昨夜の雨が上がり春の青空が顔を出した朝、泉ケ岳へ向った。
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里は雨だったけれど、山では雪だったようだ。

今日は来週開催される「船形山のブナを守る会」の春山観察会の下見のため、北泉ケ岳へ行くのだ。

それほど早い時間でもなかったけれど、泉ケ岳スキー場の駐車場には僕ら以外の車はいなかった。
7時30分頃に歩き始めた僕らの前を歩いた人はいない。先週に引き続き今日もラッセルラッセル!
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歩き始めは軽く感じた雪も、さすがは春山。日差しを浴びればみるみるうちに湿り気を帯びた重い雪へと変わっていった。

水神ではアウターを脱いでシャツだけになり、心地よい春の空気を感じながらの登りとなる。
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春山の行動食と言えば三色ダンゴにかぎる。

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北泉への登りの途中、先頭を歩いていたシゲルさんが言った。
「夏道ってどの辺通るんだっけ?」
2番手を行くヨシコさん「???」
ラストを行く僕「???」
えっ!?みんな分らない!?

そー言えば3人とも北泉ケ岳には何度も登っているけれど、最後に夏道歩いたの何時だったっけ?って言うほど積雪期にしか登っていないんだった。
僕は記憶を辿った。

そうだ、山頂で「故Iさん」を2時間近く待っていた15年くらい前が夏道を歩いた最後だったように思う。
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Iさんは国家公務員として勤め上げ、リタイア後は好きな山登りをして暮らすのだと言って、年間200日くらい山に入っていた。山行の集合場所へ来るのも自宅からではなく、鳥海山のテントからとか・・・そんな人だった。中でも泉ケ岳はIさんの一番好きな山で、年間100回近くは泉ケ岳へ登っていたようだ。
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 15年くらい前の夏、北泉ケ岳の山頂で、Iさんと出会った。
Iさん、「おーチバさん!焼酎の水割りでも一緒にどう?」
僕、「いーっすねえ!ご馳走になります。」
Iさん、「あっ、しまった!水持ってくるの忘れた!水汲んでくるから待っといてや。」
出身地の京都訛りが少し残るIさんの言葉に、僕は何の疑問も感じずに「待っている」と答えた。

しかし、いくら待ってもIさんは戻ってこない。1時間以上経って、やっとIさんが戻って来て冷えた水で焼酎の水割りを作ってくれた。
「どこから水汲んできたんですか?」
「この辺だったら水源しかないやろ。」
だったら、僕も少しは水を持っていたし何だったらストレートでも良かったのにー!僕は1時間以上、炎天下の山頂でじっと待っていたんだよー!
まあ、そうは言うまい。Iさんは冷たい水割りを僕に飲ませたくて炎天下に水源まで下りてダラダラ坂を登りかえして来てくれたのだ。
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Iさんと山行を最後にご一緒したのは平成18年の秋、ブナの会の薪荷揚げだった。
すこし痩せたIさんがすでに病魔に侵されていたことを僕は知らず人一倍の薪を背負っていたのを覚えている。その数ヵ月後、Iさんは床に伏してしまったけれど、再び長倉尾根を歩くことを語っていたそうだ。

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泉ケ岳~北泉ケ岳そして長倉尾根にIさんの魂は生き続けていることを思い出した北泉の山頂だった。

下山時は三叉路へは戻らず、四本桂(正しくは四本シナノ木)から△1155のピークに乗り上げ、
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上ソバ倉へと向った。
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展望が開けているこんな春の日は、ここへ来ない手はない。
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想像通りの展望が僕らを待っていた。

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「船形山のブナを守る会」では、3月26日(日)
北泉ケ岳をフィールドに早春の観察会を行います。
ブナの会の活動に興味のある方など参加してみたいと思う方は、僕宛にメールで①大体のお住まい②お名前③年齢をお知らせ下さい。具体的な案内を送ります。
事前の参加申し込みは必要ありませんし、当日の気分しだいで参加を決めていただいても結構です。(ただし、3月の残雪登山に自信のない方はご遠慮下さい)
メールアドレス=mt1500funagata(アットマーク)yahoo.co.jp
(迷惑メール対策で@をカタカナ表記しています)


