花染山~ぶな平 雪の上で釜揚げうどん

船形連峰、花染山。
そんなに厳しいイメージなかったんだけどなあ~。

実は花染山を経由して山頂を目指すルートを計画していた。
しかし、先週とは打って変わって厳冬期の表情を見せた船形山に、僕らは方向転換し花染山からブナ平を周回して帰って来た。

花染山の取り付きまで小荒沢林道歩いて50分くらいでしょ!
って歩き始めた林道入口。
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前夜、僕の住む船形山の麓の里にも降雪があった。
数日前から山に雪雲がかかっていたのは、毎朝の通勤途上に眺めていて分っていた。

でも、これほどの深雪になっていたとは思いも由らなかったのである。
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歩き出しから、ラッセル!ラッセル!
念のためにスノーシューを持って来ていて良かった。ワカンだったら太刀打ちできない積雪量の小荒沢林道だった。

林道から支線に入り、花染山の東端の支尾根から取り付いた。
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うーん、良いカンジに雪庇が発達してますねえ!
楽しい尾根歩きを思い浮かべ、この時点ではまだ山頂まで行けると思ってた。

楽しいはずの花染の尾根歩き。もちろん楽しいですよ!深雪のラッセルって雪山登山の醍醐味ですから・・・でも、疲れるんですね。
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先週は、青空と締まった雪に春山を感じたけれど・・・

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今日は深雪と尾根を跨ぐ強風に冬山を感じた。

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この尾根を跨ぐ北からの風が、花染尾根の雪庇を形成する。
北から吹きつける風がなければ、ここの素敵な白い回廊は出来ないのである。
北風さんにありがとうを言うことが出来て良かった・・・でも寒いんですね。

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この写真だけ見ると、すごく良いところ歩いて来ましたね!って言われそうだけど・・・実は大変なんです。

何が大変かって言うと、
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分ります?スノーシュー履いてる足が膝まで雪に埋まっているでしょ!
長さを1m35cmにセットしたストックが半分以上刺さっているでしょ!
林道から、この時点で約4.5Km 延々とこんなラッセルを続けて来ました!

こんな調子で歩いていれば、当初計画の6割歩いた所で、もうお昼。
目的地は、すでに変わっていた。
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先週は一般ルート標識20番からやって来た、小荒沢源頭部のブナ平へと方向を変えて花染の尾根を外した。

花染山方向から立ち入るブナ平は、ブナ平の中心部とも言える。
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見渡す限りにブナの単相林が広がる。
僕はここへ何回も来ている。そしてほぼ隈なくこのブナ林を歩き回ったこともある。何度かはこのブナ林にテントを張って、ここでブナと共に夜を過ごし朝を迎えたことがある。

来たことがある、通ったことがあるってだけは、ブナ平のブナを語ることは出来ない。ブナと語り合うことなど出来っこない。

先週も来た。今日も来た。
何度来てもイイ。
だって、僕はここのブナ林が大好きなんだから。

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「花染ブナ」の近くに風よけのツェルトを張った。

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「花染ブナ」と「黒森ブナ」に乾杯!

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ブナ平の雪の上で「釜揚げうどん」を喰った。
先週も喰った。今日も喰った。
何度喰ってもイイ!
だって、僕は釜揚げうどんが大好きなんだから。

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雪庇は先週より発達していた。

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ここ数日の降雪で、山は冬の表情を取り戻したようだ。
今年は雪が少ないと言われていたけれど、去年より少し長く残雪期を楽しめそうです。

雪に覆われた小荒沢の源頭部を横断し、
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標識19番で一般ルートに合流した。

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多くの人が歩いたような一般ルートのトレースは、まるで高速道路のように感じる。深雪のラッセルに苦労した花染山の稜線を左に見ながら下山した。

=====
これからの残雪期、一般ルートの標識19番付近は注意してくださいね。
今は雪に埋まっている19番の谷側ですが(登りの時は右側。下りの時は左側)
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下の写真は、昨年12月に撮った19番です。
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夏道歩いたことがある方はご承知のことでしょうが、ぽっかり穴が開いています。
この写真では雪が積もっているので大したことないですが、深さ4mほどの窪みになっていて下は水が流れています。これから暖かくなると下のほうから融雪が進み、表面は雪面ですが下部はスカスカって状態になります。
踏み抜くと、ストンと落とし穴に落ちるように落下し、脱出は相当困難です。
実際に落ちた人もあり、その人は何とか自力脱出できたそうですが、疲れきった下山時にもし一人で落ちたら事故に直結します。
注意して歩くようにしましょう。


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Commented by nakacy at 2017-03-12 20:28 x
こんばんは。
深雪、たいへんでしたね。
こちらも時間切れで来た道を戻りました。
ブナ林はとても美しかったです。
Commented by mt1500funagata at 2017-03-12 21:39
> nakacyさん
予想以上の深雪ラッセルには泣かされました。どこでスライドするか楽しみにしていたのですが、お互いに予定変更せざるを得ない厳しいラッセルでしたね。
あのブナ林に身を置いて、ブナと語り合う時間を作ってみたらいかがですか?
Commented by tabilogue2 at 2017-03-15 22:37
小荒沢林道が「ふるさと緑の道」に指定されていた割には あまり良い道とはいえませんねえ、「林道」格ですのでしかたないのかなぁ(´艸`) 気になるのは今年の消雪はいつ頃になるだろうか・・・?ですねえ?もう一度「湯谷地の尾根」を歩いてみたい、とてもいい尾根でした。時間がたつにつれ実感がわきます。1200mのブナが疎林になっていく感じも良かったと思いました。
Commented by mt1500funagata at 2017-03-16 06:35
> tabilogue2さん
「ふるさと緑の道」は宮城県が国県道・市町村道・林道を自然に親しみ散策するための遊歩道として指定したもので、自動車の走行を前提としたものではないのですね。そもそも小荒沢林道の入口には一般車両走行禁止と看板が出ており、林道は一般車両の走行のための整備はしていないのです。つまり、一般車両の乗り入れは黙認=自己責任ということになります。黙認していただいている利用者は一般車両の走行に合わせた整備を求めるのではなく、林道の整備状況に合わせた車を使用するのが本来なのでしょう。ジムニーへの乗り換えをお勧めします(笑)
保野川を雪上横断し湯谷地尾根に乗り上げが可能なのは、今年は4月15日前後までと予想します。根拠は僕の勘です!
by mt1500funagata | 2017-03-11 20:51 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(4)