6月18日は「船形山のブナを守る会」初夏の観察会。
今回は少し趣向を変えて栗駒へ。
遠く大阪からやってきてくれた方や初めて参加してくれた方2名を含め25名が集まった。
ブナの会の行事には事前申し込みとか面倒くさいことは必要ないので、その時にならなければ何人集まるかはわからない。その日の朝の気分で来るも来ないも自由。
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懇意にしている「栗駒の自然を守る会」の副会長S氏の案内で、世界谷地からクロベの森へと向かった。

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栗駒山と言えばイワカガミ平や須川温泉を起点とした登山道の印象が強いけれど、ブナの会が目的とするのは次の世代へ残したい自然を見ること触れること感じること。

ブナの会がこうして観察会を行うのは、ありのままの自然に触れて「いいなあ~!この自然をこのままの姿で残すことが出来ればいいなあ~!」って感じてもらえるような入口に案内すること。
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栗駒も船形と同様に森へ入ればブナやミズナラ、クロベの大木を多く見ることが出来る。

理屈ではなくて、この森は「いいなあ~!」、この森がなくなるのは「イヤだなあ~」って強く想うことが自然保護の第一歩。
人間は何かにつけて理由を探したがるけれど、「いいなあ~」とか「イヤだなあ~」って思うからってのが理由と言うのも面白い。
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2002年6月、ブナの会では最近本格着工に向けての動きが取りざたされている「筒砂子ダム」の建設中止を求めて、宮城県庁を訪ね当時の浅野知事に要望書を提出した。正式の要望書なので反対する理由は何項目か具体的に示したけれど、提出後の記者会見での記者とブナの会の小関代表とのやり取りは面白かった。

記者:「建設予定地周辺には、残さなければならない貴重な動物や植物があるのですか?」
・・・自然保護団体が建設反対を表明するのだから記者の質問はもっともでしょう・・・
小関代表:「べつにいないんでない」(特に存在しないと思います)
記者:「えっ?! では、自然保護団体として反対する理由は何ですか?」
小関代表:「筒砂子川あたりの森がなくなるのはイヤなんだね」
記者:「えっ!?」

後ろのほうで見守っていた僕は吹き出しそうになった。
理由が「イヤ」だからって、小関さんらしいなあ!しかも記者会見で言う?
もちろん、このやり取りは記事にはならなかった。

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ブナの森を歩き、クロベの森へ。

目を見張るばかりのクロベの巨木が並んでいる。

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栗駒山の麓にあるクロベの森、その中でひときわ存在感を示す「千年クロベ」。
僕は千年クロベを初めて見た。
「いいねえ~!」見に来てよかった!
そして、このクロベがあと何百年も千年もこのままの存在であり続けて欲しい、この森がなくなるのはイヤだなあ~って強く思った。

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船形山のブナの森をはじめ、今残されている自然環境が破壊されるのは「イヤだなあ~!」って思う方、ブナの森は「いいなあ~!」って思う方、ブナの会の行事に参加してみませんか?
ご連絡をいただければ、ご案内をお届けします。入会資格は「ブナを想う人」。入会金、会費、会則ありません。
連絡先:mt1500funagataアットマークyahoo.co.jp  チバまで
(アットマークは@です。お名前、大まかな住所、年齢をお願いします。ハンドルネームのみは不可です)


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# by mt1500funagata | 2017-06-19 22:52 | ブナの会行事 | Trackback | Comments(0)

前々回の記事で、自然保護とは人間から自然を守ること・・・みたいな事を書きましたが・・・

今日はそれを目の当たりにした。

「希少な花を探すこと」と「イワナのずけ丼を食べること」が目的で森にある沢へと向かった。

宮城県レッドデータリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている「ノビネチドリ」
もちろん自然公園法に於いても特別地域内で、県知事により指定された採取を禁止されている植物に該当する。
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森の中で見つけたこの花だけれど・・・

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さかな釣りして、
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さかな捌いて、
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イワナのずけ丼なんか食ってる間に、
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掘られてなくなった・・・。


行きがけに見つけたノビネチドリが帰り道で見つからなかったのだ。
僕は宮城北部森林管理署から委嘱されている森林パトロール員、同行したもう一人も同じ。
二人で、咲いていた場所付近を丹念に見直した。
デジカメに記録された画像の順番からしても狭い範囲のことで、最初の画像にモザイクを入れて加工してあるのは、かなり限定的に場所を特定できる人工物が映りこんでいるからで、これを手掛かりにすれば場所を見失うこともないはず。
二人で合計10往復はしただろう。それでも踏み跡のすぐ足元に咲いていたはずの花が見つからない。

あからさまに掘り起こした痕跡も見つからない。そこで、丁寧に落ち葉を手で払いながら痕跡を探して見つけたのが上の写真の掘られたような跡。実に巧妙で、歩きながら見ただけでは全く分からなかった。

実際にいるんですよ!盗掘してゆく人が!