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# by mt1500funagata | 2017-03-18 23:11 | 泉ケ岳周辺 | Trackback | Comments(2)

船形連峰、花染山。
そんなに厳しいイメージなかったんだけどなあ~。

実は花染山を経由して山頂を目指すルートを計画していた。
しかし、先週とは打って変わって厳冬期の表情を見せた船形山に、僕らは方向転換し花染山からブナ平を周回して帰って来た。

花染山の取り付きまで小荒沢林道歩いて50分くらいでしょ!
って歩き始めた林道入口。
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前夜、僕の住む船形山の麓の里にも降雪があった。
数日前から山に雪雲がかかっていたのは、毎朝の通勤途上に眺めていて分っていた。

でも、これほどの深雪になっていたとは思いも由らなかったのである。
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歩き出しから、ラッセル!ラッセル!
念のためにスノーシューを持って来ていて良かった。ワカンだったら太刀打ちできない積雪量の小荒沢林道だった。

林道から支線に入り、花染山の東端の支尾根から取り付いた。
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うーん、良いカンジに雪庇が発達してますねえ!
楽しい尾根歩きを思い浮かべ、この時点ではまだ山頂まで行けると思ってた。

楽しいはずの花染の尾根歩き。もちろん楽しいですよ!深雪のラッセルって雪山登山の醍醐味ですから・・・でも、疲れるんですね。
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先週は、青空と締まった雪に春山を感じたけれど・・・

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今日は深雪と尾根を跨ぐ強風に冬山を感じた。

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この尾根を跨ぐ北からの風が、花染尾根の雪庇を形成する。
北から吹きつける風がなければ、ここの素敵な白い回廊は出来ないのである。
北風さんにありがとうを言うことが出来て良かった・・・でも寒いんですね。

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この写真だけ見ると、すごく良いところ歩いて来ましたね!って言われそうだけど・・・実は大変なんです。

何が大変かって言うと、
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分ります?スノーシュー履いてる足が膝まで雪に埋まっているでしょ!
長さを1m35cmにセットしたストックが半分以上刺さっているでしょ!
林道から、この時点で約4.5Km 延々とこんなラッセルを続けて来ました!

こんな調子で歩いていれば、当初計画の6割歩いた所で、もうお昼。
目的地は、すでに変わっていた。
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先週は一般ルート標識20番からやって来た、小荒沢源頭部のブナ平へと方向を変えて花染の尾根を外した。

花染山方向から立ち入るブナ平は、ブナ平の中心部とも言える。
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見渡す限りにブナの単相林が広がる。
僕はここへ何回も来ている。そしてほぼ隈なくこのブナ林を歩き回ったこともある。何度かはこのブナ林にテントを張って、ここでブナと共に夜を過ごし朝を迎えたことがある。

来たことがある、通ったことがあるってだけは、ブナ平のブナを語ることは出来ない。ブナと語り合うことなど出来っこない。

先週も来た。今日も来た。
何度来てもイイ。
だって、僕はここのブナ林が大好きなんだから。

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「花染ブナ」の近くに風よけのツェルトを張った。

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「花染ブナ」と「黒森ブナ」に乾杯!

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ブナ平の雪の上で「釜揚げうどん」を喰った。
先週も喰った。今日も喰った。
何度喰ってもイイ!
だって、僕は釜揚げうどんが大好きなんだから。

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雪庇は先週より発達していた。

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ここ数日の降雪で、山は冬の表情を取り戻したようだ。
今年は雪が少ないと言われていたけれど、去年より少し長く残雪期を楽しめそうです。

雪に覆われた小荒沢の源頭部を横断し、
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標識19番で一般ルートに合流した。

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多くの人が歩いたような一般ルートのトレースは、まるで高速道路のように感じる。深雪のラッセルに苦労した花染山の稜線を左に見ながら下山した。

