2017年 03月 26日
ブナの会で北泉ケ岳、四本桂の真相を探る
僕はチーフリーダーとして先頭を歩く。
昨年よりはるかに残雪は多いけれど、さすがは仙台市民の山「泉ケ岳」。
先週は新雪でラッセルに苦労した道もよく踏み固められて、夏道よりも歩きやすくなっていた。
ブナの会は山岳会ではなく今回も自然観察会な訳で、ひたすらピークを目指し登山するものではない。
「この木はカツラではありません。シナノキです」との解説。
間違えてこの地を「四本桂」と命名し、その地名が定着したことは、コロンブスがアメリカ大陸を発見したときにインドと勘違いして先住民を「インディオス(インド人の意)」と呼んだ以降、アメリカ先住民をインディアンと呼ぶようになったって言うエピソードを僕は連想した。
この地が「四本桂」と命名されたのは昭和25年のこと。
間違えちゃった、、、
この記録を残した五百城さん達はコロンブスと同じ。
生えている木が「カツラ」なのか「シナノキ」なのかは植物分類の上で大切なことだけれど、登山道を開発した先人がつけた地名なのだから、ここは「四本桂」と言う地名で間違いないのである。
そんなこんなで、山頂手前
森林管理署から森林パトロールを委託されている僕らは、マークとして用をなさないこの束を忘れものであったとしても国有林内に放置されたゴミとして回収処分せざるを得ない。回収してきました。
昼食時には展望があった山頂付近も、あっと言う間にガスに覆われ始めた。
気温も下がり行動予定は短縮、ガスに包まれた林間をのんびり下山することに方向転換。
地名「四本桂」の由来となったであろうシナノキ
北から一本目
この西側にあるのも数えれば、目立つので計8本、細いのも含めれば10本以上のシナノキが確認された。ちなみにカツラはなし。
泉ケ岳との三叉路まで普通に下り、その先は水神までバリエーションの下山ルートを辿った。
やっぱり、積雪期は一般ルートよりも地図見て面白そうなルートを探すのが楽しい。
*地形図を良く見ればどのルートかは想像できるでしょう。ルートを見いだせない人は状況の変化にも対応できないってことですから、ルート図は当然載せませんし、もし後から同じルートを歩いたとしても、赤線でなぞったルート図なんぞは得意になってブログとかに載せないで下さいね!面白く無くなるから。
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勉強になりました、また次回も 参加させてくださいね後白髮山。
初参加ありがとうございました。
ブナの会は自然保護団体でありますが、個人個人をみれば筋金入りの山ヤであったりする訳です。そんな連中が年に数回、好きな山の環境を守るため、好きな山を深く知るために集まるのが会の行事なのですね。
環境省や県知事とも直談判を行ない、千人規模の署名を集めたり、トレランコースに異議ありと単身事務局へ乗り込む人がいたり。面白い集まりです。是非末長くお付きあい下さいませ。