イワナのずけ丼を食べるために過ごした素敵な?森のレポート記事になるはずだったんですけどね。

行った先のことをブログとかヤマ■コとかネットにアップするならば、そこで見つけた希少な花(特にラン科)は写真も名前も載せない。花の写真をアップするならば、その場所はわからないようにしなくちゃダメってことでしょ?
山の名前書いて、こんな花咲いてましたって書いてしまったら、場所を特定できないように気を使った「つもり」になっても、その道の専門家ならば植生環境やら地形なんかから簡単に見つけ出してしまうことでしょう。


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絶滅危惧Ⅰ類・採取禁止指定植物

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採取禁止指定植物

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採取禁止指定植物


希少な植物を保護すること=その場所を秘密にすること

なんか悲しいですね。




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# by mt1500funagata | 2017-06-17 23:16 | Trackback | Comments(4)

クワの実交差点

船形山の麓、嘉太神地区。
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人が住まなくなって十数年、今は森の動物たちの棲み処。
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僕は初夏の早朝に週に何度か行ってみる。
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家からは車で15分くらい。人は住まなくなったけど、森の動物たちは今も棲んでいる。
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嘉太神ダムの流れ込みの砂地にツキノワグマの足跡を見つけた。
昨日から今日の未明の間にクマはここを確実に歩いているのですね。
この場所を通るたび、ツキノワグマが歩いてやしないかと注意して見るのだけれど未だに見たことはない。僕は足跡を双眼鏡で眺め、歩いている姿を想像する。
こちら側から向こうの森へ何かを探しに行ったのだろうか?この足跡は周りの様子を伺うこともなく、水の流れも濡れた足も気にすることもなく、ちょっと下向き加減でノッシノッシと歩いて行く姿を想像する。


クワの木
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人が住んでいたころ、この木の隣には人家があってクマもこの木に登るのをためらっただろうが、今は平気で登ってクワの実を喰えるようになった。
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ここには、いろんな森の動物が集まってくる。
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こっちからやってきて、
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あっちへ向かう。

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こっちからもやってきて、
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あっちへ向かう。

クワの木を中心にいろんな動物の足跡が交差し、フッとけものの臭いが漂う。
だから、ここはクワの実交差点。

遥かな山並みを見たり、綺麗な花を見たりしなくても僕は十分楽しめる。
鳥の声を聴きながら動物の踏み跡を見て、動物たちの姿を想像することができたなら十分楽しめる。

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ツキノワグマは木に登り太い腕で枝を折り、口元にクワの実を寄せてむしゃむしゃ食べるのだろう。イノシシやタヌキは折れて地面に落ちた枝に残った実を食べる。
僕は背伸びして手を伸ばし枝から摘んで食べる。

森のみんながどんな仕草で集まってくるのか見てみたかった、知りたかった。
でも、集まるのは動物ばかりじゃないってことを知った。名前を書いて据え付けていたカメラのベルトを切断してまでカメラを持ち去るニンゲンもいるってことを知った。

そしてもうひとつ、この拙いブログだけれど多くの方が楽しみにしてくださっているって大切な事を知った。

早朝に何度も足を運べば、その姿を見ることが出来るかもしれない。
クワの実の盛りが終わる頃まで、僕は何度も足を運ぶつもりだ。


写真と文章だけでは、クワの実交差点の空気感まで伝えることは難しい。
動画だったら少しは伝わるかな?と思ってやってみました。臭いまで伝えることは出来ないですけどね。1分30秒くらいです。



関連記事:森の動物たちが集まる場所(2016年6月)




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# by mt1500funagata | 2017-06-11 06:03 | Trackback | Comments(2)

先の週末はミズバショウの群生地としては日本一有名な国立公園へ行ってきた。
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さすがに年間30万人以上の人が訪れるだけのことはある。
それはそれは見事なミズバショウの群生が広がるとても美しい湿原だった。