=====
これからの残雪期、一般ルートの標識19番付近は注意してくださいね。
今は雪に埋まっている19番の谷側ですが(登りの時は右側。下りの時は左側)
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下の写真は、昨年12月に撮った19番です。
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夏道歩いたことがある方はご承知のことでしょうが、ぽっかり穴が開いています。
この写真では雪が積もっているので大したことないですが、深さ4mほどの窪みになっていて下は水が流れています。これから暖かくなると下のほうから融雪が進み、表面は雪面ですが下部はスカスカって状態になります。
踏み抜くと、ストンと落とし穴に落ちるように落下し、脱出は相当困難です。
実際に落ちた人もあり、その人は何とか自力脱出できたそうですが、疲れきった下山時にもし一人で落ちたら事故に直結します。
注意して歩くようにしましょう。


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# by mt1500funagata | 2017-03-11 20:51 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(4)

3月だよー!春だよー!
って訳で船形山へ向った。
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雪に覆われている旗坂キャンプ場の駐車場ですが、踏みしめる雪の感触はすっかり春。

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天気予報に反して朝の船形山登山口は青空に春の日差しが眩しいほどだった。

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早春の締まった雪は歩くのにちょうどいい。
春山だなー!って何回も声に出し、はしゃぐ気持ちを船形山のブナの皆さんに伝えたかった。


標識20番
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ここから一般ルートを外れる。
今日のひとつの目的地、小荒沢源頭のブナ平へと方向を変える。

ランドマークのない平坦な雪原だけれど、もう地図もコンパスも要らない通い慣れた道になった。(道ないですけど・・・)
僕は雪の山が大好き。しかもこんな天気なら申し分がない。
どこでも好きなところを歩ける自由度と開放感がたまらないのだ。

小荒沢源頭ブナ平に立つブナ。
左が「黒森」右が「花染」僕らが勝手に名前を付けて呼んでいたのだが、国立国会図書館にも所蔵される書物にこのブナの名前が明記されたことで、「黒森ブナ」と「花染ブナ」は歴史に名を残すブナとなった。
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船形山の中で僕が一番好きな場所。
「黒森」はここ10年で急に衰えが感じられるようになった。

10年前、平成17年5月の手前「花染」左奥「黒森」
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初めて訪れた当時の想いを2010年8月発行「みずといのちのみなもと ブナの森10号」に僕はこう綴っている。
=====
・・・(前文略)・・・そこは、ほとんど人が入ることのない原生林でした。胸高周り4m近い巨木もいたるところに目に付きます。誰もいないブナ林で巨木に抱きつき、違うテンポで刻む鼓動を感じると何百年生き続けたブナから自然の命とパワーを分けてもらえるような気がします。その中に樹齢400年はあろうかと思われる巨木が2本並んで立っていました。いかにも山の精霊といった雰囲気の巨木で、樹齢を重ね両方とも幹はごつごつしていて途中から太い枝も折れ、世代交代を待っているような老木であり、次の世代の精霊となるべきブナが現れるのを2人並んで見守っているような気がしました。花染山の北斜面と南東面はブナが伐採されてしまい植林地となっていますが、この2本の巨木の間に立つと、ここの周辺のブナはこの2本が守ってくれていたのではないかと思ってしまいます。
自然への畏敬、山の精霊、自然保護・・・ここのブナ林を歩いてみて改めて考えさせられることでした。そして、こう思いました「みんなも来てみればいいのに・・・」
・・・(中略)・・・「黒森」の根本から僅かに離れた残雪の上にテントを張り、同じ場所で一夜を過ごすことが出来ました。でも、精霊の宿るブナの巨木たちの会話を聞くことは出来ませんでした。何百年ものあいだ同じ場所に立ち続け、何百回もの季節の移ろいを繰り返してきたブナと私たちでは流れる時間の速度が違いすぎるからなのでしょうか・・・。
=====
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あと少しで「黒森」は土に還る時を迎えることだろう。
僕はその時を見届けたいと、今強く思っている。
そして僕も土に帰る時を迎えたならば、この「黒森」の根本で下草が生える少しの役に立てれば、と願っている。
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世界中で僕ほどこの場所へ足を運んだニンゲンはいないだろうと思っている。
国有林であり誰が訪れたとしても構わない場所なのだけれど、僕の心の中では「ここは僕の場所」なのである。

