ブナの会で北泉ケ岳、四本桂の真相を探る

「船形山のブナを守る会」早春の観察会は北泉ケ岳。
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20名の会員が集った。

僕はチーフリーダーとして先頭を歩く。
昨年よりはるかに残雪は多いけれど、さすがは仙台市民の山「泉ケ岳」。
先週は新雪でラッセルに苦労した道もよく踏み固められて、夏道よりも歩きやすくなっていた。

ブナの会は山岳会ではなく今回も自然観察会な訳で、ひたすらピークを目指し登山するものではない。
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「四本桂」と表記される三叉路から北泉への道上にある大木の前で、K先生から
「この木はカツラではありません。シナノキです」との解説。
カツラとシナノキを間違えて命名したのだろうとの事。カツラもシナノキも水を好む樹木と言うのは同じだけれど、カツラは動く水が好き・・・だから沢沿いに多く見られる。シナノキは動かない水が好き・・・だから、ここ「四本桂」の辺りの夏道は泥道になっている。・・・云々・・・勉強になります。

間違えてこの地を「四本桂」と命名し、その地名が定着したことは、コロンブスがアメリカ大陸を発見したときにインドと勘違いして先住民を「インディオス(インド人の意)」と呼んだ以降、アメリカ先住民をインディアンと呼ぶようになったって言うエピソードを僕は連想した。

この地が「四本桂」と命名されたのは昭和25年のこと。
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泉ケ岳から三峰山、後白鬚分岐まで(長倉尾根)の登山道を開発した当時の記録が残っている。
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北泉道上の先に命名せる「四本桂」・・・・
間違えちゃった、、、

この記録を残した五百城さん達はコロンブスと同じ。
生えている木が「カツラ」なのか「シナノキ」なのかは植物分類の上で大切なことだけれど、登山道を開発した先人がつけた地名なのだから、ここは「四本桂」と言う地名で間違いないのである。


そんなこんなで、山頂手前
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仙台の某有名山岳会の名前が明記されている凍った赤布の束が放置されていた。
森林管理署から森林パトロールを委託されている僕らは、マークとして用をなさないこの束を忘れものであったとしても国有林内に放置されたゴミとして回収処分せざるを得ない。回収してきました。

昼食時には展望があった山頂付近も、あっと言う間にガスに覆われ始めた。
気温も下がり行動予定は短縮、ガスに包まれた林間をのんびり下山することに方向転換。

地名「四本桂」の由来となったであろうシナノキ
北から一本目
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二本目
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三本目
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四本目
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おそらく、南北に並ぶこの四本だろう。
この西側にあるのも数えれば、目立つので計8本、細いのも含めれば10本以上のシナノキが確認された。ちなみにカツラはなし。


泉ケ岳との三叉路まで普通に下り、その先は水神までバリエーションの下山ルートを辿った。
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締まった豊富な積雪だからこそ歩けるルート。
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泉ケ岳三叉路からの下山中ですよ!
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繰り返しますが・・・泉ケ岳三叉路からの下山途中です。(と言っても↑この写真は積雪量を伝えるための1コマ)

やっぱり、積雪期は一般ルートよりも地図見て面白そうなルートを探すのが楽しい。

*地形図を良く見ればどのルートかは想像できるでしょう。ルートを見いだせない人は状況の変化にも対応できないってことですから、ルート図は当然載せませんし、もし後から同じルートを歩いたとしても、赤線でなぞったルート図なんぞは得意になってブログとかに載せないで下さいね!面白く無くなるから。


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Commented by tabilogue2 at 2017-03-26 20:54
お疲れ様でした。面白かった。山中での講義スタイルがいいよね。
勉強になりました、また次回も 参加させてくださいね後白髮山。
Commented by mt1500funagata at 2017-03-26 22:05
> tabilogue2さん
初参加ありがとうございました。
ブナの会は自然保護団体でありますが、個人個人をみれば筋金入りの山ヤであったりする訳です。そんな連中が年に数回、好きな山の環境を守るため、好きな山を深く知るために集まるのが会の行事なのですね。
環境省や県知事とも直談判を行ない、千人規模の署名を集めたり、トレランコースに異議ありと単身事務局へ乗り込む人がいたり。面白い集まりです。是非末長くお付きあい下さいませ。
by mt1500funagata | 2017-03-26 20:31 | 泉ケ岳周辺 | Trackback | Comments(2)