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あいにくの空模様だったけれど、それはそれで、こんな光景も見ることができた。
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ここは日本の自然保護活動の発祥地とも言える。
この湿原を守ろうとした人たちがいたから、この湿原は水力発電用の巨大ダムの底に沈むことを免れたのだ。

電力会社の計画から守られた湿原は、今度は観光目的で訪れるニンゲンから守らなければならなくなって行く。
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湿原は人が踏むことによって1cm沈むと、その復元には10年を要するのだそうだ。
大規模に木道を整備し、かつて有ったゴミ箱が撤去されてゴミ持ち帰りの先駆けとなり、トイレの浄化設備も充実した。
現在はニホンジカの食害から守るための対策が進んでいる。

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この湿原は僕も大好きで何度も訪れていて、いつまでもこの美しさが保たれるように願っている。

自然保護発祥の湿原を二日間歩いて自然保護を考える。自然保護って僕も含めた人間から保護するってことじゃないか。


大勢のハイカーが集まる有名観光地から帰って来た僕は、早朝の時間を使って僕だけの観光地へと向かった。

大和町のとある山林。
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絶滅危惧2類のこの花を見に行く。もちろん道はないしツキノワグマが近くにいる気配をいつも感じる。
山林の斜面には、まだ花を咲かせることのできない幼株も含めると50株近くを数えた。

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この4枚の写真は同じ株の成長の様子。
蕾をつける前から通っていた。

有名な観光地化された自然の風景を鑑賞しに行くのは良いことだし、僕もその風景を見て感動もする。でも、そこでの僕は一観光客であって、その場所の保護や整備になにも関わっていない。

ところが、ここは僕が見つけた場所、僕は僕で保護を考える。
本来ならば得意になってブログで写真なんか公開しなければ良いのだけれど、大和町の山林にもこんな花が咲いているんですよってことは伝えたい。そして、自分だけの守りたい場所を見つけることの嬉しさを知って貰いたいと思っている。
地元の自分で見つけた場所だからこそ、そこの保全活動にも関われる。若畑の「幻のブナ林」は保全を求めて自分の名前で要望書を森林管理署に提出したし、ここの環境が大きく変わるような予兆があれば積極的に行動することも出来る。遠くに出かけて行き希少種の写真をブログに載せて「盗掘はいかん!」と匿名で訴えたとしても何も行動を起こさないのであれば、単なる自分のアピールにしか過ぎないと思ってしまう。

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この花を保護すること=この場所を秘密にすることって言うのは実はとっても悲しいこと。
ごく一部のある種のニンゲンがこの場所を知ってしまったら、この花たちは全て持ち去られてしまうかも知れない。
このブログを見てくれている人の中には誰一人としていないのだけれど、掘って持ち帰る人もいるんだからしょうがない。泉ケ岳の麓にある里山ごはんカフェでは、店のブログに書いたとたん庭に咲いた3株がすべて盗まれてしまったそうだ。

僕も今年はもうこの場所へは行かない。
もうすぐ藪が深くなって花は落ち茎や葉は周りの緑に紛れて姿を隠す。僕が歩いたわずかな踏み跡も植物の力ですぐに復元することだろう。
誰にも見つからないようにうまく隠れていて欲しい。

それから今日は山を歩くニンゲンも良い人ばかりじゃないんだなーって思わされることがあった。
ヤマグワの実が色づき始めて、そろそろツキノワグマが現れるかと思って設置していたセンサーカメラが持ち去られていた。
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留めていたベルトがカッターのようなもので切断され捨ててあってカメラはなくなっていた。
野生動物観察中と明記して名前も住所もわかるようにしていたのに、誰かが悪意を持って持ち去ったとしか考えられない。

自然保護、環境対策、クマ対策・・・必要でしょう。
ニンゲン対策が必要!って、どう思いますか???