花染山から続く尾根。
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ちょっと厳しいかな?って思ったけど雪庇のゆるい所を強引に尾根に乗り上げた。
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この素晴らしく素敵な尾根の上ををしばらく歩き、右へ折れて湯谷地尾根へと向った。
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今日やって来て良かった。
積雪が少ない今年ではあるけれど、奥山らしい積雪量の中を歩くことが出来た。

大滝キャンプ場~三光の宮間登山道の保野川渡渉点近く。
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雪解けが進むと保野川は増水し上流の崖から崩壊した雪のブロックが流れて来て、渡ることは出来なくなる。何年か前の4月に湯谷地側から激流となっている保野川を恐怖心を持って眺めていたことを思い出す。

湯谷地尾根。
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この尾根を真っ直ぐ登り、更に山頂下部の雪原を真っ直ぐ突っ切れば船形山山頂。だからここは一本道の「湯谷地尾根ダイレクトルート」と僕らは勝手に名前を付けている。

今日は山頂を目指さない。
標高1150m付近で湯谷地尾根を左にはずし、保野川の左岸に沿って升沢小屋へと向った。歩く人なんて滅多にいないって言うか皆無に近い、赤布なんて全然ないので地図を読み地形との照らし合わせが出来ないと、一本で小屋にたどり着くのは難しい。今日はGPS2台が装備されていたけれど、キカイに頼るようなことはしない。なんてったって面白くないのだ。

このルートで升沢小屋へ入るのは初めて。
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いつもの升沢小屋が新鮮に見える。

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最近船形山に入れ込んでいる或る人のブログに「山ヤなら吹雪の中でも冷えたビールを飲むものである(笑)」的なコメントを書き込んだ手前、冷えたビールで乾杯した。
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キュウリとツナフレーク、ミョウガ入りのつけタレで食べる釜揚げうどんが今日のメインテーマ。

一応、小屋の管理人として地下にもぐりバイオトイレの便槽を確認してきた。ガッチガッチに凍ってる。
これからの季節、この小屋を訪れる人も増えると思いますが小屋の周りの雪が消えるまでの間は、便槽は凍ったまま。トイレ室内のハンドルが回り難いようだったら、便槽が凍っているって事ですから無理に回さないようにしてくださいね。故障の原因になります。


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食後、小屋を出たら雪が舞っていた。
午前中は春山、午後は冬山と一度の山行でふたつの季節を楽しむことが出来る。
へこむどころか、むしろ嬉しい。
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青空の下の春山登山もいいけれど、雪山はやっぱりこうじゃないとね!
って冬期の山歩きを名残り惜しむように下山した。
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今回ご一緒した、もときちさんのブログ記事は↓↓↓こちら
http://tabilogue2.exblog.jp/23918006/


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# by mt1500funagata | 2017-03-04 22:03 | 船形山界隈 | Trackback | Comments(2)

2月最後の週末、来週からは厳冬期って言えないよわ!

春が来るのは楽しいけれど、厳冬期が終わるのも少し寂しい。
今年最後の厳冬期の雰囲気を求めて山へ向った。
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踏みしめる雪と気温、風は厳冬を感じさせない。
春山だよわ!

お手軽に宮城県内としては結構な標高のところへいけるルートなので、踏み跡ガシャガシャ付いているかと思っていたけれど、先行者はワカンの2人だけだった。
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ぜんぜん厳しくないっす!
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風のある山頂で少しだけ厳冬期っぽい雰囲気を味わえた。
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登って来たのは蔵王連峰の後烏帽子岳。
主稜線側はガスに包まれて、360度の展望って訳には行かなかった。

