 15日
北泉ケ岳 旗坂から尾根をつなぐ
毎日飽きることなく就寝前の30分眺めていると、尾根を繋ぐ面白そうなラインが見えてくる。
と言う訳で、本日は縦に一本ラインを描きに行って来た。
泉ケ岳の駐車場に車を1台デポして旗坂キャンプ場へ。
スタートはお馴染みの旗坂駐車場、でも今日はふくろう橋を渡ってキャンプ場から升沢遊歩道へ向う。
残雪の遊歩道を少しだけ歩き、第一目標の△697への登りでは一部雪が消えて、
△697からは昨年と比べると豊富な残雪に覆われた尾根歩きとなる。
でも、今の時期の雪庇は油断ができない。春の日差しを浴びた樹木から地表に熱が伝わり、表面はしっかりしているように見えても中はスカスカってことがある。
青空に映えるマンサク。この時点では青空の下の快適な尾根歩き。
第二目標の787ピークへ向う尾根。
ピークは目視出来ているので、ルートファインディングの必要はない・・って言うか、見えているピークに向って登るだけ。
でも、ちょっと急。
ツキノワグマは今朝方、この急斜面を横切って行ったようだった。
787ピークから一旦少し下って、大倉山への主尾根に向う尾根。
スカスカだった。アブナイ!アブナイ!
ブナの単相林が気持ち良い、広々とした尾根。
歩く人ってほとんどいないんだろうなあ~。
右手からの支尾根が合わさると、いよいよ大倉山への核心部。
ここも左側はスカスカの恐れがあるので、なるべく雪の上には乗らないように、地表ぎりぎりを慎重に歩く。
山頂直下で振り返ると、
ほとんど風雨に晒されての尾根歩きだった。
旗坂を起点とした北から南へ一本のラインを描き終えた。
ここまで誰とも会っていない(当たり前だけど)。
山頂にも誰もいなかった。
誰かと会わないかなあ~、旗坂から尾根を辿って縦走してきたんですよ!って誰かに得意になって話したかった。
なんて思いながらフツーに下山していたら、単独男性とスライドした。
「どこから登ってきたんですかあ~?」
声を掛けて来たのは、相手のほうだった。
「旗坂からです」と得意顔で僕が答える。
「えっ!?旗坂からですかあ!」
ドヤ顔の僕は聞いた「あなたは?」
「定義、横川林道からです」と得意顔で相手が答える。
「えっ!?定義からですかあ!」
ドヤ顔の彼は地形図を取り出して、「定義からこのラインで登って来ました」
彼も誰かに得意になって話したかったんだろうなあ~。
お互いに地図を見せ合って、ドヤ顔同士の情報交換。
引き分けってとこか。
関連記事:「四本桂の真相を探る」
http://bunatayori.exblog.jp/26533052/
スタート地点へ車の回収へ向う途中、升沢の県道から。
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お会いできるかな~と思ったら、見当のつかないルートだったのですね。こちらは無事に花染山を周回することができました。
花染のリベンジだったのですね。
当日は雨と風がありましたが、足下は歩きやすい締まり雪だったので、こちらも予定通りの行程をこなせました。
やっぱ、雪庇の尾根って歩くの気持ちいいですね!
雨と風が無かった、もっとイイけど。
旗坂方面から三峰に登るルートの情報を検索していて貴HPを拝見しました。
「大和町」「テレビ放映」そして「熊」という言葉を見て、もしかしてとブログを読んだらまさにこの日、山でお会いしていましたね。あの時、熊の話ついでにテレビ放映のお話を伺い、楽しみにしていたのですが、見逃してしまい残念に思っていたところ、思いがけずこのブログに行き当たり、吃驚しています。
私は雪山を最近始めたばかりですが、積雪期は自分で自由にルートを計画して歩くのが楽しみですね。しかし船形は奥が深くて、年数回行くのが精々の私にはまだまだ未知の領域ばかりです。来シーズン、雪が積もったら又歩いてみたいと思っています。
それでは又。
コメントありがとうございます。
おぉーー!あの時の!
「ドヤ顔の彼」なんて書いてしまってスミマセン。まあ、単に山行レポートではなく、読み物としても面白くって事を意識して書いているので、悪しからず。
自由度を求めて自分で計画した自分のルートを歩く!イイですねえ。雪山って、どこでも歩ける自由を求めて団体という不自由の中に身を置く人が多い中で、単独で歩く姿は自由を満喫しているように見えました。
おっしゃる通り船形は奥が深い山です。沢山の楽しいことを見つけてくださいね。