*キーワード検索でヒットしないように花の名前は書いていません。もし、コメント寄せていただける方がいらっしゃるなら花の名前は書かないようにして下さいね。




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# by mt1500funagata | 2017-06-06 22:49 | Trackback | Comments(10)

5月29日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」のスタッフから連絡があった。
水芭蕉を喰いカメラに噛り付いたツキノワグマの動画を番組で使用したいとの内容だった。
放映は翌日30日のモーニングショー。

嘉太神のツキノワグマもついに全国ネットのモーニングショーに登場することになった。
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限られた時間の中では、ほぼ満足できる内容だった。

スタッフとの電話でのやり取りの中で、正しい情報を伝えきれないのであれば協力はしたくない。28日付けで更新した僕のブログ記事(前のページ)の内容を読んでほしいと注文をつけた。
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スタッフは電話口でPCを開き28日付けのブログ記事を読みながら対応してくれた。
・小さな熊鈴やラジオとか従来言われているクマ回避方法は通用しないクマが出現していること
・ツキノワグマは本来肉食で恐ろしい野生動物であること
・専門家のコメントはツキノワグマ研究所の米田理事長のような、実際にフィールドに出ている人にお願いすること・・・等々

スタッフは電話での話しを参考にコーナーの構成を考えると言った。

クマよけ鈴2つつけてもクマ被害に遭った事例を冒頭に持ってきて、
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クマよけ鈴の効果の相対する2つの意見を並べたりして、人間を恐れない新世代のクマに対する正しい向き合いかた(回避法)などを確立しなければいけない、という形で締めくくっていた。

10分弱のコーナーで伝える情報としては、このくらいが限界じゃないかと思う。
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小さなお鈴で身を隠してくれる木の実を食べてる森のクマさん、って誤解を招くような内容でなかったことに安心した。




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# by mt1500funagata | 2017-05-30 23:13 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(4)

5月28日、フジテレビ報道局から連絡があった。
水芭蕉を喰いカメラに噛り付いたツキノワグマの動画を夕方の全国ニュースで使用したいとの内容だった。
放映は当日28日の17:30からのFNNニュース。

嘉太神のツキノワグマもついに全国ネットで登場することになった。
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でも、内容はガッカリ、、、動画を提供したことを後悔した。
ツキノワグマのことを正しく伝え正しい情報で注意喚起を促しツキノワグマと人間の「無駄な」衝突を避けるための報道であると思っていたけれど、違っていた。

数件の目撃情報と、先日秋田で起こった死亡事故を取り上げ、それでもタケノコ採りに向かう人たちがインタビューに答えていた。
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こんな子供だましみたいな鈴で遭遇を避けられると誤解を与えてしまう。

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もともと肉食ではない???
ツキノワグマは食肉目に分類される動物で、歯の構造や腸の構造で肉食であることは明らか。
捕食するのに俊敏さでかなわないから、植物性の食物で補っているだけなんじゃないの?
人間が簡単に捕食できる動物だと学習したツキノワグマが連続して被害をもたらした昨年の秋田(十和利山)の事件を思い出してみたらいい。

まったくクマのことを知らない人が観たら、
「木の実が好きな森のクマさんに出会わないように、小さなお鈴をつけて歩きましょうね!」
って、誤解されかねない。そんな内容だった。
ツキノワグマを闇雲に恐れる必要はないけれど、それは正しい知識と対策が必要なのだと思っている。


ツキノワグマは、恐ろしい動物です。
本来ならば「肉」を喰いたい。
死んだカモシカの肉も喰う、ほかのケモノにちょっかい出されないよう持ち去って占有する。

4月16日に死亡し4月21日にツキノワグマに持ち去られたカモシカ。
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4月16日 大和町嘉太神林道。カモシカは当日に死亡したと思われる。
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4月22日朝、同じ場所。カモシカはわずかな毛を地面に残し消失した。

死体のそばに設置した無人センサーカメラが記録した動画を公開します。

4月21日朝から22日朝までの24時間を約4分にまとめた動画で、スタートから約1分10秒後にツキノワグマが現れます。
▼▼▼ 閲覧注意 ▼▼▼
カモシカの死骸を喰いに来るテン・タヌキ・キツネ・ツキノワグマが映っています。
骨が露わになった死骸の映像など、苦手な方はご遠慮ください。


これが、「見えざる野生」の一端。
キツネがタヌキに威嚇されていた時間・・・僕は会社帰りにホームセンターで買い物していた。
ツキノワグマがカモシカの死骸に噛り付いていた時間・・・僕は帰宅して夕飯を食べていた。
僕らが日常の生活を送っているその瞬間にも、人間の目の届かない森で繰り広げられる野生の営みである。

関連記事:「船形山麓 愛でる自然・見えざる野生」


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# by mt1500funagata | 2017-05-28 23:23 | 野生動物との出会い | Trackback | Comments(2)

船形山麓、緑色の氾濫原へ
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ニリンソウやシラネアオイのお花畑が盛りを過ぎると、訪れる人もまばらになる。