標高こそ船形山より高いけれど、ちょっとズルすれば山頂までは難なく届く。
山頂ピストンでは、あまりにもヘナチョコすぎる。
前烏帽子を経由する周回ルートを選択した。
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前烏帽子岳への雪の廊下。
僕は船形山以外の山をあまり知らないので、この辺りの山隗ってもっと人が多く訪れるものとばかり思っていたけれど、誰~れとも会わなかったし踏み跡は全くなく赤布もほとんど見られなかった。
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前烏帽子岳で自撮り。
「知ってる」山と「行ったことがある」山とは違うって思っている。特に冬山では。
無積雪期に1~2度歩いたことがある程度の山を「知ってる」なんて、僕は言えない。
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夏道上の△1401はショートカットして、適当に斜面を下る途中の開けている場所から、七つ森笹倉山を眺めることが出来た。先般登った黒岩の壁も確認できる。
いつも向こうのほうから眺めている山から、今日は逆に眺める。
船形山は泉ケ岳のスキー場から上部はガスに隠れて見ることが出来なかった。
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太平洋側は青空が広がり、仙台平野から遥か仙台湾の向こうの牡鹿半島までの展望が開けた。

2月だってのに、すっかり春山だよわ!

(注)最近、関東や西日本の方も御覧になっているらしいので、少し解説!語尾の「わ!」について。
仙台弁かな?ほとんど意味のない「わ」ですが・・・
用例:標準語=「終わったの?」「終わったよ」
   仙台弁=「終わったのわ?」「終わったよわ」
こんなふうに、意味なく最後に「わ」を付けて普通に会話しています。


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# by mt1500funagata | 2017-02-25 23:10 | Trackback | Comments(0)

ずっと前から気になっていた場所。
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旗坂キャンプ場へ向う道の途中、沢渡の登山届所の手前右手、吉田川の対岸に見える岩壁の縦長の洞穴みたいなところ。

山へ行かない日、朝の散歩がてらに行ってみようと思い立った。
この辺りの吉田川は両岸が切り立った深い谷状になっていて、散歩がてらに川を渡って行けるようなものではない。
でも対岸を地形図で確認すると途中まで農道が通じていて、ヤブ漕ぎっていっても散歩程度で行けるような距離だ。

最後の人家を過ぎ、農道終点から歩き始めると、途端に人臭さからケモノ臭さに変わった。
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いかにもクマが寝ているっぽい土穴があったり、雪や泥の上に残された足跡はケモノのものばかりだった。
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秋には面白いキノコも採れるかな?って松林を過ぎると、ケモノ道は吉田川の左岸に沿って形成された尾根へと続いて行った。
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たぶん、ほとんどがイノシシの踏み跡だと思います。
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対岸から見ていた崖の反対側も切れ落ちていて、ヤセ尾根のような地形だった。

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やがて、ヤセ尾根の「ような」じゃなくて、本当のヤセ尾根となった。崖側は数十m垂直に切れ落ちている。
散歩の筈だったけど、整備された登山道より、よっぽどスリリング。

イノシシたちは日常的にこの道を通っているようだ。
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ヤセ尾根の先にはイノシシの溜め糞。

そのままケモノ道を辿り、川に向って岬のように突き出たところが目的の縦長の洞穴の上。
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眼下に吉田川。けっこうな高度感、もちろん落ちたらひとたまりのない。
ここで穴が開いているであろう崖の下部を覗き込むことは出来ない。
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少し回りこんで、先ほどまで立っていた岬の下部。洞穴は見えない。
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僕がここに来たかったのは、もしかしたら対岸からは見えない崖の陰にも穴が開いていて、石橋のようになっていたら面白いだろうなあ~って思っていたから。
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いつか上流の橋まで川岸を歩いてみようかなあ~?
下手な里山のピークハントより、高度感とスリルを味わえそうな気がする。

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まあ、朝の散歩道としては面白かったケモノ道でした。


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# by mt1500funagata | 2017-02-18 23:23 | Trackback | Comments(0)

天気予報に反し青空に包まれた泉ケ岳周辺は大賑わいだったようだ。
帰るときに通った泉ケ岳駐車場は満車に近く、表コース登山口にも沢山の車が停まっていた。

でも、僕らはほとんど人とスライドしない「裏泉周回ルート」を選択したのだった。
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スプリングバレースキー場を挟んで見上げる「裏泉」
もちろん正式な名称ではない。
信仰登山時代からの薬師水コースを今は表コースと呼び、南斜面のスキー場側を正面とするのが一般的だから、その反対側の北尾根を含めた北斜面を裏泉と勝手に呼んでいるだけです。

