2013年 08月 14日
鈴沼に・・・風立ちぬ
僕もあなたも 見やしない
けれど木の葉を ふるわせて
風は通りぬけてゆく
風よ翼を ふるわせて
あなたのもとへ 届きませ
Christina Rossetti「The Wind」
有名なアニメ映画監督は、こうアレンジしたけれど
誰が風を 見たでしょう
あなたも僕も 見やしない
けれど僕らの からだを撫でて
風は通りすぎてゆく
鈴沼は、宝石箱みたいな場所です
夏の休日、自然の涼風を感じに船形山の懐へ
透明な水と空気に包まれた一日を過ごして来ました
聞こえるのは、風の音と鳥の囀り、時々イワナが跳ねる水の音
ブナ林のやさしさに包まれたならきっと目にうつるすべてのことはメッセージ
心の奥にしまい忘れた大切な箱ひらくときは今・・・?
なーんて、言っててもお腹はすくものです
って言うか、今日は「鈴沼にメシ食いに行こう!」がメインテーマな訳で
山のレストラン「すず亭」でチバシェフが作る「ビーフステーキ」と「レンコンピラフ」
コーヒーは山の湧水を使ってネルドリップ
スイカも丸ごと一個担いで行きました
ただ鈴沼のほとりで、通りすぎてゆく風を感じるだけの時間を過ごしていたら・・・
風は幻想的な靄を運んできてくれました
風は見やしないけれど、風が運んできた靄は見える
水と空気の境界がなくなり、隔てのないやさしさに包まれた
僕らも同じように包まれて、やさしさのメッセージを確かに受け取った
「行って来た・見に行った」だけでは感じることが出来ない。その場に身を置いて何度も何度も風が通り抜けて行く時間を過ごして、初めて感じられる幸福感だと思っています。
他にも山のレストランは「びすとろ黒滝のテラス」「大倉沢 川床亭」あたりが僕のお気に入りです。いつかご一緒に・・・。five sensesいいっすねえ!僕好みの構成です。