緑色に包まれる氾濫原の森も良いものだ。
緑と言っても一色じゃあない。
緑、鮮緑(せんりょく)、若緑、薄緑、裏葉色、孔雀緑・・・・四季の移ろいの中に美の心を生み出した日本の伝統色(和色)。
緑系と系統づけられる色だけでも、実におよそ75色に及ぶ。
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モノクロームだった森が浅緑の森になり、若葉色から深碧(しんぺき)の森へと移ろって行く。
そんな季節の色の移ろいを繊細に見出し、豊かな情趣を愛でてきた先人の感性を僕も少しは身に着けたいものだ。


帰り道、木立の隙間に青い沼を見た。
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いくらかでも俯瞰に近づけるよう沼辺の大岩に登り沼を見下ろす。
雪解け水と雨上がりの水を滔々と蓄えた沼を見て、水の色を単に青と表現するのは趣に欠ける。
瑠璃色の沼だった。

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青、藍、群青、水色、紺碧、天色(あまいろ)、瑠璃色・・・・四季の移ろいの中に美の心を生み出した日本の伝統色(和色)。
青系と系統づけられる色だけでも、実におよそ60数色に及ぶ。
近づいて水を見れば、その水は水素のように透明なのだけれど…

沼のほとりで、黄金色の茸を見つけた。
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タモギタケ
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岩魚とともに夕餉となった。

山や森を歩くと、美しい花や素晴らしい展望に感動することも多いけれど・・・
花の盛りが終わった雨上がりの森を歩いて、古来から伝わる日本人の美意識と表現の豊かさに感動を覚えることもある。



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# by mt1500funagata | 2017-05-27 23:21 | 氾濫原 | Trackback | Comments(0)

船形山に蝦夷春蝉が鳴く季節がやって来た。
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大和町からの升沢コースの船形山山開きは、来週5月28日に行われる。
以前は船形連峰御所山連絡協議会に加盟する3市3町による合同山開きが6月第一週目の日曜日に大々的に開催され、前夜祭なども行われた所謂お祭りだったけれど、今は地元の船形山岳会を中心として、升沢コース独自でこじんまりと行われる。
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僕も当時は大和町グループの班長などを委託されて、お祭りに参加していたものだった。一般参加者50名、それに町職員・山遭協・警察など80人以上が一斉に升沢コースを登る。それが6市町、合計500名前後が船形山頂に集結した。
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     (平成13年6月3日 合同山開き大和コース集合写真)

山頂では神事が執り行われ、500名が一斉に昼食休憩となり楽しい一日を過ごした記憶がある。しかし、山頂に一気に大勢の登山者が集結することは、実はとんでもない自然破壊となっていた。当時この時期は山頂のミヤマキンバイの最盛期。
年を追うごとにミヤマキンバイやミヤマシオガマは激減して行ったのである。
今の山頂からは想像できないほどのお花畑が広がっていた。

蝦夷春蝉の抜け殻と鳴き声を聞くと思い出す合同山開き。
やっぱり山は静かに楽しむものなのでしょうね。

蝦夷春蝉の抜け殻を見つけたら、今度は足下に目を向ける。

すぐに見つかった。
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オトシブミ。
ゾウムシの一種である小さな昆虫の卵が入った「ゆりかご」。
卵を産みつけた木の葉を丁寧に包み、卵を守り孵化した幼虫の食料とする。

僕は、この「オトシブミ」を見るたびに二つの事に感動する。
一つは、指の先よりも小さな昆虫の遺伝子に伝わる卵を守る知恵と葉を包む技術。
真似しようたって出来やしない。
木の葉でこんな芸術品のような入れ物を作ること、人間は指先ほどの昆虫に勝ることが出来ない。山開きと称して大勢で自然破壊をしてきた僕を含めた人間の傲慢さを知る。
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もう一つは、これを見て「オトシブミ(落とし文)」と名づけた先人のセンス。
「オトシブミ」には「落とし文」以上の名前は付けられないと思う。

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青空と新緑と残雪。
毎年同じ場所で写真を撮り「イイなあ~」って思う。何年経っても「イイなあ~」って思い続けることだろう。

三光の宮から先は残雪と夏道が交互の道となった。

瓶石沢を渡るあたりで、ふと空を見上げると・・・
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彩雲が浮かんでいた。

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 駆け上がる緑。

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船形山山頂にも初夏がやってきた。


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# by mt1500funagata | 2017-05-20 23:28 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(0)