スキー場を横断して山裾に向えば早いのだけれど、オープン前にきれいに整備されたゲレンデを横切ることは出来ない。僕らがマナーを無視した登山を行えばスキー場関係者を含めたスキー愛好者から登山者全体がヒンシュクをかってしまうことになるだろう。
スキー場の際をを大回りして北尾根に取り付いた。
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過去に2回アイゼン装着でこの北尾根を登っているけれど、それは3月と4月。
2月の深雪に僕らは現地でスノーシューを選択した。
登り始めは快適ですよ。そんなに急じゃないから。

少し登ると、とたんに急登が待っている。
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写真では伝わりにくいけれど、かなりな急斜面。
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わかるかな~?
フカフカな新雪で普通に登ろうとすればスノーシューが前の斜面の雪を崩すだけ。上に進めない。
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足を後ろにスイングして思い切り雪面に蹴りこむ。同じところに3回くらい蹴りこまないと雪は崩れるばかりで身体を上に持ち上げることが出来ない。もっと急な斜面では膝を使ってステップを作ったところに先端を蹴り込んで上へと進んだ。

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下から見上げた時、朝の光に輝いていた北尾根の雪庇まで、ようやく登り詰めた。
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なかなか楽しそうな雪庇の際。
同行のヨシコさんも登山女子としてはベテランの域。登山歴こそ10年に満たないが、東北のミニ谷川岳とも言われる鬼首禿岳火の沢も夏は沢登りで残雪期には雪渓を登っているし、岩壁でスリングにぶら下がってのビバーグまで経験している。(その他諸々、お家の人にはナイショだよ)

====
参考画像:鬼首禿岳火の沢
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泉ケ岳北尾根って、部分的には火の沢より急な箇所がある。木が生えているから怖さは感じないけれど。
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マロ7さん先行で雪庇の上に乗り上げる。
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雪庇の尾根から眼下にスプリングバレースキー場。
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いいカンジで雪と戯れてますねえ~!

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最後の崖のような急斜面を乗り切れば、山頂台地はもうすぐ。
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ここまで来れば、山頂までは散歩みたいなもの。
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いちおう山頂は踏んで来た。
今日の山歩きの目的は北尾根を登ることであってピークハントではないので、そそくさと次の目的である山メシの場所へと向う。

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ヒザ川二股の中間尾根にもイイカンジで雪が付いている。
この尾根がネット上で「袖泉」と呼ばれていたのは誤りだったとの認識も広まってきたように思いますが、いまだに袖泉と呼ぶ人もいるし、少し引いて通称袖泉なんて言ってる人もいるようですけど、間違いですからね!袖泉は北泉ケ岳の旧称ですから。

関連記事:泉ヶ岳の袖泉って?本当の袖泉を考える
http://bunatayori.exblog.jp/25244141/

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下山は気持ちの良い林間のスノーシューイングと洒落こんだ。

今日、第二の目的は先週マロ7さんが食べそびれた「焼きそばナポリタン」
船形山界隈を根城にするヒゲの写真家に会うたびにコツを伝授してもらい、ますます進化した。
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山で食べるおにぎりって、なんて美味しいのでしょう!と言う言葉をよく耳にするけれど、山で食べるナポリタンは、すっごーく美味しいんですよ!

山ヤのフリをして厳しい急斜面を登るだけじゃない。
BE-P●L野郎のフリをしてオシャレっぽく雪上で美味い山メシを食べ、素敵なスノーシューイングを楽しむ。
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山遊びの幅が広がります。

今日歩いた山域です。赤線なんて書き込みません。
分る人なら見当は付くでしょうけど・・・
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地形図を眺めて面白そうなルートを探すところから、登山は始まっているってこと。
・・・あのルート、ヤ●レコにルート図載ってたよねえ・・・って聞いたとたんに、そのルートへの興味が失せてしまうのは僕だけなのだろうか・・・?・・・

(但:これはバリエーションルートや里の藪山に限ったことで、一般登山道の情報を共有するのは大いにけっこうなことだと思っています)

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同行したマロ7さんのブログ:マロのページⅢ
http://maro70.blog.fc2.com/


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# by mt1500funagata | 2017-02-11 21:38 | 泉ケ岳周辺 | Trackback | Comments(0)

2月4日立春。
春の始まりの日ではありますが、山の暦では厳冬期。
ここのところ里山行きが続いていたので、そろそろ奥山の深雪が恋しくなる。

と言う訳で、簡単に奥羽山脈脊梁付近に行くことが出来る関山峠に向った。
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明治初期まで「峰渡り」と呼ばれた敷山古道を関山トンネル入口から逆周回するのだ。

*参考(最初に読むと本記事の内容が分りやすくなります)
マロのページⅡ「関山・峰渡りのブナに・・・」
http://maro407080.exblog.jp/19673646/
マロのページⅢ「関山隧道と峰渡り・・・」
http://maro70.blog.fc2.com/blog-entry-442.html
ほかにもあります

関山トンネルの入口から西に伸びる尾根に目を付けた。
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寒風山への登山道とトンネルを挟んでちょうど反対側になるのだけれど、尾根に取り付くまでも強制的に雪と戯れなければならない。
フェンスに沿って取り付き箇所を探るけれど、等高線で想像していたよりもずっと急!

おう!望むところだ!
今日は深雪と急斜面を求めてここへやってきたのだ。
せっかくの厳冬期。日帰りではあるけれど、少しは冬山らしいことしなくちゃ面白くない。
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ストックを縦に突いて歩くラッセルなんて望んじゃいねーぜ!
って、意気込んでいるのか?はたまた、ひぇ~!って泣きながら登っているのか?

2本まとめて横に持ったストックで、すぐ目前にある雪の壁を手前に崩す。崩れてきた雪に膝蹴りを食らわせて、ニードロップ的に少し下向きに押し込んで出来た穴にスノーシューの先端を叩き込んでステップを作りながら登る。
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標高差は50m程度なのだけれど感覚的には100mくらい下に国道48号線が見えている。結構な急登でしょ?

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ふう~、やっと二本足歩行ができるなだらかな尾根に辿りついた。
それもつかの間、またまた現れた急登。
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同行のヨシコさんも強くなった。目指すピークへの最後のラッセルを買って出た。

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標高745mのピーク。
直線距離約340m・歩行距離約650m・標高差約240mのここまで、2時間15分を費やして、やっと峰渡りのルートに乗った。

ここを右(北西)に向えば大峠(関山)。元来ヘタレな僕らは大峠へのピストンはパスして左(南)へ。峰渡りの尾根を下る。
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うっひょー!って叫びたくなるような快適な尾根下り。
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樹間からは奥羽山脈の山々。

尾根の途中に、
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maro7さん達が名づけ名板を取り付けた「峰渡り大ぶな」。

どんどん下って旧関山街道との出合い付近で行動食。
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加藤文太郎のような、山ヤが山ヤであった古き時代から受け継ぐ行動食は干し柿。僕らはまだまだ山ヤとは言えないけれど、真似事だけはしてみたいものだ。

旧街道への合流地点は崖のようになっていて、適当に降りやすそうな所からお尻をついてジャンプするつもりで滑り降りたら、なんと言う偶然!
宙に浮くと思っていたお尻がダンダンダンと衝撃を受けた。
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これもmaro7さん達が設置したアルミ脚立。もちろん雪に埋もれていたのだけれど、センチメートル単位での誤差もなく、僕のお尻は脚立を滑り降りたのである。
脚立を設置したことは知っていたけれど、初めてここへ来た僕はその場所を知らない。これは僕が怪我をしないようにと、最近行動を共にしているmaro7さんのご加護によるものか?
数十メートル歩いた中でドンピシャっていうのは偶然という言葉で片付けるのは違うんじゃないかと思いますねえ~。

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旧街道まで来れば、あとは・・・
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国道への最後の尾根を下るだけ。

少し遅い昼食にした。
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ヒゲの写真家直伝の焼きそばナポリタン。トマトジュースが肝になる。

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峰渡りの逆ルートの終了。
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しかし・・・最後の難所が待っていた。
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えっ!?道路に出られないじゃん!
今日一番イヤなトラバース。上流のスノーシェルターのところから国道に上がって、今日一番の危険箇所、除雪で道幅の狭くなった国道48号線を大型トラックにビビリながら無事に車まで戻った。

せっかくの厳冬期。雪山を楽しまなくちゃね!


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# by mt1500funagata | 2017-02-04 23:19 | Trackback | Comments(4)

七つ森主峰、笹倉山の南斜面にある岩クラ。
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地元の人は黒岩と呼んでいる。

本来なら厳冬期である1月に訪れた願ってもない小春日和。
こんな日は、地元の里山である七つ森辺りで遊ばない手はないでしょう。
と言う訳で、笹倉山に登って来た。
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どこへ登るの?笹倉山です! クライミング道具じゃないですか?そうです!
笹倉山への登山口は北面の御門杉コースか難波コースが一般的ですが、今日は黒岩コースなんですね。

七つ森の座(くら)山信仰の源流を探るべく結成された?「同人nanatsumori」のメンバーであるmaro7さんとヨシコさんの3人チームで臨んだ。
僕らはクラ山信仰の源である七つ森のそれぞれの岩座に触れることを計画したのだ。
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原阿佐緒の墓がある龍巌寺の前を通り、伊達山林道を使ってアプローチした。
ヘルメットのヘタレマークに恥じない最短アプローチで、春のような柔らかい日差しを受けて歩き始め。

黒岩の下に出るまでも距離は短くても結構な急登だった。
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目の前に立ちはだかる岩。
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黒岩と呼ばれている割にそれほど色黒でもない。
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さすがに遠くからでもはっきり確認できる岩場だけのことはある。
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一段目の岩場をクリアするのにも相当な時間を要した。

上部の岩場はもっと厳しそう・・・
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maro7さんが先行して様子を見に行くが・・・
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逆層(岩の形状が下向き)の垂直に近い岩壁を登れるだけのクライミング技術は持ち合わせていないし、ヘルメットにも明示してある通り「安全第一」なので、ここは巻くことにした。
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巻きルートを偵察に行く僕を見守る素振りも全く見せずに日向ぼっこの二人。
巻きルートって言っても、落ちたらタダでは済まされないんですけどーーー!
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相かわらずキビシイですねえ。
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山岳ドキュメンタリー映画「MERU」を観た余韻が残っているとはいえ、ヤツ等と僕じゃあ全然話しにならない。なんたって僕は安全第一、ヘタレシールを貼ったヘルメットは伊達じゃあない。安全第一!

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垂直に近い岩場を避けたにしても斜面の状況はキビシイ。
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日陰の斜面には雪が残り、手元足下に細心の注意を払いながらの登り。
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やっと国見崎への尾根に取り付いた。ここまで来ればもう安心。

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尾根を真っ直ぐ登ってくれば国見崎。青空の下、太平洋が青く輝いていた。

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大森薬師堂の傍らにある、麓の宮床が生んだ女流歌人「原阿佐緒」の本名が刻まれた石灯篭。これは幼少の頃病弱だった阿佐緒(浅尾)の健康を祈願して阿佐緒の父が奉納したもの。

関連記事:笹倉山とうつし世の女(をみな)
http://bunatayori.exblog.jp/20745396/


山頂の薬師様にご挨拶して、薬師堂の裏手から西斜面を強引に伊達山林道へと下山した。
大森薬師堂と七つ森の七薬師との関連等についてのうん蓄を述べたいところですが、今日は黒岩ルートの登攀でお腹一杯なので別の機会にしましょう。
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西斜面から泉ケ岳方面の眺望。わずかに伊達山林道も見えている。

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お気軽登山として登る人も多い笹倉山だけれど、ルートによってはスリリングで面白い山登りが出来る。

===2月1日 追記===
結果オーライでしたが、今思えば岩場のトラバースと巻きルートの急登は安全確保の上ではザイル張るべきでした。どちらも落ちたら数m~数10mの墜落or滑落で軽傷では済まないと思います。
里山とは言え、ルートによってはシビアな対応が必要だったと思っています。


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# by mt1500funagata | 2017-01-28 22:56 | 七つ森界隈 | Trackback | Comments(2)